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【転載開始】

■農水省が「備蓄米放出」の入札結果を公表
 も不十分・・・
 人気の“ブランド米”値下げ効果は未知数に
 公開日:2025/03/18

 

【別表】【放出備蓄米の上位10品種】=
農水省入札公告を基に日刊ゲンダイ集計
/(C)日刊ゲンダイ

 農水省は14日、コメ価格の高騰を受けた
政府備蓄米放出の入札結果の概要を公表した。
初回の入札数量約15万トンの平均落札価格は
60キロ(1俵)あたり2万1217円となった。

 備蓄米放出の公表後もコメ高騰に歯止めは
かからず、全国のスーパーで2月24日~3月2日
に販売されたコメ5キロあたりの平均価格は
3952円。
前週から13円値上がりし、9週連続で上昇中
だ。
前年同期に比べ1922円も高く、
上昇率は94.6%とほぼ倍増である。

 コメ価格の指標となる「相対取引価格」
(集荷業者の卸売業者への販売価格)は
直近1月分で、60キロあたり2万5927円。
今回の平均落札価格に消費税分を加えても、
直近の相対取引よりも約3000円ほど安い。
さらに流通コストが乗り、卸売業者を経て
小売業者に売り渡され、3月下旬にも店頭に
並ぶ見通し。

 コメ高騰が収まれば、備蓄米放出は大成功
と言えるが、不安は拭えない。
今回、放出する備蓄米は、24道県が産地の
計41品種に上る。
入札対象は産地・品種・数量・保管倉庫の
場所などで細かく分類され、ロット数は469
に達する。
ところが、農水省が公表したのは、あくまで
全体の平均落札価格のみ。
どの品種にどれだけの値が付いたのか、詳細
な内訳はオープンになっていないのだ。

 〈別表〉は農水省の入札公告をもとに、
日刊ゲンダイが集計した放出備蓄米の
上位10品種だ。
全国の作付けシェア33.1%(2023年産)で
断トツのコシヒカリの放出量は全体の7.2%。
人気の新潟産に絞ると、1.8%まで下がる。
また、8位以下には全国的には、なじみの
薄い品種が並ぶ。

■なじみの薄い品種が平均落札価格を押し
 下げた可能性も

 

店頭に並ぶのは今月3月末の見通し
(備蓄米を保管している倉庫=埼玉県内、
2月撮影)/(C)共同通信社

 「知名度の低い品種が、全体の平均落札価格
を押し下げたことも考えられます。そうした
コメは、産地や品種の異なる複数のコメを混ぜ
た『ブレンド米』として主に外食・中食向けに
割安で販売される。安価なコメ調達に悩まされ
た外食チェーンなどは大歓迎でしょうが、人気
品種の落札価格が分からない以上、スーパーで
見かけるコシヒカリなど『ブランド米』の値下
げ効果は未知数です」(コメ卸売関係者)

 農水省はコメ高騰の要因を
「先高観を見越した小規模の集荷業者や農家が
在庫を抱え込んでいる」と分析してきたが、
そもそも24年産を「平年並み」とした作況指数
の算出に疑問が残る。
「国内需要を満たす生産量が確保されていない」
との専門家の指摘もある。

 米価を安定させるためにも生産量アップは
待ったなし。
政府は事実上の減反政策をやめるべきだ。

 ◇  ◇  ◇

 1995年の食糧管理法廃止で、政府はそもそも
実際のコメの流通量を把握しきれなくなってい
るとのこと。
今回の備蓄米放出でスポット価格が下がら
なかった場合、農水省の推定生産量そのものが
間違っている可能性が。

【転載終了】

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 江戸時代から、なお″お役人様″なんで
しょうね。

 ところで、自民党の政策で、成功して
いるものって、何かあるかな?