今の日本は「バットマン」の悪役がのさばるゴッサム・シティか?
ラサール石井 東憤西笑【転載開始】■今の日本は「バットマン」の悪役がの さばるゴッサム・シティか? 公開日:2025/04/11TBS「報道特集」で実態が報じられ始めた(立花氏)/(C)日刊ゲンダイ 驚いた。 普段から二言目には「クソ!」「クソが!」「ゴミが!」と不快な発言を口癖にしている人が、大手食品メーカーのCMに登場したからだ。 いやこの人は普段から清潔感からも程遠く、しかも以前に、地方の餃子屋とトラブって名指しでSNS上で犬笛を吹き、信者たちの誹謗中傷で店主や奥さんを精神的に追い込んだ人だ。それが食品のCMとは、スポンサーも何を考えているのだろう。 しかもこの人、あの立花孝志氏と並んで演歌を歌う動画も出している。つまり政治的に同じ色合いだって事だ。いや少なくともそうみられても構わないって事だろう。 その立花氏は連日TBS「報道特集」でその実態を報じられている。先週の報道では、立花氏の犬笛で、ジャーナリストの菅野完氏や百条委員会の奥谷氏、県職員OBへの殺害予告が1分置きに何千件と来る実態が明らかになった。 中でも怖かったのは、天神橋筋商店街のサテライトスタジオから生配信で立花氏を批判する子守康範氏に対し、自分も生配信しながら「こいつのコメント欄にみんな書き込んでくれ」と煽り、さらにその配信中に窓の外に現れて、そこから1時間口撃するくだりは、さながらホラー映画のような恐怖だった。 さらに立花氏は選挙ウォッチャーちだい氏に対し、彼の住所をさらして「今の彼の映像撮ったら10万円」と煽り、実際に2人の男が家にやって来るという場面も、恐怖でしかない。 これなど訴えれば罪に問えないのか。犯罪ギリギリだと思うのだが。 なぜこういう人たちが、そこそこの人気と信用を得ているのか。バットマンの舞台であるゴッサム・シティにはジョーカーやらペンギンといった数々のヴィラン(悪役)が登場する。彼らは闇に紛れてもいるが、一定の支持者がいてある程度の市民権も得ている。■安倍政権時代から連綿と続く負の連鎖 今現在、CMやニュースに出てくるクソ氏や立花氏を見ていると、さながらこのヴィランのようだ。いやさながらどころか、ドンピシャのヴィランではないか。 マーベル作品の「デアデビル:ボーン・アゲイン」では、キングピンという闇社会のヴィランがニューヨーク市長になる。 もちろんそれと同じとは言わないが、現役の兵庫県知事の斎藤氏もヴィラン感は半端ない。立花氏によって選挙が優位に立ち、その誹謗中傷が原因で県職員が亡くなっているのに、「道義的責任は感じるか」という問いに「SNSでの誹謗中傷は許されない」という一般論をお題目のように唱え、決して自分の支持者に誹謗中傷をやめるように呼びかけはしない。呼びかけても何も損はない。むしろ普通なら誰でもそうするだろう。しないのは自分もその渦中にいる事を認めたくないからだ。 何しろ部下に原稿を書かせるときに「謝りたくないから、そう聞こえるような文章にしろ」と指示したぐらいだ。まるでサイコパスのように非を認めるのが嫌なのだ。 決して非を認めず、ずっとしらを切り続ければ、何も怖くない。安倍元総理から連綿と続く負の連鎖だ。日本の社会の底が抜けた原因の「ヴィランの系譜」である。【転載終了】************************* 誹謗中傷ビラなどは昔からありましたが、ネットが発達することにより、匿名性の誹謗中傷が簡単にできるようになったという事も要因としてありますね。 ネットでの誹謗中傷に苦しんだといういう方が、誹謗中傷当事者を見つけて面接したら極めて普通の方だったという事です。「正義という名で軽率にやってしまった」と謝罪されたそうです。 ネットは、使い方によっては凶器にもなります。自身もネットをやるので、十分注意していきたいと思います。