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【転載開始】

■農相が備蓄米の追加放出表明も
 「中小の米屋には回って来ない」・・・
 廃業ラッシュで地域の安定供給が滞る恐れ
 公開日:2025/04/11

 

21万トン放出も、いまだに効果は見られず・・・
(C)共同通信社

 やはり、まだまだ流通量が足らないようだ。

 コメ価格の高止まりを受け、江藤農相は9日、
政府備蓄米の放出を今夏まで毎月実施すると
表明した。

 今月下旬にも備蓄米10万トンを対象にした、
3回目の入札を行うという。

 コメ不足の影響で、末端のコメ業者は
廃業ラッシュに陥っている。
帝国データバンクによると、昨年度に発生した
「米屋」の休廃業・解散件数は88件。
コロナ禍以降の過去5年間で最多を更新した。

 コメ不足で仕入れ量が確保できなかったほか、
価格高騰が影響して業績が悪化した米屋が
目立ったという。

■優先されるのは大手飲食店や量販店

 実際に、全国のコメの卸売りや小売業者から
「売るコメがない」といった悲鳴が上がって
いる。

 頼みの備蓄米は、JA全農が9割以上を落札。
流通先は大手の飲食店や量販店が優先されて
いるようで、中小の小売業者には入荷がない
状況が続いている。

 京都府舞鶴市の「まつもと米穀」は、在庫が
底をつき営業を続けられなくなったことで、
新米が出回る今秋までの閉店を決めた。
同社の松本泰社長は備蓄米の追加放出について、
こう見解を示す。

 「私たちも関係業者などと交渉したのですが、
備蓄米を卸してもらえませんでした。現在の
流通の仕組みを変えない限り、備蓄米は中小の
店には回って来ないでしょう。我々の店では、
一定の品質のまとまった量のコメを確保したい
地域の飲食店や病院などにも、コメを販売して
いました。末端の米屋にまでコメが行き届くよ
うにしなければ、こうした地域のコメの安定
供給が滞ってしまいます」

 もっとも、備蓄米が入荷したとしても、
米屋の経営が改善するわけではないという。

 「米屋は、さまざまな製品を自分の店で精米
し、その差益で商売をしています。備蓄米はす
でに精白米の状態で届くので、売っても薄利に
しかならない。精米による店の特色などを出す
こともできず、品質へのこだわりといった米屋
本来の仕事とかけ離れてしまいます」

 備蓄米の追加放出で、実際にコメが安くなる
のかも不透明だ。

 米流通評論家の常本泰志氏はこう言う。
「現時点では、効果は未知数としか言えません
が、令和7年度産米については備蓄米で放出した
分を買い戻すため、それを差し引いた状態から
のスタートになる。流通量が不足したり、高価
格が維持される可能性は非常に高い」

 乱れたコメ流通の秩序は、いつ元通りになる
のか。

【転載終了】

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 タイミングが遅いし、小出しにするから
ですね。

 価格維持目的かもしれないですが、都心
は低価格の米が手に入らない可能性も?

 私の家は、父親の代から親戚筋から購入
しています。
現在は後継者(従弟)が農業をやらないの
で、紹介された農園から購入しています。

 相場5Kg/4100円のところ5Kg/1840円
です。(2年前は、5Kg/1340円でした)
因みに、年間240kgを購入しています。
※内180Kgは孫達がいて大変なので子供
 たちの家庭に。

 将来、後継者不足で国産米は手に入らな
い時代が来るかも?