日刊ゲンダイDIGITAL

【転載開始】

■斎藤元彦知事パワハラ認めてもお咎めナシ・・・
 鉄面皮“居直り作戦”にも兵庫県議会の動きが
 鈍いワケ
 公開日:2025/03/27

 〈誠実さのかけらもなく 笑っている奴が
いるよ〉──。
ザ・ブルーハーツの名曲「青空」に、こんな
一節がある。
この歌詞にピッタリの人物が、
兵庫県の斎藤元彦知事(47)だ。
自ら設置した県の第三者委員会からパワハラ
認定され、違法行為を指摘されたにもかかわ
らず、辞職どころか自身への処分も否定。
「引き続き頑張っていきたい」と居直り続け
ている。

■意味不明な理屈を並べノラリクラリ

 斎藤知事によるパワハラ行為などを訴えた
元県民局長の告発文書を巡り、第三者委が
調査報告書を公表したのは今月19日のこと。
斎藤知事は「公務多忙」を理由に報告書への
正式コメントを避けてきたが、県議会の
定例会が閉じた26日、ようやく記者会見を
開いた。

 第三者委は調査したパワハラ疑惑16件の
うち10件をパワハラ認定。斎藤知事が告発を
公益通報として扱わず、文書作成及び配布を
理由に元県民局長を懲戒処分にしたことを
「違法」と断じた。
県議会の百条委員会より踏み込んだ判断が
並び、斎藤知事の「受け止め」に注目が
集まったが、何のことはない。
少しも反省していないのだ。

 知事は会見で、初めてパワハラ行為を認め
「職員におわびと謝罪をしたい」と頭を下げ
たが、文書については「誹謗中傷性が高いと
の認識に変わりない」と従来の主張を堅持。
第三者委が文書に書かれた複数の事実を
「真実」「真実相当性がある」と結論付けて
いるにもかかわらず、だ。

 「違法」と指摘された公益通報の取り扱い
に関しても、「やむを得ない適切な対応だっ
た」と強調。
元局長への懲戒処分の撤回を否定した。
壊れたレコーダーのように「第三者委の指摘
は真摯に受け止める」と繰り返す一方、自身
への処分を問われても「仕事をしっかりやり
ながら、襟を正して身を処していきたい」と
意味不明な理屈を並べてノラリクラリ。
鉄面皮にも程がある。

■このまま“逃げ得”を許すのか?

 パワハラをしようが、違法行為を働こうが、
お咎めなし――。
知事は事あるごとに「県政を前に進める」と
口にするが、やっていることはガバナンスの
破壊だ。
県政トップとして不適格なのは明らかなのに、
知事と対峙する県議会の動きは鈍い。

 「“伝家の宝刀”たる不信任決議を一度出して
しまった以上、そうやすやすと同じカードは
切れない。ただ、最大会派の自民党にも、第2
会派の維新の会にも、『斎藤知事のままで良
いのか』と疑問を持っている議員はいます。
不信任決議も辞さない構えを見せる立憲民主党
系のひょうご県民連合や共産党が、自民や維新
を巻き込んで多数派を形成できるかどうか。し
かし、公明党を筆頭に、自民も維新も選挙を気
にして及び腰。不信任決議に対して知事が議会
を解散、県議選にもつれ込んだら、国政与党や
維新への逆風が影響すると気を揉んでいるよう
です。斎藤県政への反対世論が盛り上がるかど
うか、慎重になっているのでしょう」
(県政関係者)

 兵庫県ではないが、ある県議経験者は
「もし自分が兵庫県議なら、今のタイミングで
不信任を突き付けるのは『怖い』と感じると思
う」と語った。

 このまま知事続投を認めたら、いよいよ県政
はメチャクチャ。
居直り続ける斎藤知事の“逃げ得”を許しては
ダメだ。

【転載終了】

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 外野としては呆れるしかないですが、
ここまでくると、兵庫県の問題でしか
なく、兵庫県というところは、そうい
うところなのだと思うしかないですね。