どうも、ハイレゾ音楽制作ユニットBeagle Kickの総合Pをやっております橋爪です。
フュージョンやニューエイジを中心に生演奏特盛りでM3や配信サイトで頒布中です。

ときどきフリーで音声関係の音響エンジニアをやってます。
WEBラジオや公開録音・トークライブなどで活動させてもらっています。

オーディオライターとして活動を始めました。
直近ではこちらです。


アコースティックラボ主催のオーディオフォーラム番外編2にてレポート執筆しました
テーマは「マンションのホームシアターには防音は必要か?」

音楽出版社刊の「ヘッドフォンブック2016」でYAXIの交換イヤーパッドとSound Warriorの新製品を紹介しました。

音楽出版社刊の「CDジャーナル 2016年4月号」でDALIの新スピーカーFAZON MIKROを紹介しました。




【楽曲紹介】
アルバム名:サガオケ! The Orchestral SaGa -Legend of Music-
アーティスト:伊藤賢治 ほか



フォーマット:96kHz/24bit(WAV/FLAC)


スクウェアの名作RPGの一つであるサガシリーズのオーケストラアレンジアルバム。
伊藤賢治氏がプロデュースを担当しているので、Re:Birthシリーズの関連か?と思われた方もいるかも知れません。
チェコのプラハにあるドヴォルザーク・ホールにて収録されたというのだから、その気合いの入り様は半端ではありません。同ホールはヨーロッパのコンサートホールにおいて最古のひとつだそうです。
インペリアル サガで未使用となった楽曲が初めて音源化されたのも注目ポイント。
イトケンというとバトル曲が印象的ですが、それ以外の曲も含めて壮大でダイナミックなオーケストラに聴き惚れます。
イトケンのハイレゾ音源はこれが初。ファン待望だったのか、ラインキングも凄いことになってました。
できればRe:Birthのバトルアレンジもハイレゾリリースして欲しいところです。

《音質の感想》
本物のホールトーン(ホールの響き)が味わえる貴重な音源だ。
クラシックファンの方にとっては当たり前でも、アニメやゲーム、声優のソースばかり聴いている我々(?)にしてみれば新鮮に感じられる。
それもクラシックの本場、ヨーロッパの有名コンサートホールとあれば本物の響きと言って差し支えないだろう。
まず圧倒的なダイナミクスに驚く。普段のハイレゾ音源の適正ボリュームから10dBほど上げてみたがまったくうるさくない。
大地を震わせるかのような躍動感を持った低域は鼓膜のみならず肌を刺激する。
透き通るような高域は主に空気感に寄与し空間の広さをリアルに現す。
ホールトーンをとても大事にしているため、人口のリバーブはほとんど付加されていない。極めてナチュラルな仕上がりだ。眼前にコンサートのステレオイメージが作られたときの感動はオーディオ冥利に尽きる。機器のセッティングにもこだわりたい。
ワンポイントではなくマルチマイクで録音しているようであるが、客席からのリスニングを想定したサウンドメイキングだ。
客席側からの印象を優先しつつ、シーンによってマルチマイクを使いパート毎の存在感にフォーカスしている。
生のオーケストラでは人間の脳が行うこれらのことをミックス処理で実現しているのだ。実にありがたい。
それにしても瞬間的な大音量のときに天井から音が振ってきたときは感動した。2chでも元がいいと再現可能ということになる。
オーケストラメンバーの奮闘が一際伝わるのが「美しき旅人 -Last Battle -Emiliaメドレー」だ。
普段、こんな楽曲(プログレをオーケストラアレンジ)演奏しないだろうに、意地でも譜面通りに演奏するぞと鬼気迫る雰囲気が伝わってくる。
パイプオルガンのソロでは、余りにも神々しい音色に心が解きほぐされた。ふくよかで優しい音色を聴いていると思わず手を合わせて祈りたくなる。(無宗教)
後半4曲は日本でのスタジオ録音(48kHz/24bit)だ。「最強の栄光」は文句なし無茶すぎるオーケストラである。
息つく暇もない。ライブ演奏は不可能だろうとイトケンに言わしめた戦慄の旋律に圧倒される。
48/24ならではの押し出しとパンチの効いた音で、ロックとオーケストラの融合が見事キマっている。
ツーバスとオーケストラのコラボはクラシックファンが聴いたら卒倒しそうだw カッコいいんだから仕方ないよね!



【楽曲紹介】
アルバム名:Wake Up, Best!2
アーティスト:Wake Up, Girls!



フォーマット:48kHz/24bit(WAV/FLAC)


TVアニメ「Wake Up, Girls!」で活躍する同名の声優ユニットのベスト盤。
作品内には、Wake Up, Girls!はもちろん、ライバルグループであるI-1clubの楽曲も多数収録されています。
ソロ楽曲が全員分収録されたのはベスト盤としては初。各声優の歌声をよりハッキリと味わえる集大成となりました。
サウンドはクリエーター集団MONACAが担当。他のアイドルアニメと作家陣が被っているにも関わらず、独自色を確かに感じます。底知れぬセンスと実力に戦慄を覚えますね…
劇場版が終わって一段落。このまま次に繋がってくれるのか、今後の展開から目が離せません。


《音質の感想》
前作のベスト盤と同じく全体的に自然な音調である。
マスター録音時の質感を大切にしている印象だ。

「地下鉄ラビリンス」は、音の粒子が緻密だ。ボーカルは加工を抑えたナチュラルテイストで
48/24の限界まで広がった音場と相まってノリ具合が増してくること請け合いだ。

「少女交響曲」では奥行きと透明感がCD版より格段に向上した。
CD版で感じられた薄モヤのような障害がスッキリと晴れて楽器やボーカルだけを存分に楽しめる。
低域の密度感やストリングスの広がりも48/24音源としてはこれ以上ないくらい健闘していると評したい。
一人一人の声の粒立ちまで聴き取れてゾクゾクする。こんなに違うとCD版にはもう戻れない。

「止まらない未来」はオーディオファンにもオススメしたいフュージョンナンバーだ。
なんとオケがすべて生演奏である。ギター・ベース・ドラム・キーボード・ブラス。
アイドルモノなのだからもう少し控えめに録音・ミックスしても怒られないと思うのだが、まったく遠慮がない。
一切の妥協を感じない気合い入りまくりのインストルメンタルに、これだけハイレゾで下さいと思ったのは私だけではないだろう。
その主張しまくりのオケに合わせる声優陣のボーカルはライブ感重視。リスナーとの距離がグッと近くなっている。

MONACAチームの楽曲センスと、エンジニアの手腕が光る珠玉のベスト盤だ。
ここまで到達したなら次はネイティブ96kHzに挑戦するしかないのではなかろうか?
激しく期待したい。



以上です。

いかがでしたか?


これは私の主観的な感想ですので、全ての人に「このように感じられるはずだ」というモノではありません。
じっくりと聞き込み、確かに感じたことのみを記事にしています。
日々精進中の身ですので、一つの参考意見として捉えてもらえたらと思います。



現在までのアニメ系ハイレゾ感想記事はこちら……

のうりん挿入歌「コードレス☆照れ☆PHONE
ガルパンED Enter Enter MISSION!と1PLDK
「すぱそにっ♥(はぁと)」
「そにアニ オリジナルサウンドトラック」
「ハローグッバイ」歌:榊原ゆい
『「星刻の竜騎士」OP「聖剣なんていらない」/(榊原ゆい)』
『Anison Strings~弦楽四重奏で聴くランティスの歴史』
『僕らは今のなかで』『きっと青春が聞こえる』ラブライブ!
『「英雄伝説 閃の軌跡」サウンドトラック・オリジナルマスター』 前編後編
『閃光の行方 「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ」オープニングテーマ』
『軌跡 jdk アクースティックス』前編後編
『Beyond the Sky (日本語版)』
『「英雄伝説 閃の軌跡II」サウンドトラック・オリジナルマスター』
深窓音楽演奏会其ノ壱
ソナタとインターリュード
UP↑ with Yuji Ohno & Lupintic Five
Aurora Days
いつかの、いくつかのきみとのせかい
『Blu-ray Audio版『Star!!』』
『『Wake Up, Best!』をワグナーと聴いてみた』
Hey World,恋は混沌の隷也,Go Fight!
DREAM SOLISTER,CANDY MAGIC
「英雄伝説空の軌跡FCEvolutionOST」「SAXES STREET」
Blu-ray Audio版『Shine!!
「Seize the day」「朝焼けのスターマイン」
「FIRST*MODE」
「BUONO!! BUONO!!」「ハルカナルトキノカナタへ」
ナイツ爆笑漫才スーパーベスト
「piece of youth」「『ガールズ&パンツァー 劇場版』OST」
「劇場版ラブライブ!OST」「I'll remember you」
MOMENT RING、虹を編めたら、Lovely Lovely Strawberry
「GOING PANZER WAY!」「和田貴史×NHK」

どうも、ハイレゾ音楽制作ユニットBeagle Kickの総合Pをやっております橋爪です。
フュージョンやニューエイジを中心に生演奏特盛りでM3や配信サイトで頒布中です。

ときどきフリーで音声関係の音響エンジニアをやってます。
WEBラジオや公開録音・トークライブなどで活動させてもらっています。

オーディオライターとして活動を始めました。
直近ではこちらです。

音楽出版社刊の「CDジャーナル 2016年4月号」でDALIのFAZON MIKROを紹介しました。

アコースティックラボ主催のオーディオフォーラム番外編にてレポート執筆しました
テーマは「ドルビーアトモスサラウンドを楽しもう」

音楽出版社刊の「ポタ音スタイル2016」にてBeagle Kickの対談掲載、記事執筆しています。


今月発売されるオーディオ関連の雑誌で3冊書いています。
ありがたいことです。
この勢いでもっとお仕事を増やし、オーディオのステキさを広めていきたいです。

ところで既に告知済みのCDジャーナル4月号は、もうチェックされましたか?
このBlogを読まれる方も気軽に導入できるサイズと価格のスピーカーだと思います。
本屋さんでぜひ手に取ってみて下さい!

そして月末に2冊出ます。
ヘッドフォンブック2016、そしてアニソンオーディオVol.3です。

ヘッドフォンブック2016は、何ページかガッツリ書いてます。
内容はお楽しみです!むふふw

アニソンオーディオは、(僕の記事とは無関係ですが)なんとあの光田康典氏のインタビューが収録されています!
紙面上で光田御大と共演とは、感無量であります!取材に同行したかった!w(初めて買ったCDはクロノトリガーOST)



では、楽曲紹介行きましょう。
今回は、アニソンとドラマサントラの二本立て。

【楽曲紹介】
シングル名:音楽道、はじめました!
曲名:GOING PANZER WAY!
アーティスト:あんこうチーム



フォーマット:96kHz/24bit or 32bit(WAV/FLAC)


初出しが遊技機ということで、パチスロを嗜んでいない私はまったくの未試聴でした。
なんでも調子がいいときに流れる曲らしいです。
曲やボイスを聴きたくてパチンコデビューしないあたり、僕も生真面目ですなぁ。1回くらいならいいと思うんですがねw

楽曲の方は、あんこうチーム5人揃ってのハッピーなポップロック。
これだけヒットしてる作品なのに5人で歌う曲って少ないんですよ。不思議ですね。
だからとても貴重です。特に中上育実さんの超元気ボイス!たまりません!(秋山殿~!ソロver'が聴きたいであります!)


《音質の感想》
ライブをイメージさせるアコースティック寄りのミックスに好感を持った。
ミックスからマスタリングまで、なるべく過度の加工を行わず、より音像のディテール重視、質感重視の音作りを行っている様子だ。
高域から低域まで不自然な誇張は感じられない。96kネイティブならではの情報量をストレートに前に出してくる。
ボーカルの質感ときめ細やかさは特筆ものだ。頻繁に入るモノローグも生々しくて耳をくすぐられているようで心地よい。
ベースの厚みと音階の明瞭さに聴き惚れたと思ったら、サックスのアドリブ演奏に感動させられる。
前後感をフルに生かした攻めのマスタリングは、十分なダイナミクスを残しつつまとめられており、ライブのような躍動感が実に楽しめる。
気の休まる暇のない高音質アニソン。どうにかフルバンドの生でライブをやってくれないか、切に願いたい。

そして一点だけ惜しいのがサックス(生演奏!)の音量。
全体的に小さめなのは、ボーカルが主役だから仕方ないとする。(筆者はフュージョンにおけるサックスが大好き)
2番が終わった間奏部分でモノローグが入るのだが、みほの音声終わりでフェーダーをグッと突いて欲しかった!(=サックスのボリュームを台詞終わりで上げて欲しかった)
せっかくライブ風のミックスになっているので、ここは聴き手の感情を煽ってもよかったと思う。




【楽曲紹介】
アルバム名:和田貴史×NHK 2014-2015
アーティスト:和田貴史



フォーマット:48kHz/24bit(WAV/FLAC)


私が総合Pを担当しているハイレゾ音楽制作ユニットBeagle Kickで音楽周りをすべて担当する和田貴史。
Beagle Kickとして作る曲は主にフュージョンですが、劇伴ではとても優しいメロディーのストリングスを多用した楽曲を作っています。
本作もNHKの地域発ドラマだけに、そういった優しく情緒的な音楽を多数収録。
普段、テレビドラマに親しみがない読者の皆さんもぜひ試聴してみてください。
意外や意外、親しみやすいメロディーが多いです。だって、和田さんだもの(とおる)。

今回は、和田の音楽の大ファンである私めが、関係者特権なんて「何それおいしいの?」状態で当然のようにハイレゾ配信サイトから購入して送るガチレビューです!

《音質の感想》
劇伴は、映像と合わせる故にクラシック系の音源と違って録り方が独特だ。
オーケストラ編成の一発録りもないことはないが、ほとんどはマルチマイクのオーバーダビング(重ね録り)だ。
総じてかなりオンマイクで録っており、ストリングスですらあちこちにマイクが立っていることが当たり前である。
金管と弦と打楽器が別々に録音されている楽曲を聴くと、クラシックファンの方は「こんな音しねーよ」と思うことだろう。アマオケファンの僕も思う。
リバーブにしても天然のホールトーンではなく、デジタルリバーブであり、かつ映像とのマッチングを考えてある程度多目に盛ってある作品が多い。
予算や時間といった制約面だけなく、音響監督のこだわりであえて別々に録るというケースもあるのだ。(この楽器は印象的に聴かせたいなどの理由で)

本作もまさにそれだ。しかも48/24なのでいわゆるオーディオ的な音の良さを見つけるのが困難だった。
でも、これはあくまで劇伴。映像に付ける音楽だ。
特性を分かった上で聴くと、積極的なマスタリングによる艶っぽさやアタック感が、メロディーをより印象的なものに変えていることを実感できた。
オリジナルが48kHzだったのか、それとも何かの都合でダウンコンバートなのかは分からないが、空間表現はかなり96kに迫るものがある。
ミックスはもちろん、大山さんのマスタリングマジックだろうか。(大山氏はBeagle Kickでもマスタリングを担当)

以下にショートコメントでオーディオ的に印象に残った楽曲を紹介していこう。

ザ・ラスト・ショット ~メインテーマ~
「ギターやストリングスの鮮度感に驚く。盛り上がりに乗じて増えていく音数を、余裕を持って描く器の大きさにうなる」

さざ波を立てる薄い感情
「BRIGHTER DAYから何度も続く、和田の十八番の一つ。個人的には最高のセルフパロディーである。ベースの質感やアコギのディテールをじっくり楽しめる」

クラブ「イエスタデイ」
「渋くて浸れるジャズ。ドラムは打ち込みだが、ピアノとベース、ギターのアドリブが存分に楽しめた」

奥飛騨作戦 1~3
「弦を指ではじくピチカート奏法が主役。真剣だけどどこか面白おかしい雰囲気が実によく出ている。弦楽器の厚みと音場の広さが聴き所だ」

ガッタンガッタンそれでもゴー!~メインテーマ~
「筆者一番のお気に入りだ。楽曲を聴くために何度ドラマの同じシーンを見たことか。テレビ放送とは比較にならない躍動感と広がりにハイレゾサントラの真骨頂を見た」




以上です。

いかがでしたか?


これは私の主観的な感想ですので、全ての人に「このように感じられるはずだ」というモノではありません。
じっくりと聞き込み、確かに感じたことのみを記事にしています。
日々精進中の身ですので、一つの参考意見として捉えてもらえたらと思います。



現在までのアニメ系ハイレゾ感想記事はこちら……

のうりん挿入歌「コードレス☆照れ☆PHONE
ガルパンED Enter Enter MISSION!と1PLDK
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『「英雄伝説 閃の軌跡」サウンドトラック・オリジナルマスター』 前編後編
『閃光の行方 「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ」オープニングテーマ』
『軌跡 jdk アクースティックス』前編後編
『Beyond the Sky (日本語版)』
『「英雄伝説 閃の軌跡II」サウンドトラック・オリジナルマスター』
深窓音楽演奏会其ノ壱
ソナタとインターリュード
UP↑ with Yuji Ohno & Lupintic Five
Aurora Days
いつかの、いくつかのきみとのせかい
『Blu-ray Audio版『Star!!』』
『『Wake Up, Best!』をワグナーと聴いてみた』
Hey World,恋は混沌の隷也,Go Fight!
DREAM SOLISTER,CANDY MAGIC
「英雄伝説空の軌跡FCEvolutionOST」「SAXES STREET」
Blu-ray Audio版『Shine!!
「Seize the day」「朝焼けのスターマイン」
「FIRST*MODE」
「BUONO!! BUONO!!」「ハルカナルトキノカナタへ」
ナイツ爆笑漫才スーパーベスト
「piece of youth」「『ガールズ&パンツァー 劇場版』OST」
「劇場版ラブライブ!OST」「I'll remember you」
MOMENT RING、虹を編めたら、Lovely Lovely Strawberry

どうも、ハイレゾ音楽制作ユニットBeagle Kickの総合Pをやっております橋爪です。
フュージョンやニューエイジを中心に生演奏特盛りでM3や配信サイトで頒布中です。

ときどきフリーで音声関係の音響エンジニアをやってます。
WEBラジオや公開録音・トークライブなどで活動させてもらっています。

オーディオライターとして活動を始めました。
直近ではこちらです。

アコースティックラボ主催のオーディオフォーラム番外編にてレポート執筆しました
テーマは「ドルビーアトモスサラウンドを楽しもう」

音楽出版社刊の「ポタ音スタイル2016」にてBeagle Kickの対談掲載、記事執筆しています。


ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました。

ここ最近はお仕事で書くことが増えてきてまして、嬉しい悲鳴であります。
つい先日は、オーディオイベントのアシスタントで地方に出張してきました。

Blogをお休みしていた間のお仕事が今月いくつか形になります。

3/19発売のCDジャーナル 4月号にオーディオ製品レビューで掲載予定です。
3/29発売のヘッドフォンブック2016でもいくつか記事を担当しました。

ぜひ、チェックしてみて下さい。
本屋さんでチラ見したら、そのままレジに持って行ってくれると嬉しいです♪


さ~、前置きはこのくらいにしてハイレゾ音源の紹介をしていきましょう。
これを定期的にやらないと体調が悪くなりそうです!(ぉ


まずは楽曲紹介!

【楽曲紹介】
曲名:MOMENT RING
アーティスト:μ's



フォーマット:96kHz/24bit or 32bit(WAV/FLAC)


説明不要!もう聴くしかない!
ラブライバ―でなくても必聴です。アニソンファンならノルマです!(!?)
ファイナルシングルと銘打って発売されましたが、ファイナルだなんて僕は信じないよ!(涙)
ぜったい信じないんだからねッ!(血涙)
ソロパートが超可愛くて余計心にくるわ!

《音質の感想》
96kHzネイティブ制作による恩恵というのは、
周波数レンジの広がりや時間軸上の情報量アップはもちろん、音場の広さをミックスで活かせるということも大きい。
特に本作のようなトラック数が膨大で所狭しと音が鳴っている楽曲の場合、
44.1kHzなどの狭い箱に閉じ込めると音場が飽和してしまうように感じることがある。
ゴミゴミ感というか、分離も何も分からなくなり、お互いの音が干渉し合って混濁してしまう状態だ。
CDはCDでグッとまとまった音や押し出しの強さなど魅力があるのだが、
ラブライブ!においては各声優の声をよりハッキリ捉えることのできるハイレゾ版は特別な意義を持つと思う。
ギターやベースの質感は割とナチュラルに残っており、特にベースの素晴らしさは特筆に値する。
マスタリングマジックだろうか。音圧はあるのに躍動感が失われていない。
数kHz付近の高域がシャリシャリ目立っているのはちょっと気になった。特に打ち込み音に顕著だ。



【楽曲紹介】
曲名:虹を編めたら
アーティスト:fhána



フォーマット:96kHz/24bit or 32bit(WAV/FLAC)


吹奏楽部とミステリーを掛け合わせた異色のアニメ、ハルチカの主題歌。
爽やかで疾走感のある楽曲に、fhánaではお馴染みとなっているストリングスが映えています。
佐藤純一さんのボーカルは、コーラスの頃から「上手いなぁ、メインで歌ってくれないかな」とずっと思っていた僕にとってたまらないものでした。
towanaさんのボーカルと交互に歌う純一さんのボーカル。
これはハルタとチカをイメージした演出なのか……
いずれにせよ今後も純一さんが歌う機会が増えて欲しいと思いました。

《音質の感想》
48kHz/32bit-floatで制作されたマスターを96kHz/32bit-floatでマスタリングしていると思われる本作。
Lantisならではの積極的なマスタリングで前後感や広がりを演出していて刺激的だ。
とても音数が多く、打ち込みも多数含まれており、音の粒子がまるで星空のように音場を埋める。
その粒子が混濁せず緻密に描かれるのがハイレゾの醍醐味である。
ドラムとベース、ストリングスなどは生楽器であるが、
難しいミックス作業をすべて自分たちで行うfhánaは底知れぬセンスと技術を持っているといえよう。
いずれ96kHzのネイティブ制作が実現すると思われるが、想像するだけゾクゾクしてくる。



【楽曲紹介】
曲名:Lovely Lovely Strawberry
アーティスト:久保ユリカ



フォーマット:48kHz/24bit(WAV/FLAC)


ラブライブ!の小泉花陽役でお馴染み、久保ユリカさんのソロデビューシングル。
大家さんは思春期!の大家さん(チエちゃん)でも最近は印象が強いかと。
キャラソンでないにも関わらずこの声なのか、という驚きがまず最初にありました。
これこそ声優ソングと膝を打ちました。
声の良さだけではなく、表現力も抜群。感情の乗せ方、切り替え方が本当に巧みです。


《音質の感想》
ポニーキャニオンのハイレゾアニソンで「いまいちだな」と思ったことはほとんどない。
何を聴いても好みに合うというか、48kHz音源はもちろん96kHz音源も素晴らしい音ばかりだ。
本作は48kHz/24bit音源ながら実にバランスのいい優良ハイレゾ音源となっている。
まず、マスタリングがファイナルミックスの素材の良さをできる限り残す仕上がりになっている。
音の輪郭は明瞭で質感も良好、音の悪いCDでよくある「安物弁当に塗られた油」のようなコーティングはほぼ皆無だ。
ボーカルの帯域は広く肉厚で、この手の楽曲ならもっと中高域寄りでトリートメントしてもいいように思うが、生声の雰囲気を大事にしている。
分離は実に良好、各楽器がケンカせずちょうどいい具合に収まっている。
48kHz音源のなかでやれることを余すことなく、決して背伸びをせず真面目に作り込んだ印象だ。
これでギターやベースだけではなくブラスも生だったらどんなに良かったか……(良くを言えばストリングスも)
ポニーキャニオンのアニソンすべてが同社のエンジニアが担当しているわけではないだろう。
しかし、共通のサウンドコンセプトが存在しているのではないかと勘繰ってしまう。
それほど音が自分の好みだ。ぜひ聴いていただきたい。




以上です。

いかがでしたか?


これは私の主観的な感想ですので、全ての人に「このように感じられるはずだ」というモノではありません。
じっくりと聞き込み、確かに感じたことのみを記事にしています。
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現在までのアニメ系ハイレゾ感想記事はこちら……

のうりん挿入歌「コードレス☆照れ☆PHONE
ガルパンED Enter Enter MISSION!と1PLDK
「すぱそにっ♥(はぁと)」
「そにアニ オリジナルサウンドトラック」
「ハローグッバイ」歌:榊原ゆい
『「星刻の竜騎士」OP「聖剣なんていらない」/(榊原ゆい)』
『Anison Strings~弦楽四重奏で聴くランティスの歴史』
『僕らは今のなかで』『きっと青春が聞こえる』ラブライブ!
『「英雄伝説 閃の軌跡」サウンドトラック・オリジナルマスター』 前編後編
『閃光の行方 「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ」オープニングテーマ』
『軌跡 jdk アクースティックス』前編後編
『Beyond the Sky (日本語版)』
『「英雄伝説 閃の軌跡II」サウンドトラック・オリジナルマスター』
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ソナタとインターリュード
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Aurora Days
いつかの、いくつかのきみとのせかい
『Blu-ray Audio版『Star!!』』
『『Wake Up, Best!』をワグナーと聴いてみた』
Hey World,恋は混沌の隷也,Go Fight!
DREAM SOLISTER,CANDY MAGIC
「英雄伝説空の軌跡FCEvolutionOST」「SAXES STREET」
Blu-ray Audio版『Shine!!
「Seize the day」「朝焼けのスターマイン」
「FIRST*MODE」
「BUONO!! BUONO!!」「ハルカナルトキノカナタへ」
ナイツ爆笑漫才スーパーベスト
「piece of youth」「『ガールズ&パンツァー 劇場版』OST」
「劇場版ラブライブ!OST」「I'll remember you」