CD=活動情報=ヘッドフォン

宝石紫ハイレゾ音楽制作ユニット「Beagle Kick」ユニットP・ディリクション補佐・広報

ヘッドフォン音響エンジニア

AV Watchにて宅録の先生役として、現場のアドバイス、記事監修を担当しました(録音方法・吸音など)。

情熱報道ライブ「ニューズ オプエド」にて音響を担当(週に2回程度不定期)

自宅の防音スタジオ「Studio 0.x」で音声録音を行なう
次世代のナレータートレンドを生み出す新しいナレーターメディア「HITOCOE」にてインタビューが掲載

AV WatchにてXperia 1 IVの録音アプリ「Music Pro」のレビュー記事に録音協力で参加

宝石赤オーディオライター

AV Watchにてデスクトップオーディオの再構築をレポート(K3ES/AP20d/Control 1 PRO)

AV Watchにて壁コンセント「RAC-1318(WM-1318)」の交換レポート記事を執筆

2023年4月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

FX-AUDIO-のバルクキャパシター「Petit Tank Limited Edition」の活用レビューを執筆

ソニーの有機ELテレビ「XRJ-48A90K」を導入した体験記を執筆

2023年1月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

ソニーのエンタテインメントロボット「poiq」の研究報告会への潜入取材記事を執筆

パイオニアのAVアンプVSX-LX305でUVERworldの「KING'S PARADE 男祭り FINAL」を聴く。Dolby Atmosミックスを手掛けたWOWOWの戸田佳宏氏にインタビュー取材

Astell&KernのDACアンプ「AK HC2」を使用しているTAKU INOUE氏のインタビュー取材を執筆

SONYの4K/HDRレーザープロジェクター「VPL-XW5000」の導入レビューを執筆

2022年10月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

2022年を振り返るプレイバック2022を執筆。ヤマハの原付2種アクシスZを紹介。

エントリークラスのサウンドバー「DHT-S217/S517」の実用レビュー記事を執筆

Macfan 1月号 検証炎コーナーで1P執筆。製品は、ネットワークスピーカーのDENON HOME 350。

2022年7月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

Focusriteの音声コンテンツ制作向けオーディオインターフェース「Vocaster」のレビュー記事を執筆

メディアインテグレーションにてFocusriteのマイクプリアンプ「ISA Two」の活用レビューを執筆(比較音声有)

会話の出来るソニーのエンタテインメントロボット「poiq」との生活を綴ったレビュー記事を執筆

FX-AUDIO-のリーズナブルなハイスペックUSB-DAC「DAC-SQ4J」のレビュー記事を執筆

2022年4月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

USB-Cケーブル一本で使えるモバイルディスプレイLCD-CF162XAB-Mの活用レビュー記事を執筆

ファストレンドにて外付読み込みCDドライブのおすすめ記事を監修&コメント

2022年1月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

静科の吸音パネルSHIZUKA Stillness Panelの試用レビュー記事を執筆

Astell&KernのキャリアブルヘッドホンアンプACRO CA1000のレビュー記事を執筆

e-onkyo musicにて、『智異山OST』の注目どころをK-POP評論家 古家正亨氏に伺う特集記事を執筆

ラックスマンのエントリープリメインアンプL-505uXIIの導入レビューを執筆

マランツの大人気薄型AVアンプNR1711をマルチチャンネルで使うレビュー記事を執筆

2021年10月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

AV Watchにて2020年の振り返り記事(音声宅録情報発信について)を執筆

ShureのWEBサイトにて、会議音響のソリューション「Microflex Wireless」(MXW2/Beta58他)の導入事例を取材・執筆

マランツの大人気薄型AVアンプNR1711をマルチチャンネルで使うレビュー記事を執筆

ShureのWEBサイトにて、会議音響のソリューション「Microflex® Ecosystem」(MXA910他)の導入事例を取材・執筆

e-onkyo musicにて、『月とライカと吸血姫』のエンディング主題歌を担当したChima氏のインタビュー記事を執筆

2021年7月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

ULTRASONEのヘッドフォンを作曲家/ミュージシャンの照井順政氏に試聴していただき感想を伺う記事を執筆(sora tob sakana等、活動インタビューも)

Apple Musicの排他モードや出力サンプリングレートの挙動を検証、競合サービスとの音質比較を執筆

2021年4月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

DALIのサブウーファーSUBE-9Nをリビングと防音シアターで実用レビュー

2021年1月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

ヤマハのモニタースピーカーMSP3Aをエンタメ用途で徹底レビュー(モニター用途も)

ポッドキャストを制作できる、オールインワン型ワークステーション「ズームP8」を体験レビュー

2020年10月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

2020年の振り返り記事を執筆。(Zoom高音質化など)

Acoustuneのイヤフォンを伊藤賢治氏に体験いただくインタビュー記事を執筆。

ロスレス無線接続が可能なアクティブスピーカーAIRPULSE A300 Proの試聴レビュー記事を執筆

SONYのデジカメをWEBカメラ化するアプリ、Imaging Edge Webcamを使った緊急レポートを執筆(α6600)

音楽出版社刊の「ヘッドフォンブック2020」にてSONYのMDR-M1ST特集他、多数執筆

「クロノクロスライブLive Audio」の制作秘話を光田康典氏に伺うインタビュー記事を執筆

光田康典の「クロノクロスライブLive Audio」をFOSTEXのデスクトップオーディオで試聴する記事を執筆
2020年4月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆
DALIのスピーカーDALI MENUET SEの試聴レビューを執筆

ONKYOのカスタムIEMを製作する体験レビュー記事を執筆

2020年1月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

Amazon music HDの排他モード対応について緊急レポート

2019年10月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

ゲットナビにてmora qualitasの試用レビュー&キーマンインタビューを執筆・出演

2019年の振り返り記事(ハイレゾサブスクの課題等)を執筆

e-onkyo musicにて「マイ・ベスト・ハイレゾ 2019」の選者として2018年の特に気に入ったハイレゾを紹介

ウォークマン誕生40周年記念モデルA100TPSの試聴レビュー記事を執筆、カセットテープ思い出話など。

Android搭載のストリーミングウォークマンA100の試聴レビュー記事を執筆

2019年7月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

AndroidスマホやPC向けの超小型USBヘッドフォンアダプターDC01/DC02の試聴レビュー記事を執筆

音楽出版社刊の「スピーカーブック2019-2020」にて私の選ぶスピーカー・オブ・ザ・イヤー2018-2019他、多数執筆

ゲットナビにてアニソンに合うヘッドフォンを紹介する記事を執筆・出演

ウォークマンを思い出とともに振り返る「#009 WALKMAN IN THE PARK」イベントレポートを執筆

2019年4月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

ゲットナビにてアニソンに合うイヤフォンを紹介する記事を執筆・出演

D&Mインポートオーディオサイトにて、DALIのスピーカーRUBICONシリーズを導入した際の体験レビュー

2019年1月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

メリディアン公式サイトにて、デジタルプリアンプ「218」の徹底試聴レビューを執筆(前編/後編

HiVi 2019年3月号にて「5万円以下で買える、エントリークラス 9モデル」の視聴対談に参加(小原由夫×橋爪徹)

FX-AUDIO-のデジタルアンプ「FX152J PRO」「FX-50」のレビュー記事を執筆

10月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

DALIのエントリークラスの新スピーカー「OBERON」のレビュー記事を執筆

メリディアン公式サイトにて、USB-DAC付きヘッドフォンプリアンプ「Prime」の徹底試聴レビューを執筆
7月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆
ネット配信などに便利なUSBマイクUber Micの体験記事を執筆


Stereo Sound ONLINEにてMQA-CDの解説記事(前編)/(後編)を執筆。その仕組みや再生方法など。
メリディアン主催のオーディオイベントにて、「Ultra DAC」を使った今話題の『MQA』音源を聴く!MERIDIAN 『ULTRA DAC』で楽しむ最新ハイレゾ音源試聴会でナビゲートを担当 @ノジマオーディオスクエア相模原店
AV Watchにて4月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆
Stereo Sound ONLINEにてMYTEKの最新DAC「Brooklyn DAC+」試聴&使い勝手レビューを執筆。

音楽出版社刊の「カセットテープ時代2018」にてSONY歴代ウォークマン紹介記事を執筆(1985年までの機種を担当)
音楽出版社刊の「ヘッドフォンブック2018」にて製品レビューなど複数執筆
音楽出版社刊の「スピーカーブック2018」にて私の選ぶスピーカー・オブ・ザ・イヤー2017-2018他、多数執筆
AV WatchにてELACのアクティブスピーカー「AM200」の活用レビュー記事を執筆
AV Watchにて2018年1月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆
AV Watchにてアイ・オー・データ機器のオーディオ向けNAS「Soundgenic」の使いこなしレビュー記事を執筆
メリディアン公式サイトにて、USB-DAC「Explorer2」の試聴レビューPart3を執筆 (後編)
メリディアン公式サイトにて、USB-DAC「Explorer2」の試聴レビューPart3を執筆 (前編)

OTOTOYにて高橋健太郎氏と私による対談。2017年のハイレゾトピックを振り返り、未来を占う内容。
AV Watchにて10月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆
音楽出版社刊の「ヘッドフォンブック2017 Winter」にてT3-01開発秘話取材、モニターヘッドフォン特集他、多数執筆

AV Watchにて7種類の使い方ができるマルチパーパススピーカーALTECO C1の使いこなしレビュー記事を執筆
Stereo Sound ONLINEにてTVアニメ『クジラの子らは砂上に歌う』主題歌アーティストインタビューを担当、記事執筆。(RIRIKO&rionos)
音楽出版社刊の「CDジャーナル 2017年11月号」にて高橋みなみの試聴記事を執筆(1P) 機材:DRA-100
AV Watchにて7月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆

アコースティックラボ主催のオーディオライブin蔵前Village【スフォルツァート】にてレポート執筆
ステレオサウンドオンラインにて同人音楽初の768kHz/32bit整数による録音企画のレコーディングレポート記事を執筆(一部のみ)

AV Watchにて4月クールのアニメをハイレゾアニソンで振り返る試聴レビュー記事を執筆
小型モニタースピーカー「iLoud Micro Monitor」のレビュー記事を執筆

音楽出版社刊の「CDジャーナル 2017年7月号」にてジェイコブ・コーラーの試聴記事を執筆(1P)
スピーカーブック2017」にてデスクトップスピーカーの特集記事を執筆(3P)
CDジャーナル 2017年6月号」にてリチャードナイルズの試聴記事を執筆(1P)
CDジャーナル 2017年5月号」にてBeverlyの試聴記事を執筆(1P)
ヘッドフォンブック2017」にてシン・ゴジラの劇伴音楽集をGRANBEATを使って試聴(2P)
CDジャーナル 2017年4月号」にてピンク・マルティーニの試聴記事ほか執筆(2P)

ヤマハの音楽配信サイト mysoundにて「THE IDOLM@STERハイレゾ配信」の特集記事を執筆

ステレオサウンド刊の「DigiFi(デジファイ)No.25」にて緒方恵美氏インタビュー。取材と構成(3P)

音楽出版社刊の「CDジャーナル 2017年3月号」にて小泉今日子の試聴記事執筆(1P)
音楽出版社刊の「ポタ音スタイル2017」にてMQAの記事執筆(3P)
音楽出版社刊の「CDジャーナル 2017年2月号」にてFlower Notesの試聴記事執筆(1P)

アコースティックラボ主催の「Audio Forum Vol.36」吸音(配置)によるステレオ音場の調整を考えるにてレポート執筆

ステレオサウンド刊の「DigiFi(デジファイ)No.24」にてMQA特集(インタビュー)を執筆(2P) (WEB版も公開中

DigiFi(デジファイ)No.23」にてMQA特集を執筆(4P) (WEB版も公開中

アコースティックラボ主催の「(仮称)オーディオライブin蔵前」オーディオにおけるチューニングの世界 そのⅠにてレポート執筆

オーディオフォーラム番外編(MQA試聴体験会)にてナビゲート&レポート執筆
オーディオフォーラム番外編2(ホームシアターと防音)にてレポート執筆
オーディオフォーラム番外編(ドルビーアトモス)にてレポート執筆

音楽出版社刊の「CDジャーナル 2016年11月号」にてMQAの記事執筆(1P)
CDジャーナル 2016年7月号」にて記事執筆(1P)
スピーカーブック2016」にて記事執筆(5P)
ヘッドフォンブック2016」にて記事執筆(4P)
CDジャーナル 2016年4月号」にて記事執筆(1P)
ポタ音スタイル2016」にて記事執筆(7P)

OTOTOYにて『Little Donuts / HAPPY TALK SESSION @ TAGO STUDIO TAKASAKI DSD11.2MHz録り下ろし音源』の試聴レビューを執筆
日本ファルコムのアクションRPG「東亰ザナドゥ」の音楽についてPhile-webに記事執筆

アコースティックデザインシステム主催のオーディオフォーラムの第22回にてレポート執筆
OTOTOYにて『Suara / キミガタメ / 君のかわり DSD11.2MHz録り下ろし音源』の試聴レビューを執筆

e-onkyo musicでアニメ「トリニティセブン」のハイレゾ音源紹介コメントを執筆
1/2/3/4/サウンドトラック/リミックスアルバム/5

音元出版刊の「アニソンオーディオ Vol.2」にて記事執筆(3P)
オーディオアクセサリー155号」にて記事執筆(1P)

宝石緑Webラジオ/トークライブ/公開録音/ボイスサンプルなど音声に関する音響エンジニア
やっています。

宝石ブルーポッドキャスト「熱量と文字数」 ミキシング・OPナレーション・サウンドPを2015年4月まで担当
(月一の公開録音「月刊熱量と文字数」では録音を担当していた @私設図書館シャッツキステ

宅録するナレーターや声優の方に向けて、
無料のPro Tools Introを使うための超入門編オンライン講座を開催します!

無料のAudacityやSoundEngine、WavePadなどを使っている方も、
既存のDAWがどうにも肌に合わなくてプロが使っている業界標準に乗換えたい方も、
どうぞ奮ってご参加下さい!

ナレーターメディアHITOCOEさんのオンライン講座は、過去に何度も開催されており、
4人目の講師として名を連ねることができることは大変ありがたく光栄なことです。

オンライン講座なので、遠方にお住まいの方も受講できます。
日程が合わない方は、事前にチケットを購入すれば、アーカイブ動画が見られます
注意:開催後のアーカイブ動画購入は出来ません)

詳細は、HITOCOEの商品ページをご確認ください。
https://hitocoe.base.shop/items/68652532

こんにちは、Studio 0.xの橋爪徹です。
私は、オーディオライターの活動をしながら、音響エンジニアとして活動しています。音に関するお仕事で飯を食っております。(自己紹介と仕事歴紹介はこちら) 

グレード違いで音はどのくらい変わる?

ホームシアターや2.1chシステムには欠かせない存在のサブウーファー。マルチチャンネルでは0.1chと定義され、低域再生のみを受け持つアクティブスピーカーです。
このサブウーファー、意外と軽視されがちでは無いでしょうか。フロントスピーカーが大事なのはその通りですし、AVアンプにだって予算の多くを割きたい気持ちは理解できます。結果、「とりあえず鳴ってればいいか」とサブウーファーのグレードには無頓着な方もいるのではないかと思っています。かくいう私もそうでした。


サブウーファーは、当然メーカーごとにグレードの違いがあります。エントリー機種と上位機種、いったいどのくらい音が違うのでしょうか。スペックを見れば、アンプの出力や最低域の周波数がより低いところまで出ているのは分かります。見た目の特徴は同じでもサイズが大きくなり価格が上がっているケースもあって、果たして音がどれほど違うのか、設置スペースを取るだけの価値はあるのか。気になる方もいるのではないでしょうか。この記事では、DALIのサブウーファーを例にして、サブウーファーのグレード違いによる音質差をレポートしたいと思います。

 

筆者が自宅スタジオを作ったとき、ホームシアターとしても活用出来るようにしました。しかし、防音室を作った時点で予算の大半を使い果たしてしまい、サブウーファーは2万円台の安価な機種を買い求めました。ずっとそれを使っていたのですが、ご縁あってお仕事でDALIのサブウーファーを試す機会に恵まれ、今では仕事でレビューした機種を自宅に導入するに至っています。詳細は、以下のレビュー記事をお読みいただけると嬉しいです。

 

 

話をサブウーファーのグレードに戻しますと、今回ご縁あって自分が導入したSUBE-9Nの上位機種であるSUBE-12Nを試聴出来る機会をいただきました。12Nは設置スペースの都合で元々選択肢にはなかったものの、いちオーディオライターとしては気になっていました。見た目はユニットの口径と足回りのベース以外ほぼ一緒。機能面もアンプの出力や性能は同じ、ウーファーユニットの技術面も同じ、音圧レベルや再生周波数特性がちょっと違うくらいです。あまり違いの無い9Nと12N。はたして、どれだけの音質的違いを見せてくれるか、期待半分・不安半分という感じでした。


試聴は、DALIの国内正規輸入代理店であるD&Mの本社にて実施しました。システム構成は以下の通りです。

 

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フロント: OPTICON6mk2
センター: OPTICON VOKAL MK2
サラウンド: OBERON5
サブウーファー: SUBE-9N/SUBE-12N
AVアンプ:DENON AVC-X8500H
SUBE-9N
ウーファーユニット:9インチ(23cm) アルミコーン
再生周波数帯域(+/- 3 dB):37~200Hz
最大SPL:111dB
アンプ出力:170W(クラスDアンプ)
SUBE-12N
ウーファーユニット:12インチ(30cm) アルミコーン
再生周波数帯域(+/- 3 dB):28~190Hz
最大SPL:112dB
アンプ出力:170W(クラスDアンプ)

昨年7月に発売されたOPTICONのMK2もご用意いただきました。
上記の5.1chシステムで9Nと12Nを聴き比べたところ、まあ、ビックリ! 12Nは明らかに上位機種たり得る魅力的な重低音を楽しむことが出来ました。

※AVアンプ側の音場補正は無効にして、ピュアダイレクトモードで視聴しています。

 

映画やライブの感動がより上質かつ本格的に!

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洋画からはローランド・エメリッヒ監督の『ミッドウェイ
パニック映画の巨匠が手掛ける戦争モノですが、20年以上に及ぶ膨大なリサーチに基づく戦闘描写は圧巻です。当時のリアルエピーソードが随所に盛り込まれつつ、画面の派手さを追求することも忘れない監督の手腕に好感を覚えました。海外の戦争映画ですから、派手に低音は入っています。真珠湾攻撃開始からレイトン少佐が建物に入るまでを視聴しました。


9Nは、本体が共振してしまっているのが分かります。床の絨毯に直置きなので足回りの振動対策を行えばある程度緩和できるでしょうが、筐体が重低音にビビってしまっているのは聞いていて否定しようがありません。視聴前に、サブウーファー双方の聴感上の音量感がほぼ同じになるように何度もケーブルを繋ぎ替えてボリュームを調整しました。12Nは、足場(ベース)がアルミニウム製でしっかりしています。床へ伝わる振動を抑えられることはもちろん、床の振動がサブウーファーに逆流してくるのを緩和することも期待できるでしょう。筐体の剛性も9Nより高い模様で、音に濁りが少ないのも感心しました。銃撃や砲撃、爆発といった瞬間的なSEもシャープに聴かせてくれます。聴感上の音量を合わせる過程で、9Nも12Nもわざとらしい重低音にならない=さりげない位のボリュームに調整したのですが、9Nに比べると12Nの音の安定感は抜群でした。最低域の伸びもわずか数Hzの違い以上に効果的で、12Nは空気感の再現性がまるで違います。映画館で感じるまるでその場にいるようなトリップ具合は、画面の大きさだけじゃない、重低音もその役割を担っているのだと再認識しました。深く沈み込む密度のある低音は、まさに映画館のそれです。

 

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アニメーションからは、ガールズ&パンツァー最終章 第3話より、中盤の各校の対戦模様を視聴します。第3話は、知波単学園が大きな成長を遂げるも善戦の末、大洗に敗北。続いて劇場版から登場した継続高校との3回戦へとコマを進めます。ジャングルの野戦から雪原へと戦闘フィールドが大きく変化し、音響的にも見所満載の作品です。


率直に言って、9Nでは戦車の砲撃や走行音、衝突などの音が薄っぺらく感じます。12Nは、レベルが大きく瞬発力が求められる戦車戦にあっても、安定感があり映画の世界に没入できました。ローエンドはスペック以上に深く感じられ、厚みがあってリッチです。9Nは、砲撃音がガリガリというちょっと歪みっぽい音に聴こえてしまいます。大音量で鳴ったときの歪み感の少なさを加味すると、リラックスして楽しめるのは圧倒的に12Nでした。9Nは、ちょっと聴いていて疲れます。

 

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最後のソースは、ライブコンサートのBlu-ray。PlayStationで発売されたRPG『クロノクロス』の20周年を記念したバンドライブの追加公演千秋楽を収録したBlu-rayです。ゲーム音楽界の巨匠、光田康典本人がプロデュースしたファン感涙のメモリアルライブ。今でも感想がSNSでつぶやかれ、1周年や2周年でファンがハッシュタグを付けて祝ったりするほど熱狂的に愛されているライブです。私も千秋楽の現場に一般客として足を運び、後にハイレゾ音源化に合わせて光田氏にインタビューをさせていただきました。


本作の音声は、2chのハイレゾと、ドルビーデジタルの5.1chが収録されています。ドルビーデジタルとは懐かしいフォーマットです。いわゆるDVDと同じ、非可逆圧縮のマルチチャンネルサラウンド。おそらくメインの音声がPCM 96kHz/24bitで収録されているため、映像ビットレートを圧迫しないようサブ音声の5.1chはドルビーデジタルにしたのでしょう。


ドルビーデジタル5.1chは、リアスピーカーに観客席の声援や反響が割り当てられ、LFEチャンネルには低音楽器の重低音域はもちろん、ホールの反響に含まれる重低音もミックスされていると思われます。驚いたのは、12Nで5.1chを聴くとホールの中にいる生の空気感を味わえたこと。音楽としての情報は9Nでもまったく問題は無いのです。映画に比べても、9Nと12Nの落差は減りました。しかし、ライブコンサートホールのあの身体全体で感じられるような低音感は12Nでしか味わえません。まさにそのローエンドの深さこそがコンサートホールの空気感に繋がっていたのです。正直、LFEにこんなに低い周波数まで収録されていたのかと驚かされました。ともすれば、重くて息苦しい音場になりがちですが、そこは光田康典プロデュース。ミックスバランスに抜かり無しです。そんなコンサートの臨場感に欠かせない重低音は、12Nでこそ存分に体感できますし、クリアで歪み感の少ない出音のクオリティも相まってドルビーデジタルであることを忘れさせる贅沢な時間を堪能させてもらいました。

 

3枚のBlu-rayを視聴して分かったのは、サブウーファーのグレードの違いは、予想以上に大きく満足感に影響するということでした。見た目がほとんど同じで、何か特別な機能が上位機種に搭載されている訳ではありませんが、段違いに臨場感はアップしましたし、リラックスして視聴出来る上品な重低音は確かめられたと思います。ウーファーの口径の違いは言うまでもなく、筐体の剛性やベース部の強化により振動の悪影響を抑えた結果、良好な結果を得られたのだと推測できます。

おわりに ~使いこなしのTIPS~

今回の記事を執筆するにあたり、本国デンマークのWEBサイトも参照しました。機能説明はほぼ同じことが書いてあり、アンプも同じ出力&機能、ウーファーユニットも口径以外一緒、明確に違うのはアルミニウムベースとゴム脚だけで、正直呆然としました。ほとんど同じなのに音にこれほど差異が現れるというのは、如何に重低音再生において振動対策(制御)が重要であるかの証だと思います。

 

置く場所があるなら、迷わずSUBE-12Nを選ぶべし!
これが試聴しての結論です。12Nならローエンドの深みや歪みの少なさを体感できると思いますし、足場のケアをやってあげればさらに音は化けると思います。

 

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アコースティックリバイブのクオーツアンダーボード「RST-38H」(写真は9N)

電源ケーブルはACインレット対応なので、ぜひ交換して欲しいです。私は、同梱品からSAECの余っていた電源ケーブルに交換しました。またRCAケーブルも、長めの製品はなかなか見つかりませんが、業務用のMOGAMI 2534をベースにオーディオケーブル市場で特注しました。注文時に両端をRCAにします。個人的には、高価なサブウーファー専用ケーブルを買うよりは、癖の少ない音色で信頼性も高いMOGAMIをお勧めしたいです。

 

2022年2月 橋爪徹

 

試聴協力:株式会社ディーアンドエムホールディングス