「革命」なんていうと、歴史で習った「支配者を倒して、新しい支配構造を構築する」という従来のイメージの革命を想像する人も多いかと思います。
イギリスにもそういう血なまぐさい革命を狙っている人もかなりいて、大規模なデモの前にはFacebook上などで「どうやって暴れようか」といったコメントなどをして、他の穏健派にたしなめられたりしています。気持ちはよくわかりますが、子連れでデモに参加するだけでも心配なのにそんな血の気の多いのを全開のままの人が多いと、デモに参加することさえ不安にすらなりかねません。(そういう現場に強い旦那がいれば、私はそれでも行きますが)
しかしこれまでの歴史を振り返ると、そのような他人を犠牲にした上での「革命」では、一部の革新派が暴力的に政権を奪い、新しい支配構造ができたとしても、大衆の依存的(「統率者についていけば問題ない」)な意識は変わらず、しばらくすると以前と同じような問題が発生してしまっているようにも見受けられます(それでも、革命前よりはマシにはなっているかもしれませんが)。
悪政を可能にしている社会的システムが変わらない限り、たとえ現行の支配者の顔が変わったところで、問題が根本的に解決されたことにもならないのでは。
そういった過去の過ちを繰り返すのを避けようとしてか、有名なところではラッセル・ブランドなどを代表に平和的な革命を目指す人が増えているように思われます。
また近年のアイスランドの革命は、無血でうまいことやったなと拍手喝采したいくらいですし決して不可能ではないでしょう。
歴史は繰り返すといいますが、過去と同じようなことをやっていたのでは人類もさほど前進しないように思えますし、逆に多くの人間の意識に大きな変革(革命)があることで、支配者と戦うことなく彼らの力をなくすことも可能ではないかと思います。
そうすることでよってのみ、対症療法のような血なまぐさい「革命」よりも恒久的な効果の期待できる変革が生み出されるのではないでしょうか。
システムに対する依存の度合いを少しずつでも減らす方法をまとめたのがこちら。
アナーキーな生き方 10か条 (←リンク)
日本語訳はリンク先にあります。
さらに具体的な行動例の一覧を内海聡先生がまとめてらっしゃったので、こちらにも共有させていただきます。
今日からやること
どんどん右傾化がすすみ毒だらけで未来を感じ られない世の中ですが、虚無と悲観主義に陥るのは私だけで十分なのでございます♪。なので皆様におかれましては希望的、楽観的な方が多いようでございます ので、今日からでもやれることをやっていくようにしてくださいませ♪。
具体的にはいろいろあろうとは思いますが、たとえば・・・
チェーン店に行くのをやめる
ブラック企業の商品を買わない
ジャンクフードを食べない
イオンなどで買い物をしない
電気を節約する
コンビニで買い物しない
スーパーの加工食品を買わない
デパ地下で食品を買わない
一日二食にする
砂糖をやめる
牛乳をやめる
マーガリンを使わない
市販の歯磨き粉を使わない
市販のジュースを飲まない
アメリカ牛を買わない
ブラジル鶏を買わない
電子レンジを使わない
テレビは最低限に
新聞は解約する
NHKは受信料を払わない
医者にはかからない
薬局で薬を買わない
本を読む
洗剤を厳選する
シャンプーやせっけんを厳選する
政治家に自民党を応援しないと宣言する
政治家に共産主義者を応援しないと宣言する
ワクチンなどの口コミを広げる
一人一日一人ずつ社会問題を話す
児童相談所のうわさを広める
原発反対のアクションを起こす
芸能人を応援しない
移動に車を使うのを減らす
給食の問題をママ友と話す
手作りで料理を作る
パワースポットを巡る
建設会社に建設を頼まない
殺虫剤を使わない
JTのたばこは吸わない
徹底的に東電を批判し続ける
政治家におカネを出さない
自称活動家は町内の重職につく
PTAの役人に立候補する
子どもと自然の中へ遊びに行く
菜園をやってみる
肉や魚を解体してみる
市民グループを作る
外国人とコミュニケーションする
地球に贖罪するという高い目的を持つ
子どもに使命と目的を与える
他にもいっぱいありそうですね♪。
(転載終了)
内海先生の一覧を見てもお分かりの通り、家庭で毎日の買い物などの判断を行っている主婦にできることってすごく多いんですよね!
最後の一言が、他人に思考まで依存するのではなく、自分で物事を考えるようにすることを重視されている内海先生らしいですが、自分の生活の中で、自分がどう行動できるか考えることが一番大事ですね。
マスコミの情報を完全に信用せず自分で調査することで、彼らが与えようとしている恐怖心や分断統治といった彼らの常套手段に乗らないで済みます。そうすることで、彼らの思い通りの方向性に進むことが避けられます。
テレビでCMをしているような大企業での買い物を極力避けることで、テレビの持つ力も、大企業、ひいてはそこと関連している勢力に力(お金)を与えずに済みます。
情報を拡散することで、より多くの人間が大規模な詐欺行為に気がつき、同じ動きの人が増え可能性が生まれます。
ジャンクフードや添加物だらけの加工食品を普通に食べていたのでは、頭がやられてしまってまともに思考することもできなくなります。
お金を出して、大手メディアを支援(新聞を買う、テレビでCMをしている企業の製品を買うこと)することで、彼らの存在を認め、報道内容を支援していることになります。
現代の医療システムに不満があれば、自分と家族の健康を保ち、管理することで、たとえ小さくてもその医療制度に対する「反逆」が可能になります。
家庭の主婦になど世界を変える力はないと思われるかもしれませんが、人類にとって望ましくない生産活動などを行っている企業に力(お金)を与えることを極力避け、逆に望ましい活動を行っている個人商などを利用することで、そういう小さなビジネスを支援することになります。一人ひとりの影響力には限界があるとしても、その人数が増えると、簡単に世の中が根本的に変わるでしょう。
アラブの春などの実例を見てもお分かりの通り、権力のシステムに直接的・暴力的に戦おうとする(action)と、取締りの強化などの反動(re-action)が生まれますので、
こうやって既存のシステムを無視して、自分達で勝手にやっていくのが実は一番近道なのかもしれません。
システムに対する依存の度合いを減らし(自立)、そのために個人同士で助け合うことこそが、平和的アナキズムへの第一歩ではないでしょうか。