中国情報ジャーナル ディープな香港・中国・台湾

1997年7月1日に英国から中国に返還された香港。1997年から香港に駐在したフリーランスライターが現場取材をもとにディープな香港、中国、台湾の最新情報を書き尽くしていきます。


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陣痛期の1年、大なた振るえず 台湾・蔡英文政権
即決即効なく支持率低迷
中国の圧力じわり、独立派反発


台湾の蔡英文政権が5月20日で執政一周年を過ぎ、内政重視の足場固めの「陣痛期」で大なたを振るえずに目に見える成果が出せず、支持率低迷に苦しんでいる。来年は中間選挙にあたる統一地方選を控えており、改革の具体的な実行と経済回復による一定の成果が求められている。(香港・深川耕治)


対米に隙間風、同性婚は先送り
野党は政権奪還へ台湾化
足場固め遅延、夜明け前脱せるか


5月20日、報道陣の前に姿を現さなかった蔡英文総統は前日、昨年の就任演説で「一つの中国」原則に基づく「92年コンセンサス」の承認を求める中国の要求に「不完全な回答」と批判されたことに「古い問題用紙はもう捨てるべきだ」と関係改善を呼びかけるメッセージを発した。


馬英九前政権が8年にわたって対中融和に傾き、「一つの中国」を認める動きだったが、中台関係の「現状維持」を掲げる蔡総統は、李登輝元総統の「二国論」の薫陶を受けながら台湾は中国の一部とする「一つの中国」を受け入れない一方、無用な刺激を与えないよう中国批判を極力薄めてきた。


就任当初から南方政策による脱・中国依存と景気回復に集中したが、中国は、経済、外交、軍事など多方面から圧力をじわじわと強め、中台関係は「冷たい平和」と呼ばれるほど、冷却化している。中国の圧力で外交活動は一段と狭まり、西アフリカのサントメ・プリンシペが台湾と断交し、台湾を国と認めて外交関係を結ぶ国は21カ国まで減っている。


5月22日に開会した世界保健機関(WHO)の総会への台湾のオブザーバー参加も中国からの圧力で8年ぶりに途切れ、台北で8月に開催されるユニバーシアード夏季大会の団体競技にも中国は参加しない見通しだ。


ヒマワリ学連から「天然独(生まれながらの台湾独立派)」と呼ばれる若者が結成した新政党「時代力量」は中国の圧力に毅然と対応することを望み、同性婚の立法化も推進。同性婚合法化を一時棚上げする動きには不満もうっ積させている。ただ、若年層を中心とする時代力量の支持者は蔡政権支持が依然として多い(図表参照)。無党派層は回復基調の経済も中国依存から脱せられない閉塞感が不満と苛立ちを増し、支持率にも表れている。

やや親中寄りの大手民放TVBSが15日に発表した世論調査によると、満足度は28%で、1996年以降の直接投票で選ばれた総統としては就任1年目で馬英九氏(38%)より低く、最低だ。不満足との回答はその2倍の56%に上る。年齢別では20代が満足(40%)と不満足(43%)で拮抗しているが、40代(同23%、65%)や50代(23%、67%)は不満足が満足の二倍以上となっている。


5月22日に発表した台湾民意基金会による世論調査によると、支持率は39.4%で不支持が51.8%。同基金会の游盈隆理事長は調査結果について「60点が政権の及第点とすれば48.3%が不合格、23.2%が合格と見ている。これから数ヶ月、具体的な実のある政策を打ち出せるか、政権評価の正念場となる」と分析している。


立法院(113議席)では過半数の69議席を占める安定与党となった民進党だが、年金制度改革や週休二日制による労働基本法改正で賛否が割れ、紛糾。総統選立候補の時期から同性婚の合法化に意欲的だった蔡総統だが、一夫一婦による伝統的な結婚観の破壊と猛反発する民進党支持だったキリスト教長老派らの猛反対で関連法案の審議入り後に先送りされている。

半年以上空席だった総統府秘書長(官房長官)は18日にようやく総統の諮問機関「国家安全会議」の呉●(刊の干を金に)燮秘書長をあてることを決め、政権内の意思疎通に疑問符が付いた状態だ。内政が紛糾する林全内閣への支持率も低迷。

対米関係でも当初は電話協議で台湾への良好な姿勢が目立ったトランプ米大統領も北朝鮮問題で米国が中国の協力を取りつけることを優先し、再度の蔡総統との電話協議に米国側が難色を示す隙間風が吹き、最新鋭の戦闘機「F35」などの武器供与にも影響を与えるのではないかとの懸念もある。

蔡総統は地元紙に「夜明け前の漆黒の闇を早期脱出できるよう努めたい」と述べ、5月22日、蔡総統はタイの台湾人団体との会談で「台湾の改革は陣痛期が必ずある。反対の声も多く、一年以内に全部完成できるものでも、即決即断できるものでもない」と政権発足一年の苦しみを振り返っている。



年金改革問題については「数十年の山積した問題を一年で完成させる」と自信をにじませ、「今後は実行を加速させる」と2025年をめどに脱原発による風力発電など新エネルギー政策を果たしたり、喫緊の景気浮揚策を推進する決意を示した。


台湾の最大野党・中国国民党は5月20日、主席(党首)選を行い、戦前から台湾に住む本省人で中道路線を取る呉敦義前副総統が得票率52%で当選。民意と乖離する統一志向が強かった前任の洪秀柱氏と違い、台湾化路線で中間層取り込みを狙う。支持率低迷にあえぐ蔡総統にとって2020年の次期総統選に向け、無党派層の支持を奪われかねない政局が続いている。


急成長する新型レンタサイクル業界 中国 ofo、摩拝単車に他社急追

台湾の同性婚合法化、ヤマ場に 賛否二分で着地点見出せず

親中派の林鄭月娥氏が当選 香港行政長官選

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中国返還20周年で汚職「赤信号」 前行政長官に禁固1年8月 香港

香港在住の中国富豪、本土連行か 中国警察   

有力候補一本化できず激戦に 香港行政長官選


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【中華の顔】


台湾の国民党主席選挙で先行する呉敦義前副総統【中華の「顔」】


朝鮮半島問題で中国の立場を説明する王毅中国外相【中華の「顔」】

女性初の香港行政長官に就任する林鄭月娥氏【中華の「顔」】  


大気汚染改善を自賛する陳吉寧中国環境保護相 【中華の「顔」】           
 

政協副主席への就任濃厚な香港の梁振英行政長官【中華の「顔」】

汚職スキャンダルがヤマ場を迎える香港の曽蔭権前行政長官【中華の「顔」】

香港行政長官選で財界支持を広げる曽俊華氏 【中華の「顔」】

 

香港行政長官選へ出馬間近の林鄭月娥政務官 【中華の「顔」】



議会での宣誓問題で議員活動ができない游蕙禎香港立法会議員【中華の顔】       


中国を支那と表現した梁頌恒香港立法会議員 【中華の「顔」】

 

香港立法会選でトップ当選、脅迫受ける朱凱廸氏 【中華の「顔」】  

 

香港独立は市場経済では不可能と語る曽俊華香港財政官  

 

香港立法会選挙で脅迫を受ける何麗嫦・選挙管理委員会主任     
 

映画「十年」の蔡廉明プロデューサー      


梁振英行政長官が再選不出馬を表明 香港   


民主派議員4人の資格取消申し立て 香港政府    

独立の動き、早期封じ込め 香港  

 

本土派2議員の資格喪失で圧力 香港政府   


習近平国家主席が香港行政長官と会談 再選支持表明なし   

香港高裁も2議員資格「剥奪」判決 両議員は控訴準備へ  

 

議員資格剥奪問題で揺れる香港 一国二制度の矛盾噴出

 

危うい反米親中路線へ転換 中比首脳会談  

 

中国式慈善、疑惑が権力闘争にも 愛国慈善家・陳光標氏が窮地   


【香港立法会選挙2016 連載インタビュー 香港「自治」の行方 第1回~第10回】

劉慧卿民主党主席(上) 香港「自治」の行方 識者に聞く 連載第1回


劉慧卿民主党主席(下) 香港「自治」の行方 識者に聞く  連載第2回

 

呉秋北全国人民大会代表(上) 香港「自治」の行方 識者に聞く 連載第3回   

 

呉秋北全国人民大会代表(下) 香港「自治」の行方 識者に聞く 連載第4回  

 

新党「香港衆志」の羅冠聡党主席 香港「自治」の行方 識者に聞く 連載第5回


親中派団体「愛港之声」代表の高達斌氏 香港「自治」の行方 連載第6回    

梁家傑公民党名誉主席(上) 香港「自治」の行方 連載第7回    
 

梁家傑公民党名誉主席(下) 香港「自治」の行方 連載第8回

 

香港誌「前哨」の劉達文編集長(上) 香港「自治」の行方 連載第9回

 

香港誌「前哨」の劉達文編集長(下) 香港「自治」の行方 連載第10回

 

 

 

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中台安定維持へ第一投 翁明賢淡江大学国際事務戦略研究所長に聞く 上
 

対中依存脱却へ経済浮揚策 翁明賢淡江大学国際事務戦略研究所長に聞く 下


 

【連載 蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題  

 

「天然独」という若者のうねり 蔡英文時代の台湾 連載1


 

村上春樹現象に見る日本との絆 蔡英文時代の台湾 連載2  


 

経済浮揚、日本と連携が必要 蔡英文時代の台湾 連載3  


 

蔡英文時代の台湾 本土派路線のビジョンと課題 連載4(最終回)  

 

 

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同性婚を認める米国最高裁判決をきっかけに中華圏では同性婚の合法化をめぐり、賛否が先鋭化しつつある。とくに5月に発足した台湾の蔡英文政権は総統選で蔡氏が同性婚容認を掲げたため、与党・民進党の立法委員(国会議員)らが性的少数者(LGBT)による同性婚推進派の意向を反映する形で合法化に向けた法案準備を本格化させている。香港でも同性愛差別撤廃条例案の制定の動きが強まり、中国でも性の乱れを抑止できず、欧米型の同性婚推進や性交避妊教育の推進が市民権を得始めている。(香港・深川耕治)

 

同性婚を認めている国は22カ国、同性カップルの権利を保障する制度を持つ国・地域は29カ国・地域。アジアでは台湾以外にタイ、ベトナムも国会での法案審議が準備されつつある。

 

同性婚が認められる国・地域は以下の通り。

 

オランダ、ベルギー、スペイン、ノルウェー、スウェーデン、ポルトガル、アイスランド、デンマーク、フランス、南アフリカ、アルゼンチン、カナダ、ニュージーランド、ウルグアイ、イギリス、ブラジル、米国、メキシコ、ルクセンブルク、アイルランド、グリーンランド(デンマーク自治領)、エストニア、コロンビア、フィンランド(2017年より)

登録パートナーシップなどを持つ国・地域は以下の通り。


フィンランド、グリーンランド、ドイツ、ルクセンブルク、イタリア、サンマリノ、アンドラ、スロベニア、スイス、リヒテンシュタイン、チェコ、アイルランド、コロンビア、ベネズエラ、エクアドル、オーストラリア、イスラエル、ハンガリー、オーストリア、クロアチア、ギリシャ、マン諸島(英王室属領)、ジャージー諸島(英王室属領)、ジブラルタル(英国領)、マルタ、エストニア


※デンマーク、スウェーデン、ノルウェーにおいては登録パートナーシップ制度にあるカップルが同制度にとどまることは可能だが、新規にパートナーシップを登録することは不可。


アジアではこれまで同性婚が認められた国ないが、タイ、台湾あるいはベトナムにおいて法案が可決されればアジア初となる。

写真は香港での同性愛差別撤廃条例を通過させるための民主派デモ。

 

中国共産党一党独裁に反対し、民主化を求めるデモのはずが、2014年7月1日の民主化要求デモでは、先頭に同性愛差別撤廃を求める巨大なレインボー旗が広がり、民主化デモを完全に乗っ取る形になったため、同デモに毎年参加していた、同性愛に反対するカトリック香港教区の陳日君枢機卿らは2016年のデモに参加することを取りやめた。


台湾の同性婚合法化、ヤマ場に 賛否二分で着地点見出せず  

 

連載ルポ・中華圏に浸透する同性婚(1)

反対派の宗教団体の結束どこまで

 

連載ルポ・中華圏に浸透する同性婚(2)

香港民主化デモ、スタッフの9割が同性愛者

 

連載ルポ・中華圏に浸透する同性婚(3)

警戒する中国当局、家庭崩壊は党の崩壊に直結

 

連載ルポ・中華圏に浸透する同性婚(4)

香港NPO「明光社」の傳丹梅副総幹事に聞く(上)

婚姻の4条件崩す恐れ

 

連載ルポ・中華圏に浸透する同性婚(5)

香港NPO「明光社」の傳丹梅副総幹事に聞く(下)

乗っ取られた香港の民主化運動

 

連載ルポ・中華圏に浸透する同性婚(6)

香港の精神科医・康貴華氏に聞く(上)

説得力欠く同性愛の遺伝要因説

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連載ルポ・中華圏に浸透する同性婚(7)

香港の精神科医・康貴華氏に聞く(中)

「差別撤廃」に潜む伝統価値根絶

 

連載ルポ・中華圏に浸透する同性婚(8)

香港の精神科医・康貴華氏に聞く(下)

転向の意志尊重しない同性愛団体

 

連載 中華圏に浸透する同性婚

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