八日目の蝉 | MusiCinemania by Uzo★mUzo

八日目の蝉

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監督 成島出
脚本 奥寺佐渡子
音楽 安川午朗
主題歌 Dear/中島美嘉

出演 井上真央、永作博美、小池栄子、田中哲司、森口遥子、劇団ひとり、
余貴美子、市川実和子、平田満、風吹ジュン、田中泯、渡邉このみ

(あらすじ)

希和子(永作)は
不倫相手だった秋山(哲司)と妻・恵津子(森口)との間に生まれた
生後間もない娘・恵理菜を誘拐し、
4年間自分の娘・薫として育てた罪で実刑判決を受けた。

希和子は秋山との子供を堕胎し、子供の産めない体になっていた。
恵津子からは度重なる嫌がらせを受けていた。

裁判の場で夫妻への反省の言葉はなく、
母親をさせてくれたことへの感謝の気持ちを述べた。

既に4歳になっていた恵理菜(渡邉)にとって
自分の置かれた状況は理解しがたく、
その後の家族関係は上手くいかなかった。

-時が経ち、恵理菜(井上)は女子大生となり、
バイトをしながら一人暮らしをしていた。

そんな彼女にフリー・ライターだという千草(小池)が
誘拐事件の事を書かせて欲しい、と近づいて来る。

断片的に当時の事を思い出す恵理菜。
現在の彼女にとって、希和子は憎悪の対象であり、忘れ去ったはずの存在だった。

-希和子は逃亡生活の中で
偶然知り合った久美(市川)も生活する
エンゼル(余)率いる女性だけの集団生活施設
「エンゼルホーム」に入る。


薫にとっても楽しい毎日が続いていたが、
カルト教団弾圧の影響でマスコミの取材を受けることとなり、脱走。
久美はそんな彼女に自分の実家を訪ねるように伝言を渡す-


恵理菜は妻子ある岸田(ひとり)と不倫の関係にあり、
妊娠してしまう。
岸田の態度は、父が希和子に取った態度と同じだった。

彼女は彼に別れを告げた。

両親に妊娠の事を告げると
恵津子から堕胎を迫られた。
それは彼女が希和子に発した言動とは反対のものだった。


恵理菜は千草と親しくなっていくが、
彼女がエンゼルホームで仲の良かった友人だったことを聞かされる。
千草はその環境の影響で男性恐怖症となっており、
恵理菜と同じように、普通の生活を送れなかったことに憤っていた。
彼女は一緒に子供を育てよう、と恵理菜に言う。


恵理菜は千草と共に
希和子と自分が過ごした4年間の行程を辿ることにする。


-久美の小豆島にある実家を訪ねた希和子は
彼女の両親・沢田夫妻(平田・風吹)が経営するそうめん工場で働くようになる。
希和子は薫に島の美しい場所を見せてまわる。
すっかり島での生活に溶け込んだ2人だったが、
沢田の撮った2人の写真が全国紙のコンクールで入賞してしまった。


ふたたび逃亡せざるを得なくなった希和子は
滝(泯)の写真館で薫と写真を撮った。


希和子は警察に発見され、誘拐罪で逮捕。
薫は保護された-


小豆島を訪ね、写真のことを思い出した恵理菜は
滝を訪ね、希和子と撮った写真を見た。
出所した希和子はここを訪ね、写真を受け取って行ったと言う。


恵理菜は本当は希和子を恨んでなどいないこと、
小豆島での暮らしに戻りたかったことに気がついた。


そして希和子が自分にしてくれたように、
おなかの子を育てることを決意するのだった。


(感想)

全く食指が動かなかったんだけど、
日本アカデミー賞を独占していたので、
観てみることにした。
自分が利用しているTSUTAYAでは
「準新作だけど人気作品なので3泊4日レンタル」だった。

「八日目の蝉」という題名は
蝉というのは普通地上で7日間しか生きられないが
もしその中で8日間生きられる蝉がいたとしたら
それは幸か?不幸か?という
千草の問いかけから来ている。

一匹だけ生き残ってしまうのは不幸だ、と言う考えと、
一匹だけ他が見れない時間や景色を見られるのは幸運だ、という考え。

恵理菜や千草は
後者のように考えを変えて行く。

登場人物たちは全員「八日目の蝉」だと言える。

成島監督は「映画孤高のメス」(←レビューへのリンク)もそうだったけど、
凄く丁寧に映像を作る人。
当初は「何て安いキャスティングなんだ」と思ったけど、
見応えがあった。

小豆島でのシーンが長い気がしたんだけど、
結果的には必要だったと思う。

永作は嫌いなんだけど、凄くいい仕事をしていた。
決して論理的に正しいことをしているわけではないのに
同情したくなってしまう思い入れを持たせる演技。

下世話な展開になっちゃうけど、
最後は真央と再会して欲しかった。

小池も良かったし、
真央も暗さが役に合っていたように思う。

写真館の田中泯だけが異次元だったのが
ちょっと興醒めだが・・・

一番悪いのは浮気したオヤジ(田中哲)だと思うが
不倫を選択するのも自己責任。
お母さんも不幸だけど、
あんな男を選んだもの自己責任。
お母さんがあんな性格になったのもオヤジが浮気したからだろうし。

「女が子供を産む」ということが変わらない限り、
こういうことはずっとあるんだろうな」なんてフェミニストみたいなことを感じてしまった。

何より犠牲になった娘が不憫だし、
こんな「八日目の蝉」になるのは嫌だな・・・

同僚に映画好きの50代の女性がいて
この映画の話をしたら
「あの話は女性は凄く納得するみたいだけど、男性はピンと来ないみたいね」と言っていた。

なので「子宮で感じる映画」なのかな?と思う。

自分には子宮はないけど、
たとえば睾丸がなくなって、子供が作れない体になった時に
赤ちゃんの極上の笑顔を見てしまったりしたら
誘拐したくなっちゃうかもな・・・っていうのはわかった。

的外れかな?
なんせ子宮がないもので(;^_^A

色々考えさせてくれる作品だった。

★★★関連作品レビューへのリンク★★★

成島出 映画孤高のメス
奥寺佐渡子 映画サマーウォーズ
映画パーマネント野ばら
井上真央 映画僕の初恋をキミに捧ぐ
映画ダーリンは外国人
映画シュアリー・サムデイ
映画第62回NHK紅白歌合戦
永作博美 映画酔いがさめたら、うちに帰ろう
映画脇役物語
小池栄子 映画20世紀少年最終章・ぼくらの旗
映画人間失格
映画パーマネント野ばら
映画乱暴と待機
田中哲司 映画食堂かたつむり
映画死刑台のエレベーター
映画サビ男サビ女
映画白夜行
森口遥子 映画僕の初恋をキミに捧ぐ
劇団ひとり 映画ゴールデンスランバー
余貴美子 映画孤高のメス
映画空気人形
映画ディア・ドクター
映画食堂かたつむり
映画悪人 
市川実和子 映画mother
平田満 映画孤高のメス
映画アマルフィ 女神の報酬
映画曲がれ!スプーン
映画きな子 見習い警察犬の物語
映画Flowers
映画プリンセストヨトミ
風吹ジュン 映画最後の忠臣蔵
映画ジーン・ワルツ
映画僕と妻の1778の物語
田中泯 映画ナイト・トーキョー・デイ

カチンコオフィシャル・サイト



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