『脇役物語』

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監督・脚本　緒方篤
音楽　ジェシカ・デ・ローイ

出演　益岡徹、永作博美、津川雅彦、松坂慶子、太田智也、江口のりこ、林修司、
イーデス・ハンソン、佐藤蛾次郎、前田愛、中村靖日、柄本明、角替和枝、柄本佑

（あらすじ）

ヒロシ（益岡）は万年脇役俳優。
父・健太（津川）は著名な作家なのだが、彼の作品には出ない、と決めている。

ウディ･アレンの日本版リメイクの主役の話が決まっていたが、
全くのでたらめである、黒岩議員夫人（松坂）との不倫の記事が出てしまい、ご破算になる。

アヤ（永作）という女優の卵と知り合った彼は
彼女と惹かれ合うようになるが、思うように事が運ばない。

後輩・智（太田）の協力のもと、
夫人の不倫現場を押さえて身の潔白を証明しようとする彼。

だが夫人と不倫相手（柄本佑）が本気で愛し合っていることに気づいた彼は
すべてを諦める事にする。

覚悟を決めてアヤに思いを告白するも、また失敗してしまうヒロシ。

キャスティング･ディレクターのジェーン（イーデス）は
ヒロシを見てイチオシするが、
主役に選ばれたのはたびたびジェーンと会っていたアヤだった。

アヤはヒロシが自分をプッシュしてくれたことを知っており、
彼を映画に出演させる段取りを決めた。脇役として。

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（感想）

Cast Me If You Canは
スティーブン･スピルバーグ監督/レオナルド･ディカプリオ主演の

Catch Me If You Can（２００３年日本公開）　

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン [DVD]/マーティン・シーン,クリストファー・ウォーケン,レオナルド・ディカプリオ

￥2,625
Amazon.co.jp

のもじりで、
タイトル･バックもそれを意識したものだった。
ジョン・ウィリアムズの音楽がユニークで好きだったし、ディカプリオが好演だった作品。
あの映画はカメレオンのように色んな人を演じて騙していく詐欺師の話だったので、
演技つながり、って感じ？がなくもないけど、ほとんどないような・・・

なんか面白そうに思ったんだけど、
このノリに理解を示せるかどうか、ってところだと思う。
劇中にも名前が出て来るウディ・アレン作品のような
都会的なコメディーを目指したのかも知れないけど、
やはり日本人がやるとニュアンスが変わってしまうんだなぁ・・・

ヒロシは何歳の設定なのか（演じた益岡は５４歳）、
女優の卵・アヤは何歳の設定なのか？（演じた永作は４０歳）っていうのが
大きな疑問だ・・・
２人とも上手かったけど、実際の年齢を知っている人間からすると、
そんなことを思わざるを得ない。

「脇役」というテーマなので、
実力派脇役・益岡をキャスティングしたかったんだろうなぁ、と思うけどね。

この作品で特筆すべきは
津川雅彦だ。
彼の枯れてなおチャーミングな男の魅力がよく出ている。
この人、やはり演技派だ。

柄本明・角替和枝・柄本佑親子が出演してることも
見どころといえば見どころかな。全然からんでないけどね。
角替さんって普段どんな人なんだろう？
感じの悪いおばさん役演らせたらピカイチだよね（笑）

★★★関連作品レビューへのリンク★★★

益岡徹　

真夏のオリオン
永作博美　

酔いがさめたら、うちに帰ろう。
津川雅彦　

死刑台のエレベーター

交渉人THE MOVIE タイムリミット　高度10,000mの頭脳戦

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死刑台のエレベーター