蟹工船
監督・脚本 SABU
音楽 森敬
主題歌 風人/NICO Touches the Walls
出演 松田龍平、西島秀俊、高良健吾、新井浩文、柄本時生、木下隆行・木本武宏(TKO)、
三浦誠己、竹財輝之助、皆川猿時、矢島健一、宮本大誠、中村靖日、野間口徹、
貴山侑哉、手塚とおる、利重剛、高谷基史、清水優、山本浩司、滝藤賢一、東方力丸、
大杉漣、奥貫薫、でんでん、森本レオ、内田春菊、菅田俊、谷村美月、滝沢涼子
(あらすじ-ほぼネタバレ)
カムチャッカ沖で蟹を獲り、船上で缶詰に加工する蟹工船。
そこでは鬼監督・浅川(西島)のもと、
出稼ぎ労働者たちが、安い賃金で過酷な労働を強いられていた。
彼らは絶望の淵に生きている人々だった。
そのうちのひとり・新庄(松田)の提唱で、
「来世に賭けよう」と集団自殺を試みる。
だが失敗。でも笑い合い、仲間意識が芽生える。
新庄と塩田(新井)がはぐれてしまい、ロシア船に助けられる。
そこで二人が見たのは陽気に楽しむロシア人たちの姿。
日本語を話すロン(手塚)に
「劣悪な環境に置かれているのは自分たちのせいでもある。
今の状況を変えようと思って行動すれば、すべては変わる」と言われた二人。
その頃船では脱走を試みて失敗した宮口(高谷)が自殺していた。
戻った二人は 皆に
待遇改善を求めてストライキを起こすことを呼びかける。
成功したかに思えた矢先、
浅川によってストライキのリーダーだった新庄が射殺される。
以前と何も変わらぬ船上-
労働者のひとり、根本(高良)は
「リーダーを決めたのが間違いだった。全員がリーダーなんだ」と考える。
皆はふたたびストライキを決行しようとするのだった。
(感想)
すっごく、良かった。
小林多喜二原作・プロレタリア文学の名作、っていうと堅苦しい感じだけど、
わかりやすく映像にしたと思う。
「沈まぬ太陽」「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」と、
労働をテーマにした映画をたまたま続けて観たんだけど、これが一番ガーンとキタ。
SABUの映画は初めて観たけど、
スピーディでわかりやすい演出で、彼のその他の作品にも興味を持った。
松田龍平は本当に良い役者になってる。
デビューの「御法度」の時は良いと思わなかったんだけど、見る度に成長を感じる。
さすが、優作の息子だ。
高良健吾や新井浩文をはじめ、出演している若い男優陣を観ていて、
日本の男優陣の未来は明るいな、と感じた。良い逸材がいっぱいいる。
TKOの木下は、役者向き。
柄本時生は、役にぴったりのルックス。
他の場所では見たくない顔。
NICO Touch the Wallsの疾走感のあるテーマ・ソングが
映画に素敵な余韻をもたらした。
もっと評価されて良い作品だと思う。
オフィシャル・サイト
http://kanikosen.jp/pc/
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