3F／音と文字の壁をぶっ壊す、レベル3

こんにちは～
楽しかったオリンピックも終わり、
リスニングを身につける方法も終盤戦です。

リスニングレベル3をクリアすることで、
学校英語では補えない力を身につけることができるのですが、
今回はこれまでの復習と、リスニングレベル3のまとめです。

久々の更新なので、ボリューム多めですが、
日本人がやるべきことの本質へとせまっていきたいと思います。

ーーー

●あなたと英語の間にある２つの壁

学校で10年以上英語を学んだのに
どうして英会話できないのか？？

渡米して以来もうずっとずっと考えてきたことなんですが、、、、

学校で習う簡単な文法は
実際の英会話でも役立つので、
英語教育を全否定するつもりはありません

しかしながら、
楽しく英会話するには決定的に欠けている部分があります

日本で英語教育を受けても
自由に英会話できるようにならない理由は大きく分けて２つあります
あなたと英語の間に２枚の大きな壁があるとイメージしてください

こんな感じです

ずっとこのブログを読んでいただいてる方は
お分かりかと思いますが、まず一枚目が
【インプットとアウトプットの壁】です

たくさんの単語も知っているし、難しい文章も読める、
だけど全然話せない、自分のこととして英語を使えない、、、

なぜならどこまでもインプットばかりで
実際に自分が会話で英語を使うというイメージで学習していないからです
(大学受験のため、TOEIC高得点のため、、など）

この1枚目の壁を壊す方法が、
スピーキングの塔で紹介した、【瞬間英作文、瞬間Q&A】でした
自分が主語として、英文を瞬時に組み立てることで
【知識としての英語】を【使える自分の言葉】へと変換していきます
こちらは第4章に詳しく書いてますので、参考にしてみてください（→こちら）

■

次に2つ目の壁が、、、

【音と文字の壁】です

ゆっくり読めばわかるんやけど、
実際に話される英語が全く聞き取れない、、、
ネイティブのリズムやスピードついていけない、、、、、

俺自身、DVDの英語が
悲しいくらいに全く聞き取れなかったのですが、
字幕をつけてみれば、、、あれ？意外と簡単な単語やん？
ということがよくありました

つまり、
自分が思ってる音と、実際の英語の音に大きなギャップがあるんです

学校では、文法や読解の学習が中心であり、
実際にネイティブが話すような英語を
ほとんど聞いてきていないことがひとつの原因と言えます

自分の感覚では、
インプットアウトプットの壁よりも、こちらの音と文字の壁の方が
5倍以上は分厚いと感じました。。。とにかくリスニングに苦労しました

そしてこの2つ目の音と文字の壁をぶっ壊す方法こそが
ここまで紹介してきた
【シャドウイング】なのです

DVDなどの字幕を見ながらシャドウイングするだけなんですが、
これを続けることで
なんとリスニング、スピーキングの両方を鍛えることができるのです

ーーー

●リスニング×スピーキング＝シャドウイング

シャドウイングとはなんぞや？？に関しては
前回、前々回と詳しく書きましたので、
そちらを参考にしていただきたいのですが（→こちら）
続けることで、まず英語の音がクリアに聞き取れるようになってきます
(リスニング効果）

さらに音が聞き取れるだけでなく
自分の発音がなめらか～になります
(スピーキング効果）

この発音がよくなる感覚がどういうものか？？
もう少し踏み込んで説明すると、、、、

まず１つめが

1▶文字をみたときに、どういう風に発音すればよいかイメージできる

例えば、、

When I was in America, I used to have a lot of humburgers in McDonald's.
ウエンアイワズインアメリカ、アイユーズドトゥーハブアロットオブハンバーガーズインマクドナルド

冗談でもなんでもなく、
本気でこんな感じで発音していました、、、、

When I was in America, I used to have a lot of humburgers in McDonald's.
ウェナイワズイナメ-リカ、アイユーストゥハヴァララハンバガ―ジンムクダーナ

シャドウイングを続ければ
このように文字を見た瞬間に
どこを強く読むか、どこで息継ぎすべきか、どこが連結するか
感覚的にわかるようになります

LとＲなど細かい発音は気にしなくても通じますが、
アクセントとリズムが合っていないと、まず通じません
シャドウイングを続けることで英語本来の音が身につき、
文字を見た瞬間、こんな感じかな～と音がイメージできるようになるのです

■

そしてもうひとつが、、、

2▶発音したときになめらか～に口が動く

1で、いくら音をイメージできたとしても
それを声に出して発音できるかは別の問題です
しかし、シャドウイングを続けていると、、、、

自分でもびびるくらいに、口がペラペラ動いてくれます

これは単なるリスニング練習では得られない能力です
常に耳で聞きながら、アウトプットしているからこそ、
口の筋肉が鍛えられ、舌が英語仕様へと成長してくれるのです

試しにシャドウイングを1か月間くらい続けたあと
英字新聞でも本でもなんでもよいので
ぜひ一度、音読してみてください

あ～～～！！なめらか～に読める！！！！！！

自分に酔いしれるくらいに感動します。マジです
気づけば特に興味もない本を、何ページも音読している自分がいます
いや、音読したくなるのです。だって気持ちええのです
ぜひ、この感動をあなたも体験してみてくださいね

ーーーー

●シャドウイングは最強カード？？？

さてさて、、、このように
英語を聴き取り、発音する、
【リスニング＋スピーキング】の両方を鍛えてくれる
素晴らしい方法がシャドウイングなのです

ネイティブの剛速球を受けることができ、、、、
しかも、同じように投げ返せる、、、、
投げてよし、、、受けてよし、、、、
こ、、、これはまさか、、、
夢のオールマイティカード!!??、、、これさえあれば英語ペラペラじゃね？？？

、、、と思われるかもですが
残念ながら、
シャドウイングをするだけで英語ペラペラにはなりません。。

たしかに、
ネイティブの剛速球を受けられるようになります
また、同じように投げ返せるようになります
ほなキャッチボールできるやないか？思われるかもですが、
ここには注意点があります

それは、、、

▶【ボールを取り出す能力があがるわけではない】ということです

キャッチボールの図でイメージしていただきたいのですが、
ペラペラ英会話している人は必ず3つのことを瞬時にやってます

英語を聴き取る→セリフを作る→発音する
この３ステップですね

ここで重要なことに、
シャドウイングをすることで、
ステップ1の球を受ける部分と、ステップ3の球を投げる部分は鍛えられますが、
ステップ2の球を取り出す部分はほとんど鍛えられません

、、、すなわち、シャドウイングだけでは
【自分で英語を組み立てられるようにはならない】ということです

どんなに剛速球を投げられる（発音できる）ようになったとしても、
適切な球を取り出す（言いたいセリフを作る）能力は別なのです

ここで少し考えていただきたいのですが、、、

球を取り出す(メイキング)能力と、球を投げる(発音)能力ではどちらが大事でしょうか？？

、、答えはこちら
▶球を取り出す能力です
なぜなら、もっていない球を投げることはできないからです
【セリフが思いつくからこそ発音できる】わけですよね

この英会話で絶対必須の
【セリフをつくる力(メイキング)】
こちらはスピーキングの塔で一緒に実践してきた
瞬間英作文やフレーズ暗記のようなトレーニングが別に必要であり、
シャドウイングだけでペラペラにはならないというわけなのです

■

一方、
ここまでの話を逆に言えば、、、、

▶【シャドウイング＋瞬間英作文(瞬間Q&A)】

これらカードの組み合わせは、
剛速球を受け、瞬時にボールを選び、剛速球を投げ返せる
(速い英語を聞ける＋瞬時にセリフを作る＋ネイティブのように発音できる）
すなわち、最強の組み合わせとなります

これら２つのカードを組み合わせることで、
音と文字の壁、インプットとアウトプットの壁、
日本人の前に立ちはだかる２つの壁を同時にぶち壊すことができます

実際に、俺自身が普段やってるトレーニングも
瞬間Q&A→ラジオのシャドウイング→海外ドラマという流れがメインです

シャドウイングと瞬間Q&Aやっていれば間違いないわ。。
なんというか、ほっとする安心感みたいなものがあります
聞く、作る、発音するの３ステップ全てを補ってくれるので当然ですね

以上まとめると、
シャドウイングでリスニング力と発音を高め、
セリフを作る練習と組み合わせることで、
英会話で必須となる力を身につけられるということです

リスニング、スピーキング練習を
バランスよく組み合わせることが大事ですね～

ぜひお試しください！