米国、抗菌せっけんの販売禁止へ…「健康に悪影響を及ぼすリスクがある」 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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こちら、とても興味深いニュースなので取り上げたいと思います!

 

 

「効果の科学的証拠なし」、抗菌せっけんの販売禁止 米国

 

 

 

9月2日にアメリカの食品医薬品局(FDA)が、

 

今後「トリクロサン」「トリクロカルバン」など19種類の殺菌成分を配合した『抗菌石けん』などの販売を禁止する方針を発表しました。(アメリカでの話です。)

 

 

なんでも「抗菌力に科学的根拠が無く、さらに健康に悪影響を与えるリスクすら懸念される」からということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

いや~…、、ついに。。。

 

 

正直以前から殺菌剤の問題点を指摘し続けてきたかずのすけとしては今更驚きではないのですが…、

 

 

ただこの件に関して行政が動くというのは非常に評価できることでして、

 

ぜひ今後日本もこれを見習ってもらいたいなと思います^^;

 

 

 

 

 

 

ちなみに今回特に大きく取り上げられている「トリクロサン」という成分について、

 

かずのすけもこれまでの記事中で何度か解説をしています。

 

 

コスメビューマシー ヘアリバイタライジングシャンプー 解析

 

殺菌成分が強力に効く理由

 

 

(あと殺菌剤の問題点に関しての記事は↓)

 

「殺菌剤」は逆効果? 地肌ケアに必要なもの

 

使いすぎは禁物! 殺菌剤の効能と注意点(その1)

 

使いすぎは禁物! 殺菌剤の効能と注意点(その2)

 

 

 

トリクロサンやトリクロカルバンなんかはホントに大昔から生体毒性の嫌疑がかけられていて、

 

さきほど「行政が動くのは評価できる」とは言いましたが、

 

ある意味では遅すぎるくらいとも言えます^^;

 

 

 

でも未だに日本でもこの成分を使ってる商品は結構流通していて、

 

例えばあの有名な「薬用石鹸ミューズ」なんかはトリクロカルバンが有効成分ですよ。

 

 

 

 

あとコスメティックインフォで検索をかけると、

 

 

「トリクロサン」が配合されている化粧品類は登録されているだけでも57件

 

 

中には「ビオレu」「ギャツビー」「SKⅡ」などの有名商品も入っていますね。

(ビオレuはいつの間にかイソプロピルメチルフェノールに変更したみたいですが)

 

 

 

「トリクロカルバン」は5件と少なめですが、

 

 

薬用石鹸ミューズも登録されていないことを考えると、

 

ここにあるのは氷山の一角で実際にはもっともっとたくさんあるということです。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに今回の配合禁止になった殺菌成分は19種類ということで、

 

トリクロサンやトリクロカルバン以外にも他に17種類の成分があります。

 

 

詳しくはFDAが発表した資料(英語)を見ていただくと良いのですが、

 

ざっと見た感じ日本で化粧品類に配合されていたものは上記2種くらいのものでした。

 

だから他の成分については今のところ大騒ぎしなくても良いのですが…

 

 

 

 

ただ僕としては、

 

たとえ今回配合禁止リストから外れた殺菌剤だったとしても

 

今後は殺菌系の化粧品や洗剤を使用するのはやはり控えるべきではないか

 

と考えています。

 

 

 

 

そもそも人間という動物は、

 

体内外の様々な細菌類と『共生』して生きています。

 

 

人の皮膚の上には『皮膚常在菌』という菌類が存在していて、

 

この常在菌の働きで肌の状態は正常を保っているわけです。

 

 

もちろん身体の中にも様々な善玉菌が存在しているし、

 

 

こういった人間にとって「良い働き」をしている菌類も

 

雑菌と同じくして殺してしまうような薬品が本当に人間を守ることができるのか?

 

…僕は非常に疑問です。

 

 

 

 

 

先進国ではとにかく「殺菌」「消毒」「除菌」「滅菌」…と、

 

すべての菌が等しく悪者のような扱いでテレビなどのマスメディアで放送され、

 

まさに病的な程に衛生的でいるべきと強要してきます。

 

 

 

しかし僕なんかは以前から殺菌剤とは全く無縁の生活をしていますが、

 

そんなものを使用しなくても風邪には滅多にかからないし

 

体臭やフケ、水虫などにも困ったことはありません。

 

 

逆にそういう殺菌系の化粧品や医薬部外品とかを常用している人の方が、

 

圧倒的にそういった悩みを抱えている場合が多いように感じています。

 

 

 

 

わざわざ生体毒性のある化学物質を使用してまで殺菌などしなくても、

 

放っておけば身体の善玉菌が勝手に要らない雑菌は除去してくれます。

 

 

 

それを殺菌剤で全部一掃してしまうから、様々な悩みを誘発する元になってしまう…。

 

 

少なくとも僕はそう考えています。

 

 

 

 

だからたとえ今回の1件で白羽の矢が立たなかった殺菌剤でも、

(イソプロピルメチルフェノールとかピロクトンオラミンとか塩化ベンザルコニウムとか)

 

本来の生き物の在り方を考えれば「全く不要な成分である」と僕は言い切ります。

 

 

 

 

 

もちろん医療分野では抗生物質とか消毒とかが必要になる局面は必ずありますので、

 

そこまでを糾弾するつもりはありません。

 

 

しかし日常生活において

 

毎日毎日常に殺菌をし続ける…という必要性は絶対に無いでしょう。

 

 

 

 

 

 

ところで本記事では「石けんで洗うのと同じくらい」という話がありますが、

 

僕から言わせれば石けんで洗うのも場合によっては洗いすぎだと思っています(^-^;)

 

(石けんってアルカリ性なので殺菌力はとても高いんですよ~。)

 

 

 

医療系とか食品系のお仕事をされる場合は仕方がないですが、

 

そうでもない人は毎日毎回石けんで洗う必要なんかもありません。

 

 

 

普段の手洗いはぶっちゃけ水か湯だけで結構。

 

洗剤なんかは1日1~2回も触れればそれで十分です。

 

 

 

この洗剤もできれば石けんとかラウレス硫酸Naみたいな洗浄力の強力なやつではなくて、

 

アミノ酸系とかカルボン酸系とか肌に優しい洗浄剤のものを選んだ方がいいですよ^^;

 

 

 

特に「手あれ」に悩んでいる方は、

 

ただの石けんも抗菌ハンドソープも直に手あれの原因になりますからね…。。

 

 

くれぐれも気をつけましょう…!!(;^o^)ゞ

 

 

 

 

 

 

というわけで以上、「抗菌石けん」に関するお話でした…m(_ _)m

 




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