あまり知られていない永谷園の本気 ※追記あり | C.I.L.

あまり知られていない永谷園の本気 ※追記あり

※極膳の動画あったー!


永谷園の商品というと、一般的にお茶漬けしか頭に浮かばないと思うんだが、ところがどっこい永谷園は 「技術屋」 的な一面を隠し持っている。

特にフリーズドライの技術に関しては、名前を出さずにこっそり他の企業からの仕事を請け負うレベルで、その技術力が思う存分発揮されている 極膳 (1個300円する高級お茶漬け) なんて商品もある。

この極膳は知人の永谷園の社員に 「ちょっと凄いよ」 と教えて貰ったんだが、過去何度か購入しているのに 「撮ったと思ってた写真がなかった」 といういつも通りの落とし穴にハマってまさかの画像ナシ。

仕方なくつたない言葉だけで説明するが、こいつの何が凄いって、個装の袋に入ってる時は四角いウェハースのような、フリーズドライのインスタント食品そのものなのに、お湯をかけるとみるみる内に鮭・鯛・蟹・海老・貝柱などに変化するという面白さ。子供の頃にこういう玩具で遊んだな~といった、およそ食べ物に対する感想とは思えない感情が湧いてくる。

また面白いだけじゃなく、食感や風味の再現度の高さは、食べながら思わず笑ってしまうほど。パサパサ感は殆どなく、例えば鯛だったら鯛の身のプリっとした感じまで見事に再現されているのである。

これは開発部が相当頑張ってるんだろうなあと感心する事しきりなんだが、あまりの研究熱心さ故の問題もあるそうで、前述の永谷園社員いわく 「食材のマイナス面まで忠実に再現しちゃうんですよ」 だそうな。

具体的に言うと、魚や蟹の旨みや良い風味だけじゃなく、生臭さや青臭さといった 「それは抑えた方がいいんじゃん?」 と思える部分まで 「リアル」 を追い求めてしまうんだとか。

しかしそれこそ 「THE日本の職人根性」 というものである。絵に描いたような日本企業っぷりで素晴らしいじゃないか。

で、今回たまたま 「また極膳でも買おうかな~」 とネット通販ページをチェックしてみたら 「終売セール 」 のページを発見。そこではインスタントの北海道ラーメンが送料込みで6食入り890円という投げ売り価格で販売されており、「貴様のお茶漬け以外の実力を見せて貰おうじゃないか!」 と脊髄反射的に購入。


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上 煮干し醤油味
下 黒マー油とんこつ味

今回チョイスしたのは上の2種類。1食辺り150円弱なので、金額的にはカップヌードルなんかと変わらない。


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茹でる前から幅広でうまそうだと伝わってくる麺。

さあ、果たして永谷園の作るインスタントラーメンはどんな味なんだろうか!?


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インスタントとは言え、茹で時間が6分もかかる。まああれだけ太かったらそれくらい必要だよねえ。


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きっちり6分茹でてみると、こいつが見事なアルデンテ。特筆すべきは乾麺臭さが殆どない点と、にゅるっと柔らかい外側の層と、内側のクニっと弾力のある層のコントラストが楽しめるハイクオリティさ。

確かに永谷園すげえ!

仮にスープがなくてもこの麺だけ買いたいわ。この麺を常備しておくと、鍋後に入れたりアイデア次第で超便利だと思う。スーパーに置いてあるどんな生麺・乾麺よりも納得できる。


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別の鍋でスープを作る。具はシンプルにネギだけにして、ストレートにスープの味を確かめてみる。


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麺のクオリティに比べると、スープは普通といったところ。美味いか不味いかで言ったら美味いんだが、麺が素晴らしすぎてスープが霞む。だがその麺のお陰でズルズル一気食い出来てしまう。

この終売セールお得だなあ。

今回は一度に2人前作ったので麺とスープを別にしたけど、本来は普通の袋麺のように鍋1つで作れるので、茹で時間が長くかかる以外は問題ナシ。これが1食150円足らずで食べられるならとても良い話だと思う。

ただ、もう一方の煮干し醤油味の方は少々難点が。

麺は同じなので変わらず美味なんだが、スープが 「いくらなんでも超煮干し味」 なのである。しかも煮干の風味の中の魚臭さまで存分に再現されてしまっており、「おいおい、この臭みはリアルだけど必要か?」 と思わなくもない。

これが前述した社員の 「再現力が無駄に高い」 という言葉に繋がるのか!

まあしかし魚臭いのが苦手な人間は最初から 「煮干し味」 を食べないだろうし、特に問題はなかろう。むしろ永谷園開発部の 「面白さ」 の方が先に来る。この 「実力者なんだけど絶妙なアホさを感じる」 ところはチャームポイントだ。

永谷園というとお茶漬けのイメージで固定されてしまっており、そのせいか一般に知られない内に闇から闇へ葬られる商品が多いらしいのだが、それは非常にもったいないなあ。

永谷園の隠れた実力者ぶりが、もう少し世間に浸透して欲しいと切に願う次第である。



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