【マンガ感想】
『コーセルテルの竜術士~子竜物語~ 3巻 (石動あゆま)』
コーセルテルの竜術士~子竜物語 3 (IDコミックススペシャル ZERO-SUMコミックス)
石動 あゆま 一迅社 2011-10-25 by G-Tools |
過去記事はこちら → コーセルテル竜術士(連載終了) 1巻 2巻 3巻 4巻
コーセルテル竜術士物語(連載終了) 1巻 3巻 4巻 5巻 6巻 7巻 8巻
【あらすじ】
郵便組合に新しく入ったティーマが持ってきた手紙が、新しい暗竜術士が見つかったと知らせる内容ではないかと推測したラルカ。ラルカはコーセルテルを出て、いつかウィルフを待てなくなるかもしれない未来を考え、暗竜術を暴走させてしまう。別空間に閉じこもったラルカは――?!
ほのぼの子育てファンタジー。
暖かいストーリー展開に、丁寧なキャラクター描写、そしてほのぼのとした世界観。
読むたびに癒してくれる、そんな作品なのです(^^ゞ。
さて、誤解が無いように最初に書きますと、仕切り直しということで、3巻表示されておりますが、
この作品は、実質的『コーセルテル』の15巻目に当たります。
つまり、前作・『コーセルテルの竜術士』と『コーセルテルの竜術士物語』を読んでいないと、
当然ながら、面白さ半減は間違いないです。 興味のある方は前作から読んでくださいませ。
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ここからは、3巻の感想。
3巻では、コーセルテルの竜術士一家全員がピクニックに行く話が描かれつつも、『ロービィ』と
『ハータ』が地下書庫へ冒険に行く話、『ラルカ』と『ウィルフ』とのラブコメ話、そして、『アグリナ』が
ついに火竜術士に選ばれる話など多くの話が収録されております。
そんな3巻でメインとなるのは、もちろん『アグリナ』が火竜術士に選ばれる話ですね。
この話は、前巻で現在の火竜術士で『アグリナ』の父である『イワロフ』が引退する時期を明確に
決め、『アグリナ』に火竜術士の役目を譲ることを明言したところから始まった話でして、ついに
『イワロフ』が引退し、『アグリナ』が火竜術士になる日がやってくることとなりました。
そんな祝福モード一色の中、引退する『イワロフ』に火竜の里から“とある手紙”が届きます。
その手紙の内容に関してはネタバレになるので詳しくは書きませんが、『イワノフ』を悩まさせ、
一番竜・『メオ』の冷静さを失わせる内容でありまして、この手紙のせいでコーセルテルでは
『メオ』が行方不明となるというちょっとした騒動が起こってしまうこととなってしまいました。
冷静さを失い行方不明となってしまった『メオ』ですが、最終的に『マシェル』の家を訪れること
となります。 『マシェル』に『イワノフ』に送られてきた手紙の内容を話し、相談することなります。
『マシェル』は『メオ』が悩んでいることを理解し、一番良い方法を『メオ』に助言することとなりまして、
このことにより、『メオ』は元気を取り戻し、無事、『アグリナ』の待つ場所へ行くこととなりました。
そして、ついに、『イワノフ』の引退、『アグリナ』の火竜術士に選ばれる儀式が始まります。
儀式のメインを務めるのが『アグリナ』と『メオ』という凸凹コンビなので、上手い具合に儀式が
進まないわけですが(笑)、何とか、無事に『アグリナ』が火竜術士として選ばれることとなりました。
その後は、『イワノフ』の引退イベントや、火竜家の子竜達が火竜の里へ帰っていくイベントが
描かれまして、恐らく多くの読者にとって納得の展開が描かれたのではないかと思われます。
いや~、面白かったですよ。
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【総評】
『アグリナ』関連の話は、「良い最終回だった」と言ってしまいそうな素晴らしい話でした(^^ゞ。
次巻以降も、『アグリナ』メインの話は描かれていくと思われまして、とりあえず『ハータ』の
活躍が増えていくのかなと思います。 次巻も楽しみです。
点数的には
90点
です。
では、ここまで。