『コーセルテルの竜術士物語 8巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『コーセルテルの竜術士物語 8巻 (石動あゆま)』

 

4758054134 コーセルテルの竜術士物語 (8) 限定版 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
一迅社 2009-07-25

by G-Tools

 

 

過去記事はこちら → コーセルテル竜術士(連載終了) 1巻  2巻  3巻  4巻

               コーセルテル竜術士物語(連載中) 1巻  3巻  4巻  5巻  6巻  7巻

               コーセルテルのつめあわせ(小冊子)

 

 

【あらすじ】

健やかに育つ子竜たちの姿に喜びを噛みしめるマシェル、そして、それぞれの将来を意識しはじめる子竜たち――石動あゆまが描く子育てほのぼのファンタジー、感動の最終巻が登場です♪

 

 

ほのぼの子育てファンタジー。

前作・『コーセルテルの竜術士』から数えると、遂に大台の10巻オーバーとなりました。

暖かいストーリー展開に、丁寧なキャラクター描写、そしてほのぼのとした世界観。

読むたびに癒してくれる、そんな作品です(^^ゞ。

 

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ここからは、8巻の感想。

7巻で描かれた眠る月の精霊『コーセルテル』の寝言により大騒動が起こってしまうという話の続きと、

マシェルの子竜7人を補佐竜にするという決断、そして子竜達の卵がえりが始まりました。
 

そんな8巻の注目点は、もちろん眠る月の精霊『コーセルテル』に関係する話なのですが、

これに関しては、ストーリー部分に大きく関わっている部分なので、これから読もうとする方に対して、

ネタバレになってしまうので(発売から間もない為)、この部分は華麗にスルーをします(笑)。

 

それ以外で注目する話としては、やはりコーセルテルの竜術士と子竜達の関係に関する話ですね。

この話は、『ハータ』が『魔族の幽霊さん』に手作りの”お花の植木鉢”をプレゼントするために、

火竜家の家に泊りにきたところ、1年以内に火竜家で竜術士の代替わり(イワロフ→アグリナ)を

することを知ったことから始まる話です。 『ハータ』は、『アグリナ』のことが大好きなので、

『アグリナ』が火竜の竜術士になることを喜びますが、ここで衝撃の事実を知らされる事になります。

 

“竜術士が交代すると、現在、コーセルテルにいる火竜家の子竜は、全員、里に帰ることになる”
 
ということでして、子竜達にとっては、『竜術士の交代=コーセルテルを卒業』であることが判明しました。

これは、竜術士と子竜(特に一番竜)との特殊な関係のために、こういうシステムを取らざるおえないようで

“新しい竜術士には、新しい子竜を”というのはある意味で理にかなったシステムであるようです。

(ちなみに、光竜の場合は、補佐竜の交代のみなので、上記のようなことは起こらない)

 

すでに、火竜の里では、新しく竜術士となる『アグリナ』の一番竜の候補が選ばれているとのことでして、

その一番竜(恐らく卵の状態で来ると思われる)が来るまでは、コーセルテルの火竜は『ハータ』一人と

なりそうです。 まあ、もちろん、『ハータ』は他の6人の子竜と暮らしているし、『マシェル』・『アグリナ』も

いるので、それほど寂しい思いをすることはなさそうですけどね。
 
で、気になるのが、竜術士を引退したあとの『イワロフ』の行き先ですね。

『ミリュウ』の母のようにコーセルテルの外に出て行ってしまうのか、それともコーセルテルで暮らすのか。

現時点で、コーセルテルには人間がいなさそうなので、恐らく、外界へ行く事になるのかな?

ということは、今後の『ミリュウ』の妹・『フアナ』がコーセルテルにやってきて成長する事になれば、

『ミリュウ』もまた、コーセルテルから旅立ってしまうと言う事になりそうですね。

まあ、『ミリュウ』の場合、『ジュン』と一緒に世界中を旅する幸せそうな姿が想像できるので、
火竜家のようなちょっとシリアスな展開になることは無いと思いますが(笑)。
 
ここら辺の状況は、新連載されるという『子竜物語』で描かれると思うので、

それが単行本として発売されるまで待ちたいと思います(^^ゞ。

 

 

<限定版の小冊子の感想>・・・おまけ

私は、限定版を購入したので、限定版の小冊子が付いてきました。

この小冊子には、『ミリュウ』が、外界に住んでいる妹・『フアナ』と『父親』と『母親』会いに行くという話と、

現在の水竜家の竜術士である『エレ』がコーセルテルに来たときの話が収録されております。

全部で15ページくらいなのですが、二つとも、内容的に本編で描かれるべき話だったりするので(笑)、
今後も、この作品を読んでいこうと思っている方ならば、手に入れたほうが良いかもしれませんね。

(まあ、今回書かれている内容はいずれ本編でフォローされると思うので、無理して買う必要もないかも)

 

特に、『エレ』と『カディオ』の関係に関する話は、今後の2人の関係に大きく影響してきそうなので、

このカップリングが好きな方は、ちょっと無理してでも手に入れるべきかもしれませんよ(笑)。

個人的には、『ミリュウ』は『ジュン』とくっ付いて欲しいので、ぜひとも『エレ』は『カディオ』と・・・・(笑)。

 

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【総評】

一応、最終巻なのですが、すでに続編の連載開始が発表されております。

その名も、『コーセルテルの竜術士~子竜物語~』とのことです。

少しだけ、成長した7人の子竜達が主役となるそうです。 楽しみです。

 

点数的には

88点

です。
 

 

では、ここまで。

 

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