ジャズボーカル 〜 指示が通りにくいポイント(4)リズム、テンポの変化<i> | ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

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ジャズボーカル 〜 指示が通りにくいポイント(4)リズム、テンポの変化<i>

リズム、テンポの変化のあるアレンジについては
最も指示が通りにくく、"事故"も起こりやすい項目と言えます。
今回はルバートからインテンポになる際の指示について。
"どこから"、"誰が"、"どのように"がポイントです。

ジャズボーカル 〜 指示が通りにくいポイント(1)
ジャズボーカル 〜 指示が通りにくいポイント(2)「はねる」
ジャズボーカル 〜 指示が通りにくいポイント(3)「倍テンポ」
に続きその4、リズム、テンポの変化について。
今回はルバート からインテンポ になるアレンジを考えます。

リズム、テンポの変化のあるアレンジ、
特にルバート からインテンポ になるアレンジは
最も指示が通りにくい項目のひとつと言えます。
また実際に"事故"が起こりやすいポイントでもあります。

リズム、テンポの変化のあるアレンジについて、
どのように指示をするかを知ることが重要であることは言うまでもありませんが、
初学者に頻繁に見られるケースとして、
このようなアレンジが難しいということ自体を理解していないことがあります。
以下の説明でその難しさを感じとってほしいと思います。


ルバートからインテンポになる際の説明 で説明した通り、

伴奏者が必要な情報は
(1)どこからインテンポになるか
(2)誰がその場でテンポを決めるか
(3)どのような手段でインテンポにするか
の3つです。

それぞれの要素が関係し合って、
必ずしも指示を3つのパーツに分けられるわけではありませんが、
指示内容に上記の3つの要素が含まれていることが必要です。

これらの指定が無いと、伴奏者としては演奏出来ません

ボーカルセッションなどで上手くいかなかった経験のある方は、
恐らく指示にこれらの要素が無かったのだと思われます。
自身のイメージがどのようなものか明確化することがまず必要でしょう。


こちらもご参照下さい。

「バースとルバートの違い」??
「バースとルバートの違い」??(資料編)




こちらもご参照下さい。

ジャズボーカル 〜 伴奏者に伝えること(入門編)
ジャズボーカル 〜 伴奏者に伝えること(入門編)補足

指示 ~ "単語"に頼らない(1)
指示 ~ "単語"に頼らない(2)
指示 ~ "単語"に頼らない(3)
指示 ~ "単語"に頼らない(4)
指示 ~ "単語"に頼らない(5)
指示 ~ "単語"に頼らない(6)
指示 ~ "単語"に頼らない(7)
指示 ~ "単語"に頼らない(8)

カウントまとめ

ジャズボーカル 〜 伴奏者に伝えること(入門編)

演奏の指示について(概論) ~ キーワードは「指定」と「委任」
演奏の指示について ~ 実践のために

指示について ~ (1)意図を持つこと
指示について ~ (2)意図は"指定"?それとも"委任"?
指示について ~ (3)指示の"ベストミックス"を考えましょう
指示について ~ (4)手段 ( i ) 楽譜
指示について ~ (5)手段 (ii) 口頭での説明
指示について ~ (6)手段 (iii) ゼスチャー
指示について ~ (7)手段 (iv) 音資料
指示について ~ (8)まとめ

演奏の指示について ~ ボーカル編(序論)
演奏の指示について ~ ボーカル編(「繰り返し」原則から外れる場合)
演奏の指示について ~ ボーカル編(「一定のテンポ」原則から外れる場合、その1)
演奏の指示について ~ ボーカル編(「一定のテンポ」原則から外れる場合その2…「倍テン」)
演奏の指示について ~ ボーカル編(「一定のテンポ」原則から外れる場合その3…3拍子から4拍子)
演奏の指示について ~ ボーカル編(一応これが最終回)

音楽用語を学ぶこと
音楽用語を学ぶこと(ボーカル編)
ジャズ演奏のテイストは属人的
人選が重要 ~ ジャズ演奏のテイストは属人的(ボーカル編)



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