ジャズボーカル 〜 伴奏者に伝えること(入門編) | ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

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演奏活動やレッスンについてつらつらと書いていきます。

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ジャズボーカルセッションの心得

のようなブログ、サイトはいろいろあります。

いずれも丁寧で、適切な内容のものが多いと思います。

しかし、それを読んだとしても、初めてボーカルセッションに行く、

という気持ちをかき立てる感じにはなかなかならないかもしれません。

なぜならば、説明が丁寧過ぎて内容が膨大で、圧倒されてしまうからです。



本来であればそれでも足りないくらいですが、初心者には難しく感じるかもしれません。



一般化出来る内容と、

曲毎に個別に当らなければならない内容があることを、

お含みおき頂いた上で、最小限に絞って考えてみましょう。



伝えるべき内容は

「1:曲名」、「2:キー」、「3:リズム」、「4:テンポ」、「5:構成」

がまず必要です。



<1:曲名>

楽譜が無ければ、口頭で伝えます。


<2:キー>

楽譜が無ければ口頭で伝えます。

楽譜の隅にわざわざキーを記入する方もいますが、特に必要はありません。
「ジャズボーカル ~ 伴奏者に伝えること(入門編)補足」 を参照。


<3:リズム>

スイング(4ビート)、ボサノバ、ラテンなどの指定のことです。

楽譜に記載しない場合はもちろんですが、

記載した場合も口頭での説明も併せてした方が良いでしょう。

質問の仕方があいまいではあるのですが、伴奏者が「どんな感じ?」

と聞いてきたら、概ねリズムについて聞いています。

「元気な感じ」とか「ゆったりとした感じ」という答えをしないように。

次項「4:テンポ」とも関係しますが、

テンポを出す体の動きもリズムの細かいフィールを伝える重要な要素です。


<4:テンポ>

数字のみを告げたり、メトロノームを鳴らして示すのは、基本的にはやめましょう。

"人力"でテンポ出しが出来ることは必須のスキルです。

前項でも申しました通り、腕を動かしカウントすることは、

テンポを伝えるだけではなく、リズムフィールを伝える機能もあります。
「ワン、トゥー、ワン・トゥー・スリー・フォー(2)機能」 を参照。


<5:構成>

ピアノがイントロを出し、1コーラス歌った後に、

間奏のアドリブ1コーラス、後テーマ1コーラス、
(バラードであれば、アドリブがコーラスの前半、後テーマが後半)

最後に一般的なエンディングで締めるという程度の構成であれば、

それほど詳しく説明する必要はないでしょう。


ただ、何が一般的なのかは、個別のケースに依るので、

先生に教えを請うか、セッションなどで経験していく

というプロセスがどうしても必要になります。


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