わが子を算数・数学のできる子にする方法＠小出順一

「数学ビル」が、今の日本、これからの日本を救う

わが子を算数・数学のできる子にする方法 (PHP新書)/小出 順一

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数学って、苦手な方が多いのではないでしょうか
数字を見ただけで、吐き気がするとか
まぁ、それは冗談として
数学というのは、生きていくうえで大事な要素のひとつで
世の中、こんなにもたくさん数学が取り入れられているんだって
私なんかは、社会人になって気づかされた気がします



プログラムの世界だって、お金の世界だって、突き詰めていけば
本当に多くのことが、数字によってつくられているのがわかりますし
時間もカレンダーの日付も、テレビのチャンネルなんかも
私たちの生活において、数学とは切っても切れない関係なので
ちゃんと学んでおく必要がある分野ではないかとも感じます




それなのに、私みたいに数学が苦手とか言っちゃって 
このままビジネスパーソンとして、大丈夫なのでしょうか




私の感覚ですが
英語より数学のほうが大事かと思える時もあって
考え方も、数学的に突き進めていったほうが説得力があることもありますしね
ぜひとも、数学は得意にして欲しいものですが
数学が苦手な親から、数学が得意な子どもが生まれるというのはイメージしにくいもので
数学が苦手な私にとって、この本のタイトルは本当に興味深いものがあります




確かに、数学とはその論理がずっとつながっているから
一箇所、どこかで躓いてしまったとしたら
それ以降、ずっと躓いたまま理解できなくって
気がついたら、周りにおいていかれてしまって苦手科目になっちゃったなんて
そんな感じの方も多いのではないかと思います



国語とか社会とか、いわゆる文系科目に関しては
コツコツと勉強したところを、自分のものにしていけば
次々に知識が増えていくような感じなのですが
数学って、前に学んだことをふまえて新しいことを学ぶから
前に学んだことを、きちんと理解していないと
いくら新しいことを学ぼうとしたって、理解できるわけがないんですよね




そう、そこが数学の盲点 




この本は、そんな数学が苦手になっちゃった方に対して
どうして数学が苦手になっちゃったのか
また、数学のどの分野が苦手なのか
そして、その苦手分野のいつの時期に習ったところから理解できていないのか
棚卸しをすることによって、今の自分に足りない要素をあぶりだして
ひとつひとつ勉強を進めていくというような、そんな感じなんです



数学が苦手な私は、よくやっていたんです
公式の丸暗記



公式の丸暗記って、テストのときには役立つこともあるでしょうが
テストが終わると、すっかりと忘れてしまっていて
次のテストのときに、前のテストの分野をきちんと理解していないものだから
結局のところ、いい点数が取れなくって、イヤになっちゃって
気がついたら、数学なんて大っ嫌いになっちゃってって、そんな悪循環を
繰り返すハメになるのではないかと思います




でも、この本に書かれている「数学ビル」は、
自分が今の時点で、どこまで理解できていて、どこから分かっていなくって
それを理解するには、どこから勉強を始めたらいいのか
ちゃんと明確になるところがいいなぁって思ったりもしました




何でも「できない 」って叫んでいるだけでは、何の解決にもならないわけで
時間がかかっても、今まで習ったところを復習していって
理解できていないところは、1年前であろうが2年前であろうが
理解できるまで掘り下げて勉強することによって
結果的に、数学が得意になる仕組みができているところが
すばらしいのではないかと、読んでいて感じました




今の自分を可視化できるのがいいですね 




ニュースなんかでは、日本の子どもたちの学力低下が叫ばれていて
世界から見ても、どんどんと順位が下がっているなんて
言われたりもしますが
何でも、ひとつひとつ階段を登るように理解していって
その積み重ねが、自分でも気がつかないうちに自分の血肉となって身につき
いつの間には、自分の武器としてつかいこなせるようになる
そんな感じなのではないでしょうかね




この本は、お子さん向けに書かれていますが
仕事も、この本に出てくる「数学ビル」のように
ひとつひとつ階をあげていくことが、最終的には近道なのかもしれませんね

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【編集後記】
それにしても、桜がきれいですね


近所の桜のトンネル
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