教え上手 ”自ら伸びる”人を育てる＠有田和正

「わかる」の敵は、「わかったつもり」である

教え上手/有田 和正

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教育界のカリスマが語る、やる気引き出す技術と極意の結集
この本は、もう気づき満載で考えさせられる一冊でした




現代社会の問題点は、たくさんあるのかもしれませんが
この「教育」については、
もっともっと真剣に取り組んでもいいのではないかと思います




江戸時代から、明治時代にかけて
日本もかなりのスピードで変革していったと思いますが
ここには、寺子屋が日本全国に存在していて
教育がスムーズにできたことも一因ではないかとも言われています




また、発展途上国と呼ばれる国々で
食糧支援や学校の建設などの活動をされている団体がたくさんあるのですが
これらの国々のみなさんが教育する場を得ることができたならば
もっともっと自分で考えて動くことで
国自体も成長していく可能性があるのではないかとも考えます




でも、人に教えるって難しい





小学校、中学校、高等学校、大学、専門学校など
私たちは、生まれてからいろんな「先生」と呼ばれる方に
様々なことを教えてもらったので、読み書きができたり計算したり
たくさんの物事を考えることができるのだと思います




その教え方って様々で
「この授業は分かりやすかった」と思える先生もいれば
「この授業は眠いし、つまらないし、
黒板に何を書いているか分からないし」なんて
先生なんかもいたのではないでしょうか




教えるときって、教えている自分を客観視することはできませんから
相手がどれだけ教えたいことに対して熟知できているかなど
様子を見ながら、進めていく必要があります




でも、そんなの簡単に分かったら苦労しない




この本を読んでいてすごいところは
自ら考えさせ、導いてあげているところです
そう、「自ら考えさせる」技術を駆使するところがビックリ
目がウロコでした

「教え上手」をつくる2つの軸

「技術」
「人間性」

「教え上手」とはわかりやすく、そして教わる人に学びたいと思わせる「技術」を持ち
かつ、彼らを思いやるような心とユーモアを備えた「人間性」を持つ人のことである（P.9）



そう、この「学びたい」という気持ちが大事だし
そこには、人を惹きつけるものが必要なのではないでしょうか



営業にも言えますよね
お客様のニーズなんぞを聞かずに、とにかく自社の商品のよさを
永遠と語りまくって、話しまくって、自己満足しているような営業マン



コミュニケーションにも言えますよね
相手のことをなんぞを聞かずに、自己主張を語りまくって
相手の言い分もそっちのけで、持論を繰り返し語るような人



上司が部下に教えるような時も
一から十まで手取り足とり教えるような人もいますが
それじゃぁ、「指示待ち人間」しか育てることができない




「自ら考え、行動する」
そんな人を育てるには、その人が自ら伸びようとする気持ちを
じっくりと育てる必要があるのだなぁって、改めて感じさせられました




この本は、早く読もうと思えば1時間位で読み終えるような気もしますが
なんとなく、ゆっくりと読んでみたくなり
読んでいる私も、一章が終わるたびに立ち止まって考えてみて
また、考えながら次の章に読み進めるみたいな
時間がゆっくりと、でも深く心に刻まる感じで
一冊を読み終えた気がします




人に教えるって、本当に難しいことだと思いますが
教わる人が自ら考え行動し、また新たなことが生み出されるのであれば
こんなに楽しいことはないのかもしれません




人間って、話したがりですからねぇ
教えるときも、何でもかんでもしゃべっちゃうのでしょうが
教えることの目的は、自分が話すことではなく
教わる人が知識を得て、気づき、自ら伸びていくことですからね




考えることがいかに大事か
そんなことも改めて気づかされました
体力がないときに休息は必要ですが、考えることを止めたらダメですね





人間としてどうあるべきなのか
しみじみと考えさせられる一冊でもありました

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【編集後記】
新会社「大丸松坂屋百貨店」組織体制発表
　J.フロント リテイリングは8日、3月1日の大丸と松坂屋の両社の合併に伴う、J.フロント リテイリ..........≪続きを読む≫

[アメーバニュース]

私は昔、流通業界で仕事をしていたせいか
百貨店の今後など、自然と気になるものです



想像以上に大変なのか、元同僚なんかもその厳しさを語るばかりで
百貨店も再編が激しくなるようですね




ネットもいいでしょうけど、
たまには百貨店なんぞに出かけてみるものいいのではないでしょうか
リアルな体験は、その人を育てますからね

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