山に凝っている。昔ワンゲルをやっていたので山は元々嫌いではない。秘湯をやるようになって山が再び身近な存在になってきた。
最初にブロンプトンに乗って軽い気持ちで行ったのが小仏峠 への登山道だ。高尾駅から小仏口バス停まで輪行で行き、そこから小一時間で峠に着く筈であった。それが急坂と悪路に阻まれてまさかの途中撤退だ・・・。
これではイカン。フロント44T 化だけでは山登りは難しい。和田サイクル で相談にのってもらって、リア・スプロケットを15T化した。ペダルがずいぶんと軽くなる。ものは試しに舗装道の山道をいってみようか。笹子峠 をはじめ峠をいくつかこなした。結構楽しいし良い運動になる。
未舗装林道であるとか登山道などにも行ってみようか。ということでブロンプトンをさらに強化した。フロントの38T化 とBBのタンゲ化 だ。38T化には新型スパイダークランク が不可欠だが、ブロンプトン社も素晴らしい改良をしてくれたものだ。これによって、難易度の高い、姥湯温泉 、本沢温泉 、湯俣温泉 、そして大平温泉 を次々と制覇することに成功した。この余勢を駆って、2014夏の総仕上げとして選んだのが、『大菩薩峠越え』 だ。小菅への下山ルートが大変ハードで、ハンパな気持ちで山サイをやってはいけないことを思い知らされたが、その達成感には大きなものがあった。
すっかり山サイクリングに魅せられた私は、ブロンプトンで群馬から奥鬼怒スーパー林道経由で八丁の湯 や、雲取山中腹にある三条の湯 にも行ってみた。これは良い!もっと遠くに行ってみよう!そして、乳頭温泉郷への日帰り旅では鶴の湯峡越え にも成功した。さらに2015シーズンには、苗場山登山道沿いの赤湯温泉 、北アルプスを越えて蓮華温泉 、そして上高地への古道である島々谷 にもブロンプトンで行ってみた。
登山道の次はブロンプトンで山頂に登ってしまおうということになってくるだろう。(ならないか?)
しかし、山頂まで自転車で行くとなると、どの山でも良いという訳にはいかない。まず安全に登れる手頃な山を選ぶ必要がある。時間的制約や体力の限界を勘案すれば、まずは関東周辺の2000メートル以下の山で、登山道の登攀の標高差が1000メートル以下、鎖場等の急登が無く、且つ、景観に優れるなどして達成感のあるところが良いだろう。もちろん自転車利用で所要時間が短縮出来る/豪快なダウンヒルが楽しめるなど『ブロンプトンならでは感』も重要だ。
五つの素敵な山を探し当てた。
1~3は山梨の山、そして中央本線沿線或いは富士急線の駅近。美しい富士の眺望も期待できる。4は諏訪湖の近くで標高差が1,000m近いが山頂近くまで舗装道がある、5は北アルプスの2,000m級の山とハードルが高いが途中リュックサックを使って登ることが可能ではないか。
最初のブロンプトン登山の目的地としたのは標高1,003mの百蔵山 だ。名良し、色よし、形よし。眺望の良さから大月市の秀麗富嶽十二景の一つにも選ばれている。素晴らしい富士を拝むことができた。
いやー山っていいですね。次に選んだのは三ツ峠山 だ。ここ三ツ峠山の峰の一つ木無山の標高は1,732m。ここからの富士は文句なしに絶品だ。
標高1,312mの権現山 だ。期待して行った冠雪の富士山は残念ながら雲に隠れて見えなかったが紅葉の権現山の頂きから雲取山を眺めることが出来た。
標高1,665mの高ボッチ山 はどうかな。途中ギア故障に見舞われたが何とか山頂に到達した。眼前に広がる諏訪湖と八ヶ岳と南アルプスの絶景は必見だ。
よーし、2,000メートル級のヤマにも挑戦だ。標高2,456mの白馬乗鞍岳 を難無く制覇だ。このあと蓮華温泉までの登山道 が大変だったが。
こうして、ブロンプトン登山の陥穽にズブズブと嵌っていくヘルメットおじさん なのであった。誰かブロンプトンで、ヤマ、一緒に行って感動を分かち合ってくれる人、いませんか。
(クリックで白馬鑓温泉 )
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