ブロンプトンで高ボッチ山を登った。

 

高ボッチ山は、頂上が高原のようになっている標高1,665㍍の山である。長野県塩尻市と岡谷市の境にある。頂上からは東に諏訪湖と富士山、南アルプスそして八ヶ岳、西に北アルプスを遠望できる絶景観光スポットである。高ボッチ(たかぼっち)という不思議な名前は、はるか昔、国づくりの神様と言われる「ダイダラボッチ」が腰を下ろして休んだという言い伝えからきているらしい。

 

岡谷駅と塩尻駅の間にある「みどり湖駅」という無人駅で降りる。稲が収穫期を迎える田園風景のここからヒルクライムをスタートする。中央後ろに見えているのが本日登攀する高ボッチ山だ。

 

[走行データ]

ルート みどり湖駅~たかぼっち山頂

距離 12.0㌔

高度上昇 947m

 

途中、20号線から分岐して、高ボッチスカイラインへと近道する。

 

高ボッチスカイラインに合流だ。

 

高ボッチ高原へ6キロの標識が現れる。ここから6キロを600メートルほど上っていく。高ボッチスカイラインは大部分が林の中で眺望はあまりない。それ故、木陰が多く本日のような晴天の日に暑くなりすぎない。

 

このあたりまではペダルも軽く好調だった。ペダルを漕ぎながら口にするのは軽やかなスカルラッティのソナタ である。

 

至る所に栗がころがっている。秋の味覚である。

 

突然、変速が不調となった。内装三速なのだが、ローギアに入らない。何度か停車して調整を試みるが駄目だ。重めの二速で坂を登るしかなくなった。これが、きついったらありゃしない。真剣に撤退を考えたが、まあいけるところまで行ってみよう。後ろからロードバイクで追いついてきたオジサン。

 

高ボッチ山(標高1,665㍍)から鉢伏山(標高1,929m)頂上付近まで舗装道路がついている。本日の当初計画は、高ボッチ山から鉢伏山まで行った後、鉢伏山頂付近から始まる登山道を山の反対側の谷間にある扉温泉 までブロンプトンでトレイルライドをして、最後に、扉温泉 で汗を流すという予定であった。

 

しかしながら、ローギアなしではこのようにチャレンジングな計画は全く無理である。計画変更、高ボッチ山頂をゴールとし、そこから来た道を戻ることにしよう。

 

苦しい坂が続く。ペダルを漕ぎながら口にでる曲は、いつしか暗いロシア民謡となっていた・・・。空が広くなってきた。頂上は近い。

 

急坂が途切れ、ようやく山頂エリアに達した。ピークアウトだ。ハー疲れた。

 

高ボッチ山の頂上には、イギリスの丘陵地帯のような緩やかな起伏の牧草地が広がっていた。ちなみに鉢伏山・横峰・高ボッチ山の三つの山はなだらかに連なっており、あわせて高ボッチ高原という広大な草原になっているのである。

 

西側の風景だ。牧場になっていて牛が放牧されている。遠くに見えるのは北アルプスだ。

 

そして東側はこの光景だ。八ヶ岳の緩やかに続く裾野とうっすらと霞む富士山。素晴らしい景観に見入るヘルメットおじさん

 

ブロンプトンにのって頂上へ行ってみよう。

 

草原地帯のシングルトラックをブロンプトンで行く。

 

まるで草原の道が空に続いているようだ。

 

頂上だ。とりあえず本日の目的達成である。

 

かなり霞んではいるが富士山が少しだけ顔を出していた。三本ススキの上の辺りだ。

 

空が碧い。広々とした高ボッチ山の頂上で360度の絶景を堪能した。尚、鉢伏山を経由して扉温泉へと抜けるトレイル・アドベンチャーは来年夏までお預けだ。

 

一速に入らなくなったスタメ内装三速の後輪は本日修理に出した。後輪はスペアに付け替えた。従って当面活動に支障は出ない。


 

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