ブロンプトンで雲取山へ通じる登山道を偵察してきた。

 

雲取山(くもとりやま)は東京都最高峰、標高2017メートルの山である。日本百名山の一つでもあり、山ボーイ・山ガールならずとも名前ぐらいは聞いたことがあるのではないだろうか。

 

雲取山への主な登山ルートは三つある。そのうち、奥多摩湖の最奥に位置する「鴨沢」から七ッ石小屋を経由するルートが定番だが、鴨沢の四つ先のバス停で下車、林道後山線から三条沢の登山道をたどって三条小屋を経由するルートもある。後者は林道部分をブロンプトンの走行によって時間短縮できる可能性があるのではないか。雲取山の日帰り登山は難しいと言われるが、もしかしたらブロンプトンを使えばできるかもしれない。

 

今日はその検証も兼ねて三条小屋まで山ポタだ。

 

早朝、奥多摩駅から西東京バスで丹波山村の「お祭」バス停へやってきた。ここが三条沢登山口への最寄りである。静かな山あいで、祭りをやっている様子はないが、まあ突っ込むのはよそう。

 

バス停から300メートルほど行くと登山口が現れる。ここで青梅街道と分岐して、後山川沿いの林道を登っていく。標高530メートルからのスタートである。三条小屋まで「徒歩約3時間」をブロンプトンで一時間以上短縮できるかどうか。

 

未舗装道路を行く。かなりの急勾配だ。なかなかペースが上がらない。

 

ところどころフラットな区間があるので、何とか息をつくことができる。道の左は後山川の深く切れ込んだ谷の断崖だ。

 

登山口から1.5キロ地点、標高は594メートル。この先工事中のため一般車両はここから進入禁止だ。但し自転車は除く。くぐり抜けて行こう。

 

山深くなってきた。


シオ沢にかかる「塩沢橋」だ。標高は680メートル。ここが本日のルートのほぼ中間地点だ。このあたりから坂がさらに急になってくる上、林道上に落石も含めて大きな石が多く、コンディションが良くない。スケジュールはビハインド気味だ。

 

つたくぼ橋だ。標高800メートルを越えた。後山川の渓流は崖下100メートルを流れており、下を覗くと怖い高さだ。

 

少しだけ紅葉が始まっている。

 

青岩谷の手前で林道は終了だ。標高は900メートル程度。林道だけで結構時間がかかってしまった。撮影休憩を取り過ぎたこともあるが、歩きと比べて一時間短縮がせいぜいか。ここから登山道となる。

 

登山道は一見危険そうだが、幅1メートルは確保されている。また、路肩や路面がきちんと整備されているので、全く問題ない。一帯は東京都水道局の涵養林である。道も手入れが行き届いている。

 

但し、左は断崖絶壁だ。安全最優先で押していく。

 

山女橋を渡ると最後にキツイ登りが待っている。

 

三条小屋に着いた。標高は1103メートルだ。

 

ふと見ると『三条の湯』。もしやブロンプトンと私は今日この秘湯に導かれてここへやって来たのだろうか。

 

続く



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