Bromptonで秘湯へ行こうシリーズ。夏休み山岳系秘湯 スペシャル。昨日、秘湯マニア垂涎の『湯俣温泉晴嵐荘』へブロンプトンで行ってきた。あまり知られていないダム湖の奥にある秘湯だ。信濃大町が最寄り駅となる。


 

[走行データ]

コース:高瀬ダム 堰堤上→高瀬川第五発電所→名無避難小屋→晴嵐荘(→徒歩でマイ秘湯)

距離 10.1km
最大標高差 244m
平均斜度 全体2.2% 上り4.9% 下り2.8%
獲得標高 上り247m 下り36m

(注意:急峻な山に囲まれた地形故にGPSデータが極めて不正確です。)

 

湯俣温泉は秘湯好きの方々の間では、『究極の秘湯』として知られる。その理由の一つはアクセスの困難さにあるだろう。「歩いて往復6時間以上、歩く以外にアクセス方法無し」である。自転車は途中のトンネルの通過が管理者により禁じられているので、事実上、進入不能である。ネット上で「自転車で行った」という報告がほぼない有名秘湯といったら、湯俣以外では白馬鑓温泉や高天原温泉くらいしか思いつかない。

 

しかしである。ブロンプトンの携帯性というアドバンテージを活かして、この秘湯を身近なものとする方法を思いついた。

 

七倉にあるトンネル入口には『七倉登山相談所』があり、こちらで入山を管理している。

 

そしてトンネル入り口の脇にダム管理者である東京電力の監視小屋だ。許可車輌のみが七倉からトンネルを2本抜けて高瀬ダム堰堤までの出入りが可能である。自家用車のみならず自転車も通行止めだ。但し登山者がトンネルを歩行して高瀬ダムまで行くことは認められている。これには、きちんとした理由がある。高瀬ダムは堆積土砂の問題があって、ダンプカーで大量の土砂を運びださなければダムが機能しなくなる。土砂運搬用ダンプがこのトンネルをひっきりなしに通過するため、段差を設けた幅1メートル弱の狭い歩道を歩くことができる登山者以外の入坑を禁じているのだ。

 

というわけで、トンネルの先の高瀬ダム 堰堤の上にたどりつくには、徒歩か許可タクシー(2200円)を利用するの二通りしかない。

 

しかし、許可タクシーでトンネルの向こう側にブロンプトンを持って行ってしまうことは可能だ。往復6時間以上といわれるアクセス時間を大幅に短縮できるだろう。ダム管理者にも不都合はなかろう。こうして、全国の秘湯ファンとブロンプトン愛好家のために、夢のコラボ企画が生まれた。『東京からブロンプトンでしか日帰りできない秘湯、湯俣温泉へ行こう!』である。タクシーでダムの上にあっという間に着いた。

 

尚、歩いていくときはダム斜面を登らないようにしてください。命は大切に。

 

早朝6時半というのに、ダム上には登山者がひっきりなしにタクシーと徒歩で到着だ。

 

秘境のダム湖は美しい。槍ヶ岳の山頂だけがちょこっと見えているのに気付いた方は、相当なヤマ通である。


 

高瀬ダム に来てよかった。

 

おっといけない、思わずダムで終わりそうになってしまった。「ブロンプトンでダムへ行こう 」ではなく「秘湯へ行こう」シリーズであった。

 

このトンネルに入るところから今回の話は始まる。

 

Bromptonで湯俣温泉晴嵐荘 ≪爽快!湖畔走行編≫ へ続く)

 

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