本日、究極の秘湯の一つ、白馬鑓温泉へ行ってきた。ブロンプトンも一緒だ。

(白馬鑓温泉で買ったTシャツで大雪渓を見下ろすヘルメットおじさん

 

[走行データ]

コース 猿倉荘→鑓温泉→猿倉荘(徒歩14.4km)、猿倉荘→白馬駅(ブロンプトン10.7km)

 

白馬鑓温泉(はくばやりおんせん)は白馬連峰の鑓ヶ岳(標高2903メートル)中腹にある露天風呂温泉である。標高日本一温泉としてはみくりが池温泉 、あるいは、標高日本一露天風呂としては本沢温泉 が有名だが、みくりが池はかなり下の源泉からポンプで汲み上げているし、本沢温泉は湧出量が少なく浴槽も4人も入れば満杯となってしまう小規模なものだ。これらに対し、鑓温泉は北アルプス山中の標高2,100メートルというロケーションにもかかわらず、天然湧出量がなんと毎分760リットル、源泉温度43.1℃、コンクリート打ちっぱなしながら20人ぐらい入っても大丈夫という本格露天風呂である。下界を見下ろす湯船の縁からは新鮮なお湯がざあざあ音を立てて滝のように(いや、あれはまさに滝だ)流れ下っていく様子は壮観である。従って、本格的山岳温泉としては鑓温泉が実力的にナンバーワンなのではないかと思う。 

 

夜行のムーンライト信州で早朝の白馬駅に降り立つ。そこから大雪渓や白馬鑓への登山口となっている猿倉までバスだ。天気は概ね良好、白馬三山がくっきりと見えている。

 

 

猿倉荘に着いた。白馬三山への登山基地のひとつだ。白馬鑓温泉へはここから徒歩5時間(標準)だ。

 

 

猿倉荘のところから、いきなり階段と山道だった。ブロンプトンはここに置いていくしかない。

 

 

しばらくいくと、鑓温泉登山口の表示である。大雪渓・白馬山荘方面への道から分岐してこちらの山道をいく。

 

 

岩だらけで勾配のきつい山道だ。しばらく行くと眺望が得られるが前半の8割が森の中だ。

 

 

途中、高山植物が咲き乱れている箇所がいくつかある。

 

 

登山口から鑓温泉までの高低差は800メートル近くある上、岩場が多くて足場が悪く、また、アップダウンや高巻きの箇所もあるのでなかなか苦しい登山である。

 

 

後半に入り、鑓ヶ岳の雪渓が見えてきた。8月中旬なので雪渓の雪はかなり減っているが、それでも鑓温泉小屋までの途中3箇所で雪渓上をトラバースしていく必要がある。踏み痕もしっかりついているというので軽登山靴で大丈夫とは思うが、一応、(滑り止めの)アイゼンを持ってきている。

 

 

2時間後、鑓温泉小屋がようやく見えてきた!(写真中央)

 

 

見えているのであと小一時間もすれば着くだろう。ここからは標高差も大して無さそうだ。

 

しかし、ここから先がさらに大変な道なのであった。

 

(続く)

 

 

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