ブロンプトンで登山シリーズ、北アルプスをのぼろうスペシャル最終回。

 

先週に引き続き上高地へ行ってみた。今回は三連休、晴れ確実な10月10日に思いっきり体力を使いたいということで、ブロンプトンで上高地から徳本峠を越えて島々谷を経て新島々駅を目指すチャレンジングなプランだ。

 

[走行データ]

コース 河童橋(05:40am)~明神経由~徳本峠(とくごうとうげ)~岩魚留小屋~二俣~徳本峠登山口~新島々駅。

距離 28.06 km

高度上昇: 903m 下降:1688 m

平均速度 5.9 kph

平均移動速度 7.6 kph

 

前回の上高地の話(上高地極上トレイル旅 )では、徳本峠を越えて上高地に通じる古道の話をした。この古道は今でも生きた道である。通常、こうした旧道は新道の開通とともに廃道になってしまうものだが、幸いなことに明治期にウエストンや文豪が歩いたことで有名なこの道は、上高地の人気とも相まって今でも登山者に愛され、それ故、通行可能な徒歩道として関係者の尽力で維持され続けているのである。

 

早朝5時半、上高地に到着だ。先週は涸沢の紅葉が目当てだったが、今回は徳本峠を越えて島々谷を行くコースに挑戦だ。

 

徳本峠への登山口は明神にある。ご存知のとおり河童橋から先は自転車乗り入れ禁止だ。少し迷った末、今回は少し遠回りの梓川右岸を行くことにする。この三連休、左岸にある明神~徳澤~横尾のメインルートは朝一番で穂高や槍をめざす登山者で恐ろしく混んでいるはずだ。その中をブロンプトンを押していくとガタガタいう音で彼ら彼女らも興ざめかもしれない。という訳で河童橋を渡って右岸へ。

 

誰もいない。左岸の喧騒とは別世界の早朝の静かな上高地がそこにあった。

 

しかし、この木道というのが曲者である。自転車を押すには狭すぎるのである。途中、二度ほど下に落ちそうになった。三連休初日にサイクリストが上高地で溺死・・・、いろいろな意味で問題だこれは。

 

仕方なく途中から治山管理道路に入る。この道路は本来は許可車両のみで歩行者さえも利用禁止だ。スミマセン。(利用禁止というのは、ケガしても責任とらないよ・・・というのが真意だと思いますが。)

 

管理道路から見た朝焼けの明神岳だ。美しい。

 

紅葉も進んでいる。

 

高い山を背景に澄んだ水に立ち枯れの木々。上高地らしい光景だ。

 

穂高神社で本日の安全祈願だ。

 

明神橋を渡り、登山口へ向かう。

 

明神橋から徳沢・横尾方面をのぞむ。中央に見えているのは蝶ヶ岳か。

 

明神を過ぎると徳本峠(とくごうとうげ)への分岐に着いた。今日は徳本峠・島々谷(しましまだに)方面へ向かう。先週歩いた徳沢・横尾方面へは大勢の登山客の列が途切れることがない。

 

徐々に斜度がきつくなって来る。このあたりから押し・担ぎである。

 

穂高の岩肌と紅葉のコントラストが美しい。

 

峠手前の水場で水を補給。

 


 

あと800㍍。

 

あと200㍍。

 

午前9時、徳本峠小屋に着いた。

 

(続く)

 

 

 

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