【帚木392-3】「など」は「なぜ」☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木392-3】「など」は「なぜ」☆

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【今回の源氏物語】

などかく疎ましきものしも思すべきおぼえなきさまなるしもこそ契りある思ひたまは。…」

 

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今回出てきた古文単語
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■【など】…どうして、なぜ

■【かく】…このように

■【うとまし(疎まし)】…嫌な感じだ、避けたい

■【に】…資格の格助詞

■【しも】…強意を示す連語

※【し】…強意の副助詞

※【も】…強意の係助詞

■【おぼす(思す)】…お思いになる光源氏⇒空蝉への尊敬

■【べき】…推量の助動詞「べし」の連体形

■【おぼえなし】…思いがけない

■【さま(様)】…状態、様子

■【なる】…断定の助動詞「なり」の連体形

■【しも】…強意を示す連語

※【し】…強意の副助詞

※【も】…強意の係助詞

■【こそ】…強意の係助詞

※【こそ~め】…~がよい

■【ちぎり(契り)】…男女の約束、前世からの因縁

■【ある】…ラ変動詞「あり」の連体形

■【と】…引用の格助詞

■【は】…強意の係助詞

■【―たまふ】…―なさる光源氏⇒空蝉への尊敬

■【め】…勧誘の助動詞「む」の已然形

 

単語の意味文法的説明です。

「重要古語一覧」もご参照ください。

 

 

――――――――
今日の古語 「など」

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「など」というと、

今でもよく用いる、「~など」という

副助詞の「など」は、以前アップしましたね。


 

今回出てきた疑問副詞「など」も、

源氏物語の中でしょっちゅう出てくるのですが、


 

今回、いちばんオーソドックスな形で出てきたので、

基本の副詞「など」の意味を押さえておきましょうね♪

('-^*)/

 

 

など
 (疑問副詞)
①どうして、なぜ 【疑問】
②どうして~か、いや~ない 【反語】

 *「学研全訳古語辞典」より

 

   アップ

とにかく副詞の「など」は、疑問形!


 

今でいう、「なぜ」に相当します。


など
 

 

どうして~か」を表す疑問副詞は、

 

次(↓)のようなものがありますが…

 


疑問副詞


 

学習ポイントとしては、次の2つ☆


 

ちぇっく1.疑問反語かを見分ける練習を積む。

 

ちぇっく2.結びが連体形になるのに注意する。


 

――――――――――
私大マーク問題 例題

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「など、かく疎ましきものにしも思す〔 A 〕。おぼえなきさまなるしもこそ、契りあるとは思ひたまはめ…」
 

問題)〔 A 〕に入る助動詞として最も適当なものを選べ。

 

1.べし

2.べき

3.べけれ

4.む

5.め

 

推量の助動詞を入れろって問題☆

 


べし


文末だからといって、「べし」を入れるのではありません。


 

「など」という疑問副詞があるので、

 

係り結びの法則と同様、

文末連体形で結びます。

ヽ(゚◇゚ )ノ


係り結び

 

なお。



助動詞「む」も、推量が基本の意ですが、

 

サ変動詞「思す(おぼす)」終止形

直前に接続していますので、

 

未然形接続「む」には合いません。


 

助動詞「む」




 

正解は……




など―連体形という疑問の構造を押さえましょうね♪

('-^*)/

 

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【今回の源氏物語】

などかく疎ましきものしも思すべきおぼえなきさまなるしもこそ契りある思ひたまは。…」

 

 

過去記事リンク

などかは

かう・かく(指示語)

疎し、疎まし

しも

おぼす(思す)

べし①  べし②

おぼえ

なり(識別)

しも

こそ

ちぎり(契り)

と(格助詞)

は(係助詞)

たまふ  たまふ②

む(助動詞)  

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