【帚木329-3】「几帳(きちょう)」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木329-3】「几帳(きちょう)」

こんにちは~ラブラブあいです☆

古文の勉強がんばってますかー?(。>0<。)
 

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【今回の古文単語】

■【そ】…指示代名詞

■【の】…連体修飾の格助詞

■【人】…ここでは、女人をさす

■【近し】…近い

■【む】…仮定の助動詞「む」の連体形

■【なむ】…強意の係助詞

■【うれし】…嬉しいシク活用形容詞

■【べき】…当然の助動詞「べし」の連体形

■【女遠し】…女気のない

■【旅寝(たびね)】…外泊

■【は】…提示の係助詞

■【もの~】…なんとなく接頭語

■【おそろし】…不気味だ、恐ろしい

■【心地す】…心地がする

■【べき】…当然の助動詞「べし」の連体形

■【を】…順接の接続助詞

■【ただ】…ちょうど

■【几帳(きちょう)】…帳、カーテン

■【に】…場所を示す格助詞

■【のたまふ】…おっしゃる(「言ふ」の尊敬

■【已然形+ば】…~ので順接確定条件

 

今日は、「几帳」について説明します☆

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「几帳(きちょう)」というのは、古典常識として、

読みも含めて押さえておきたい言葉です。

 

【几帳(きちょう)】

…寝殿造りの建物で、室内の仕切りとして立てた、移動式の布製のついたて。

   (Weblio古語辞典 より)

 

土居(つちい)という小さな台に、

几帳(土居)
 

という二本の細い柱を立て、

几帳(足)

 

その上にという横木を渡して、

几帳(手)

 

帷子(かたびら)という布を垂らしたもの。

几帳

高さは三尺(=約91センチ)、幅六尺(=約182センチ)ぐらい。


 

簾(すだれ)とともに、可動式の間仕切りとして使われていたようです。


 

つまり、光源氏は、

 

「狭くても、ぜんぜんOK~!

 一人部室に泊まらせてほしいのではなく、

 女の子の寝所の隣に、間仕切りで、

 彼女たちの寝息が聞こえるくらい、

 近くだと嬉しいなニコニコ

 


几帳のうしろに

 

「几帳のうしろに」にこめられたニュアンス☆

お分かりでしょうか?

(●^ー^●)

 

 

 

本日の「源氏物語」まとめ

 

■帚木329(原文)

近からなむうれしかるべき女遠き旅寝もの恐ろしき心地すべきただ几帳のうしろのたまへ

 

本日の古語~過去記事リンク~

の(格助詞)

む(助動詞)  

なむ①  なむ②

べし①  べし②  べし③

係り結びの法則

は(係助詞)

接頭語

に(助詞)

のたまふ

ば(接続助詞)

 


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