ひとりぼっちのウォークマン -26ページ目

ヴァロットン「夕食、ランプの光」

家族がランプの光の下、

食卓を囲んで居るようだ。

夕食、ランプの光

それにしても、

この暗い雰囲気はどうしたのだろう。


家族には笑顔が見えない。

深刻な話をしているのだろうか。


そして、手前の大きな黒いものは?


楽しい語らいのない食卓なんて、

我が家には有り得ないが・・・


ヴァロットンは何を描きたかったのだろうか。


考えてみると、食事は楽しいに、

こしたことはないが、


深刻な話をしなければならない時もあろう。


薄暗いランプの光が

家族のゆれる心を表しているようで、

とても気になる。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

パリ、オルセー美術館へ・・・・




ヴァロットン「 嘘(アンティミテⅠ) 」

今回はヴァロットンの木版画を取り上げる。


それはヴァロットンの10点の連作

「アンティミテ(「親蜜さ」の意)」のうちの、

1点で「嘘」である。


えっ!

このような場面を、

絵にしてしまって、いいの?

嘘(アンティミテⅠ)

開けてはいけないドアを開けてしまったようだ。


「嘘」というタイトルから、この二人の関係は、

いろいろと想像を膨らませてしまう。


それにしても

この黒と白は、

強烈なインパクトを与える。


石版画(リトグラフ)での創作で有名な

ロートレックやルドンとは一味違い、


一度は消えかけていた木版画を再び

創作版画として取り上げたのが

ヴァロットンなのだ。


パリで開催された日本版画浮世絵展を見て

大きな影響を受けたとか。


日本の美術が西洋絵画のここにもまた、

影響を与えていた。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

大人の街、パリへ・・・






ヴァロットン「ボール」

今回は19世紀末から

20世紀初頭にかけて活躍した

ヴァロットンの代表作「ボール」

を取り上げる。


この絵は、

友人の別荘の庭の情景を描いたものだ。

ヴァロットン「ボール」

この絵で面白いと思ったのは、

まるで別世界のように、


明るい部分と暗い部分とが

縦に、または上下に

くっきりと分かれているように見える。


小さい赤いボールを追いかける女の子は、

明るい太陽の光をいっぱい浴びて、

遊んでいる。


暗い部分はまるで夜?

薄暗い森のようだが、

立ち話をする二人の女性が描かれている。


一枚の絵が、このように昼と夜、

光と影のようで面白い。


ヴァロットンの他の作品も観てみたくなる。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

この光と影の庭園へ・・・





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ボッティチェリ「書物の聖母」

今回も、ボッティチェリを取り上げる。


この絵は母となった聖母マリアが、

幼いイエスを膝にのせて、

一緒に本を読んでいるところを

描いたものだ。

書物の聖母

振り返った幼いわが子に

何かを答えるように、

やさしく見つめるマリア。


イエスは何を訊ねたのだろうか。


とても温かく幸せな雰囲気が

伝わってくる。


しばらくすると、

幼子はスヤスヤと、

寝息を立てているのかもしれない。


幼子と母親の、このような場面は

時々、目にすることがあるが、

とても幸せそうで、


見ているこちらも

幸せな気分になり

何か言葉をかけてしまいたくなる。


この当たり前の幸せが、

ズーと、ズーと続きますようにと願う。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

マリアの傍らに・・・




ボッティチェリ「東方三博士の礼拝」

ボッティチェリ、30歳の時の作品らしいが、


宗教画として描かれた、

この「東方三博士の礼拝」は、

彼の出世作といわれている。


この絵は新約聖書から、

救世主イエスの誕生を告げる新星を発見した

東方の三博士が、

イエスを礼拝している情景を描いたものである。

東方三博士の礼拝

ヨゼフとマリアの天上から

神の光が差し込んでいる。


なんと厳かな情景なのであろう。

周りは、静かで神聖な空気に包まれている。


聖母子や人びとの着衣が

繊細で、丁寧に描かれている。


イエスを礼拝した三博士や人々に混じって、

右端下で、こちらに視線を向けているのが

ボッティチェリ自身である。


そのほか、こちらに視線を向けている人が

二人いるが、

いずれもボッティチェリ自身を描いている。


ボッティチェリは、

自分の生きている時代を

終末だと感じていたようだ。


だからこそ、

救世主の再びの誕生に立ち会いたいという

強い願望があったのかもしれない。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

この礼拝の場に・・・




ボッティチェリ「春(ラ・プリマヴェーラ)」

この絵は、ボッティチェリの代表作

「春(ラ・プリマベーラ)」である。


中心に愛と美の女神ヴィーナス、

左に三美神、

右に春の女神、花の女神、西風が

描かれている。

春

なんと美くしい女神たちなのか、

その華やかさに圧倒されつつも、

少しドキドキしてしまう。


ここは花園のようだが、

女神たちは、美しい花を愛でながら、

春を楽しみ、


そして、愛をささやきあっているのか。


この絵にはいくつもの物語があるようだ。


この絵を観ていると、

いろいろと想像が膨らみ、

私だけの物語が出来上がってくる。


春という季節は、

どこかウキウキしながら、

解放的になってしまうのは、

いつの世も変わらないようだ。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

ヴィーナスの王国へ・・・





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ゴッホ「オーヴェールの教会」

今までたくさんの

ゴッホの作品を観てきたが、

とても気になる

この一枚を取り上げる。


なんと不気味な絵なのだろう。


描かれているのは教会のようだが、

なにかに怯えたように

震えながら建っている。


空は、うねりながら振動していて、

暗く、不吉な予感さえ感じる。

オーヴェールの教会

これを描いたときのゴッホの

心理状態はどんなだったのか・・・


あんなに希望に満ちた

明るい絵を描いていた時もあったのに、


そうとうの苦しみがあったに違いない。


私のような凡人には

到底わからない。


でも、とても、とても、


気になるのだ。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

オーヴェール村へ・・・





ゴッホ「花咲く桃の木」

この絵は

本当にゴッホの絵なのだろうか。


この繊細な木の枝、淡い色づかい、

今までのゴッホとは、

ちょっと違うようだ。


でも、

これはゴッホの「花咲く桃の木」だ。

花咲く桃の木

季節は丁度、今頃なのか。


細い枝に、薄いピンクや、

濃いピンクの小さな花をつけている。


空には白い雲が

ポカリ、ポカリと浮かんでいて、

どこか日本の春の風景を感じさせる。


アルルに移る時、ゴッホは

「アルルは日本のような土地だ」と、

手紙にしたためていたとか。


日本が好きだったゴッホだからこそ、

なんとなく、うなづける。
 

今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

春の南仏アルルへ・・・




ゴッホ「黄色い家」 

今回はゴッホの

「黄色い家」をとりあげる。


ゴッホはパリを経て、

新たに南仏アルルに、家を求めた。


その家で、

画家仲間らとの共同生活をしながら

制作活動をしようとしていた。


この絵は、

そのとき借りた家の風景を描いたものだ。

黄色い家

やっぱり、

ゴッホが好んだ

黄色と青が使われている。


ゴッホの世界だ。


南仏の太陽の光が

この黄色い家を

より輝かせていたのかもしれない。


ゴッホはこの家に、

どんな想いを託していたのか?


仲間達と、

これから作ろうとしている作品や、

将来の夢について、

語りたかったのか・・・


ゴッホの情熱と深い想いが詰まった家だ。



そして、空の青が対照的だ。

家の黄色をいっそう際立たせている。


ゴッホの鮮やかな黄色と、青に、

また、ドップリと浸かってしまった。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

南仏プロヴァンスの町アルルへ・・・




ゴッホ「種まく人」

3月も半ば近くなると、

3年前のあの日のことが

鮮明によみがえってくる。


東日本大震災だ。


今回は、日本びいきだった

ゴッホの作品で「種まく人」を取り上げる。

種まく人

何と雄大で力強い太陽なのだろう。


黄金の光を放っていて、とても眩しい。


豊かな実りを約束するかのように。


そして、とても元気がもらえる。


この絵は

南仏アルルで夕陽に照らされながら、

種まきをしている農夫を描いたものだ。


全てを奪われてしまった人々が

太陽をいっぱい浴びながら、


このような豊かな大地を、

もう一度耕すことが出来たら・・・


そんな日が一日も早く来るように、

と願っている。


そういえば、

3年前、都内の高校生が、

この絵を、貼り絵にして、

被災地に贈っていた。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

東日本の大地へ・・・