ひとりぼっちのウォークマン -24ページ目

ルノワール「宝石をつけたガブリエル」

魅力的な女性を

カーテン越しに見ているような、

この絵!!


なんと素敵なのだろう。


若い女性が鏡の前で、

アクセサリーを選んでいる様子を描いた

「宝石をつけたガブリエル」である。

ルノワール「宝石をつけたガブリエル」

透きとおる淡い色の衣装が

柔らかな女性の身体を

より魅力的に見せてくれる。


こちらの視線を気にすることもなく、

薔薇の花を髪にあて、

鏡を見ている。


そんな無心な表情が、

素朴で可愛い。


また、はじける初々しさが、

とても健康的だ。


そして、

この女性の優しさと素直さが、

伝わってくる。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

ガブリエルに会いに、南仏へ・・・




ルノワール「ド・ガレア夫人の肖像」

この絵も、ルノワールなの?

という絵に出会った。


ルノワールといえば、

柔らかな女性の優美さ、みごとなまでの光と影・・・・・

など、などに感動していたのだが。


この絵は少し違う。


「ド・ガレア夫人の肖像」である。

ルノワール「ド・ガレア夫人の肖像」

この絵は、ルノワールが70歳頃の作品で、

描き方がこれまでとは違っている。


長椅子でくつろぐ貴婦人、

とても豪華な洋服を身にまとっている。


そして、

壁には大きな額縁の絵があるなど、

とても古典的? な感じがする。


この絵は個人所有のせいか、

今まで、なかなか観ることの出来なかった

大作なのである。


加えて、

ルノワールらしくないところが、

とても興味深い。


さらに、

技法を変えて、

この絵を描いたルノワールの心境を、

探りたくなる。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

やすらぎを求めて、

ニースの街へ・・・




ミレー「秋、積みわら」

ミレーの最後の連作『四季』から

今週は「秋」をとりあげる。


ミレー「秋、積みわら」

巨大なドングリ??    が、3つ。


これはなんだろう?


なんと、ワラを積み上げたものらしい。


設計図でも見ながら、積み上げたかのように、

キチンと出来ていて、

実に美しい。


広大な畑に、

こんなものが出来ていたら・・・

ワクワク、ドキドキしてしまう。


ヤギも、人も、遊んでいて、

とっても、のどか。


きっと、ワラの匂いもしたりして、

こんな遊園地があったら、

いいなあ。



そうだ、

この大きな積みわらに、

大きなハシゴをかけて、てっぺんまで上り、

その上に寝転がったら、


きっと、気持ちいいはず。



今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

この遊園地へ・・・




ミレー「夏・蕎麦を打つ人々」

夏も終わろうとしている。

ミレーの最後の連作四季から

今週は、「夏」をとりあげる。


昔、フランスの農村で

よく見られる風景である。


ソバの穂を刈り取り、束ねているが、

日本の稲刈りに似ている。


奥の方では

刈り取ったソバを叩いて実を落としている。

この作業のことを、

蕎麦を打つ、といっているようだ。


蕎麦打ちと聞くと、

粉をこねて蕎麦にする作業を想像しがちだが・・・


日本は、実りの秋、といえば、

たわわに実った稲穂、稲刈りの様子などが、

秋の代名詞のようだ。


季節は違うが、とても懐かしく感じる。

夏・蕎麦を打つ人々

農夫たちが作業をしている周りで、

子供たちが犬を追いかけて遊んでいる。


左奥では、藁を焼いた煙が立ち登っている。


なんと平和で温かく、豊かな空間なのだろう。



フランスなのに、小麦ではなく、なぜ蕎麦?


小麦の不作を補う作物として、

栽培していたようだ。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

蕎麦粉入りのパンを求めて、

バルビゾンのパン屋さんへ・・・




ミレー「春」

今年の夏は、亜熱帯のような暑さが

過ぎ去ったかと思うと、

今度は、台風やら、土砂崩れなどが発生し、

甚大な被害に見舞われ、とても辛い夏だった。


自然は、私たちに大きなエネルギーや

安らぎをくれるものだが、

反面、とても恐ろしいものでもある。


この絵はミレーの最後の連作四季から

「春」である。

ミレー「春」

バルビゾン村にあるミレーの家から、

フォンテーヌブローの森をながめた景色を

描いている。


暗い空に虹とは・・・・・不思議、


そして、りんごの木らしいが、

白い花が電気の灯りのように咲いている、

また、画面の右上には青い空も見える。


雨は上がっているのに、まだ、雨雲が残っていて、

明るい陽が射し込もうとしている、

二筋の虹も出て。


とても幻想的な絵だ。


こんな自然に憧れる。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

このバルビゾンの大地へ・・・





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ミレー「種をまく人」

この絵は、農民画家といわれた

ジャン・フランソワ・ミレーの

「種をまく人」である。

種をまく人

なんの種を蒔いているのか、

とてもダイナミックな動きをしている。


逆三角形の逞しい身体は、

農夫というよりスポーツマンのように

格好がいい。


夕日を背にうけて、

逞しい肉体で力いっぱい


「元気な芽を出してくれよ」、


と願わんばかりに蒔いている。


ミレーは他にも農村の風景や

農作業をする人々を描いている。


一粒の種が、やがて大きな実を結ぶ、

農業の偉大さを描きたかったのかもしれない。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

バルビゾンの村へ・・・



ボッティチェリ「書斎の聖アウグスティヌス」

フィレンツェにあるオニサンティ聖堂には、


ボッティチェリが描いた

「書斎の聖アウグスティヌス」の

壁画がある。

書斎の聖アウグスティヌス

描かれている人物、

聖アウグスティヌスは、

神学者で、『神の国』『告白』『三位一体論』

などを著した人である。


なるほど、普通の老人ではない。


眼光鋭く、凄みさえ感じ、

近寄り難い雰囲気を醸し出している。


しかし、そばに行ったら、

優しく微笑んでくれそうである。


この人は、

キリスト教で最も著名な聖人の一人なのである。


この部屋には、

天球儀や日時計、司教帽、など、

たくさん置かれている。


ここは彼の書斎なのだ。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

アウグスティヌスの書斎へ・・・




ボッティチェリ「海の聖母」

今週もボッティチェリを取り上げる。


この絵は

窓から海が見える部屋で

イエスを膝にのせる聖母子を

描いたものである。

海の聖母

何か物想いにふける聖母マリア。


幼子イエスは母親の方を見ているが、

母は、それに応えていない。


母の優しい眼差しが欲しいのに・・・


絵をよく観ると、

イエスの右手にはザクロが

しっかりと握られているが、

ザクロは受難を象徴するものだ。


母はザクロを見て、

イエスの将来を案じているのだろうか、


子供の幸せを願わない母はいない。


イエスが歩む茨の道を憂いると、

このような虚ろな表情になってしまうかもしれない。


濃紺の衣服の上に、

羽織られた透明のベールも、

はかなく悲しそうに見えてくる。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

海の見えるこの部屋へ・・・




ボッティチェリ「パラスとケンタウロス」

今週はボッティチェリを取り上げる。


なんと、りりしい姿の女神なのだろう。


この絵はギリシャ神話に出てくる

学問と戦いの女神パラスを描いたものである。


パラスとケンタウロス

左手に英雄の武器ハルバートを携え、

右手で半人半獣の

ケンタウロスの髪をつかみ

取り押えている。


これはパラスの「理性」がどう猛な「本能」に

打ち克つことを示しているのか。


パラスに掴まれた、

ケンタウロスのむさくるしい髪と髭の顔が、

なんとまあ、情けないことか。


しかも、パラスに畏れをなして

肩を落とし、

縮こまった左手と左前足の動作が、

どうしようかと、おののいている。


パラスは頭部に平和のシンボルである

オリーブの冠をかぶり、


身につけた白く透き通った衣装には

金色の丸い輪を組み合わせた刺繍があり

ダイヤやジュエリーの装飾が施されている。


その上には、緑色のローブが、

右肩から腰を回して左足の後ろへと伸び、


周りにはオリーブの蔦が

美しい曲線で巻かれている。


足元は、

オレンジ色の丈夫そうなブーツで、

とても動きやすそうだ。


どんな好色で酒好きな荒くれ男であっても、

このような美しい女神にいさめられたら、

おとなしくなってしまうのかもしれない。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

この女神の棲む街へ・・・




レンブラント「水浴する女」 

この作品は

レンブラントが水浴している女性の姿を

描いたものである。


洋服をたくし上げて、

ジャブジャブと水の中を歩いている。


それにしても、太ももまで出して、

なんと大胆な姿なのだろう。

水浴する女

よほど、この水が気持ち良いのだろう。


足元を見ると透明感があり、

かなり冷たそうだ。


このひんやりとした洞窟の中に、

女性の無邪気にはしゃぐ声が

響きわたっているようだ。


この猛暑続きの毎日、

こんなふうに水と戯れてみたい。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

この洞窟に行って水浴びを・・・