ボッティチェリ「海の聖母」 | ひとりぼっちのウォークマン

ボッティチェリ「海の聖母」

今週もボッティチェリを取り上げる。


この絵は

窓から海が見える部屋で

イエスを膝にのせる聖母子を

描いたものである。

海の聖母

何か物想いにふける聖母マリア。


幼子イエスは母親の方を見ているが、

母は、それに応えていない。


母の優しい眼差しが欲しいのに・・・


絵をよく観ると、

イエスの右手にはザクロが

しっかりと握られているが、

ザクロは受難を象徴するものだ。


母はザクロを見て、

イエスの将来を案じているのだろうか、


子供の幸せを願わない母はいない。


イエスが歩む茨の道を憂いると、

このような虚ろな表情になってしまうかもしれない。


濃紺の衣服の上に、

羽織られた透明のベールも、

はかなく悲しそうに見えてくる。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

海の見えるこの部屋へ・・・