ボッティチェリ「パラスとケンタウロス」 | ひとりぼっちのウォークマン

ボッティチェリ「パラスとケンタウロス」

今週はボッティチェリを取り上げる。


なんと、りりしい姿の女神なのだろう。


この絵はギリシャ神話に出てくる

学問と戦いの女神パラスを描いたものである。


パラスとケンタウロス

左手に英雄の武器ハルバートを携え、

右手で半人半獣の

ケンタウロスの髪をつかみ

取り押えている。


これはパラスの「理性」がどう猛な「本能」に

打ち克つことを示しているのか。


パラスに掴まれた、

ケンタウロスのむさくるしい髪と髭の顔が、

なんとまあ、情けないことか。


しかも、パラスに畏れをなして

肩を落とし、

縮こまった左手と左前足の動作が、

どうしようかと、おののいている。


パラスは頭部に平和のシンボルである

オリーブの冠をかぶり、


身につけた白く透き通った衣装には

金色の丸い輪を組み合わせた刺繍があり

ダイヤやジュエリーの装飾が施されている。


その上には、緑色のローブが、

右肩から腰を回して左足の後ろへと伸び、


周りにはオリーブの蔦が

美しい曲線で巻かれている。


足元は、

オレンジ色の丈夫そうなブーツで、

とても動きやすそうだ。


どんな好色で酒好きな荒くれ男であっても、

このような美しい女神にいさめられたら、

おとなしくなってしまうのかもしれない。


今晩の

「ひとりぼっちのウォークマン」の旅は、

この女神の棲む街へ・・・