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カリフォルニア州でジェイソンと結婚する夢を見るピーター。しかし、いつしかジェイソンの隣には新婦のアイビーが立っている。
(1幕も2幕もピーターの内面意識を表す夢で始まるスタイル)
春休みが終わり学校に戻ってくる生徒たち。ジェイソンを避け続けるピーター。
アイビーはジェイソンとの真剣な付き合いを望むが、ピーターしかいないことに気づいたジェイソンは断る。
約束通り沈黙を守って学校に戻ったピーターだが、耐えられなくなり母親に電話する。ただありのままの自分を見て欲しいだけと言うピーターだったが、受け止めきれずに電話を切る母。
恐れつつも予想していたとは言え衝撃を隠せない母。自分に理解できるかどうか悩む。ピーターを守ってほしいと神に祈る。
劇の練習が続くが、アイビーが参加しない。ピーターが代役を務めることになる。
練習が終わる頃現れるアイビー。話があるとジェイソンに詰め寄る。
26. God Don’t Make No Trash (神様はゴミを作らない)
暗い表情のピーターをシスターが呼び止め、神はゴミを作らない、あなたは間違っているのではなくただ違うだけ、と励ます。しこりが溶けるかのように涙を流すピーター。
部屋で塞ぎ込むアイビー。ジェイソンと兄弟の縁を切ろうと思ったが振られたらしいから幸いだと、いつものように辛く当たるナディア。
三流小説の中の未婚の母のように捨てられた自分は、もう夢を見ることも許されない大人だと言うアイビーに、ナディアは事の重大さに気づく。
一方勇気を取り戻したピーターは、アイビーとは寝ていないと言うジェイソンの言葉を信じ、再び彼の手を取る。
アイビーとの約束より練習を優先させるジェイソン。どんな状況かわかっているのかと怒りをぶつけるアイビーは妊娠したことを告げる。動揺するジェイソンに、これが愛だといつかあなたもわかるだろうと訴える。
たまたま話を聞いていたマットは、普通の男ならそれも可能だが、他の男を愛しているジェイソンには無理だとぶちまけてしまう。
何も知らずに足取りも軽くやってくるピーター。状況を理解すると、自分がマットに話したと認める。
他の生徒にも話を聞かれてしまい、混乱の極地に陥るジェイソン。ピーターに助けを求める。今までずっと助けようと努力してきたんだ、と答えるピーター。
ジェイソンに寄り添おうとするナディア。
求めていたのはピーターなのに、もうどうすればいいのか分からないジェイソン。
ジェイソンは行き場を見つけられず神父にすがる。しかし助けは得られない。ルーカスに電話する。
卒業公演が始まろうとしている。ルーカスが強い薬だから、決して一気に飲んではいけないと言いながら頼まれた薬をジェイソンに渡す。ジェイソンはピーターを呼び止め、神父に全て話した 、2人で逃げようと言う。しかしピーターは、もう隠れるのはやめよう、終わったんだと答える。ピーターを見送ったジェイソンは薬を飲み干す。劇が始まる。
(語彙的には「むき出しの」と言う意味)
ジェイソンは再びピーターを呼び止め、ようやく理解した自分の本心を伝える。
しかしピーターは、罪人である自分から抜け出したいが答えを見つけられない、だからここでやめよう、ジェイソンなら僕を理解しているだろう、愛している、と告げる。
ジェイソンは舞台に立つが、夢を司る妖精「マブの女王」に惑わされたかのように、朦朧としている。絞り出すかのように最後のセリフを言って息絶える。
神父様は助けを求めたジェイソンに背を向け、ただ愛しただけなのに、僕たちはなぜ混乱の中で泣かなければならないのか?と問うピーター。許しを乞う神父。許すピーター。
ジェイソンのいない卒業式。
導いてくれる声を求めているが、答えを見つけられない子供達が巣立っていく。