こんにちは、良さんです。
前回、丁半とホンビキについて書きました。
今日はオイチョカブについてです。
近年はトランプを使ったオイチョカブが多いようですが、
当時は当然「花札」を使っていました。
皆さんは花札をご存知でしょうか?
最近はほとんど目にしませんよね。
昭和の時代、特に良さんが育った地域では、
普通のおじさんが隣のおじさんと、縁側で花札をやっている姿をよく見ました。
種目は「バカッパナ」と呼ばれる絵合わせの得点ゲームでしたが。
花札の起源は古く、地方ごとに種類もあったみたいですが、
昭和になってからは、ほぼ統一されたみたいです。
今でこそ有名優良企業の「任天堂」は、昔は花札やトランプのメーカーだったんです。
さて、オイチョカブをやるためには、花札の種類を知らなくてはいけません。
花札は、1月から12月まで、それぞれ4枚の、合計48枚で構成されています。
この1から12までが、ゲームの基本数字になる訳です。
1月 松
2月 梅
3月 桜
4月 藤(青豆)
5月 菖蒲(あやめ)
6月 牡丹
7月 萩(赤豆)
8月 芒(月、坊主)
9月 菊
10月 紅葉
11月 柳(アメ、ガジ)
12月 桐
オイチョカブには、48枚すべてを使うやり方と、11月12月を除いた40枚で遊ぶやり方がありますが、昭和の博多では48枚で行われていました。
胴元である親が花札をシャッフルし、盆においたら、子方のお客のうち代表者が、その札を任意にふたつに分け、もともと下側にあった方が上になる要領で組み合わせてから、ゲームはスタートします。
盆に右から4枚、表向きで札が配られます。
これが「場札」になります。
ブラックジャックでは、子方の人数分必ずカードが配られますが、オイチョカブでは4枚と決まっています。
当然、複数の人が張る札と、誰も張らない札が出てきますが、それでいいのです。
次に、親の手元に1枚、札を裏にしたまま配ります。
そして、子方に右から1枚づつ、合計2枚づつが配られ、親も1枚取ります。
2枚の合計の下1桁が勝負数となります。
勝負は3枚まで引けます。
2枚合計の下1桁が「3」以下の場合は、無条件に3枚目を引かなければいけません。
これを「サンタにやめなし」といいます。
ここで、勝負数の「符丁」について書いておきます。
勝負数が1 インケツ
2 ニスケ
3 サンタ
4 ヨツヤ
5 ゴケ
6 ロッポウ
7 ナキ
8 オイチョ
9 カブ
0 ブタ
9の「カブ」が一番強く、8「オイチョ」が次、最弱は「ブタ」です。
前述のように、3以下は必ず3枚目を引き、7以上は3枚目を引けません。
特殊役は、アラシとクッピンのみ採用されていました。
アラシとは、3枚引いて、3枚とも同じ数字だったときの役で、掛け金の5倍付でした。
クッピンとは、親のみの役で、1枚目が9、2枚目が1のときは、無条件に親の勝ちになり、子方の張り金はすべて没収になってしまいます。
単純なゲームですが、単純なだけにアツくなります。
皆さんも仲間内で遊ぶときは、5~6人が一番アツくなりますよ。
アツくなりすぎる人が出ますので、張り金の上限は必ず決めておいて下さいね。
それでは、ごきげんよう。