劣等感を感じるとき
同時に自分の理想を見ています。

理想は
なりたい状態です。

自分の意欲が
向いている先です。

劣等感を通して
「自分が何を欲しがっているのか」を
知ることができます。



劣等感から
「どうせ私には無理だ」と
劣等コンプレックスに
なってしまいがちなのは

劣等感を抽象的なままに
しておくからです。

劣等感を
「なりたい状態」として
具体的にすると
劣等コンプレックスは
出てくるスキがなくなります。



例えば
私にはお金がない、
という劣等感。

お金がない状態から
お金がある状態に
自分はなりたいと
思っているわけです。

ここで
劣等コンプレックスが
出てくる場合は
「お金がある状態」が
抽象的なままな場合です。

抽象的なので
「何がどうなったら
お金がある状態なのか」が
わかりません。

漠然と「ムリだ」と
感じてるだけです。



お金がある状態に
なれたらいいな、と
夢見ているだけだと
単なるあこがれで
終わります。

抽象的なものから
具体的なものに
していくことで、
単なるあこがれから
「目標」へと変わります。

「目標」にすると
ふんわりした夢から
カチッとした現実になるので
夢みつづけたい人は
抵抗を感じます。

その抵抗を
乗り越えた人は
夢が「目標」へと
変わっていきます。



「目標」に
「いつ」という時間要素を足すと
「予定」になります。

「予定」となると
現実的なので
たのしいことだけではなく
努力を要することも
出てきます。

また抵抗を感じるところです。

本気で
「お金がある状態になりたい」と
思う人は
ここでも抵抗を乗り越えます。



なりたい状態は
今のままではなれない状態です。

今の状態に
努力を足すと
なれます。

その努力は
なりたい状態に
本気でなりたいと思う人には
苦労にはなりません。

やればやるほど
なりたい状態が近づくので
取り組むことはよろこびです。

例えば、
寒くて暖をとりたいとき
エアコンのスイッチを
入れることを苦労したと
誰かに話したくなったりは
しませんよね。

逆に
その努力が苦労に感じる人は
なりたい状態が
本気でなりたい状態では
なかったのですね。

または、
その努力の方法が
今の自分には厳しすぎるのかも。



理想。
本気でなりたい状態。

その入口が
劣等感です。

感じる劣等感を
なんとなく放置しても
何も問題ありません。

でも、未来の自分が
そんな今の自分を見たら
「それは大問題だよ!」とか
「とっととやる方がいいよ!」とか
言うかもしれませんね。





お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。


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