おはようございます。
プロコーチ7年目、常楽です。

今日はコーチングの基本としている
3つ目「沈黙OK」についてです。


コーチングでコーチは
お客様がより核心へ近づけるような
質問をします。

そのときに
「訊かれたから答えねば」と
答えること自体が
目的になってしまうことがあります。


質問に答えることは
手段であって目的ではありません。

ですのでお客様自身
「答えるにふさわしいもの」
「答えとして確かなもの」
がわかるまでは答えなくても
問題はありません。

当然ですが
自分の中を探している間は
言葉を含めて表現活動は
お休みになります。

沈黙の時間となるわけです。


その沈黙に
「訊かれたことも答えないなんて失礼だ」
「黙ってるだけじゃわからない」
なんて言われた経験のある方は
怖れを感じるかもしれません。

でも、
その沈黙の時間があるおかげで
「答えるにふさわしいもの」
「答えとして確かなもの」
と納得できるようなものを
自分の内に探すことができます。

これ、ものすごく大切だと思いませんか?


そんな価値ある時間ですので
沈黙の時間は、大歓迎です。


これはセッションを進める中で
コーチの導きで
お客様は自然と身に付いていきます。

なので
「急いで答えなくちゃ」
と焦ってしまいやすい方でも
できるようになっていきます。


逆に沈黙OKだから
どこまでも探しにいってしまって
長い時間がかかってしまうという場合

この場合は
コーチから
「今、どんなこと感じてますか?」
などのやさしい質問を適度にします。

感覚はあっても
言語化できないようなこともあります。

そんなときに
その感覚を言葉にしていただくことで
「そうか、こういうことか」と
わかっていくこともよくあります。

内側のものを内側から
一度、外側に出してみる。
役に立ってるアイデアです。


日常でのコミュニケーションでは
沈黙はあまり価値を置かれませんが
コーチングにおいては
大切なものとして扱っています。



お読みいただきありがとうございます。
今日が、
あなたの大切なことが進む日になりますよう
お祈りしてます。

プロコーチ7年目、常楽でした。


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