おはようございます。
プロコーチ7年目、常楽です。

私のコーチングの基本として
守秘義務に並んで大切なことが
5つあります。

今回はその2つめ
「評価判断を下さない」です。



生きるために私たちは
入ってくる情報について
日常的に評価判断を下しています。

これは食べられる
これは食べられない

これは価値に対して安い
これは価値に対して高い

この人はずっと暴力していないから安全
この人は以前暴力あったから危険


などなど。

コーチングにおいてコーチは
この「評価判断を下す」を
行動に移しません。


もし、コーチがお客様の言うことに対して
評価判断を下していたら
コーチングの場で
安心安全を感じてもらおうとしても
難しいですよね。


お客様「私はこれが大変なんです」
コーチ「そうですか?そんなに大変じゃないですよ」

は?って感じですよね。


お客様「言われたこの言葉がつらい」
コーチ「そんなこと言われてる人、大勢いますよ」

えーっ!?て感じですよね。

これらは否定的な評価判断ですが
反対に肯定的な評価判断もあります。

お客様「私はこれが大変なんです」
コーチ「うんうん、大変ですよね、ほんとそうですよね」
(大きくうなずく)

ん?
話の主体がコーチにもってかれた感じです。


お客様「言われたこの言葉がつらい」
コーチ「言われたら辛すぎですよね!すっごいわかります」

ホントわかってるの?
コーチとの距離が開いた感じがします。


コーチは
お客様がコーチに評価判断された、と
感じないようなコミュニケーションが
できることが、とても大切です。


お客様「私はこれが大変なんです」
コーチ「そうなんですね、それが大変なんですね」

お客様「言われたこの言葉がつらい」
コーチ「その言葉を言われるのがつらいんですね」


お客様の内面での活動を
進めるような話の聞き方に
なってますよね。
これがとても大切です。

言葉で「評価判断を下さない」と
言うのは簡単だし
言葉の意味もすぐに理解できると思います。

コーチは、これを常に実践する。
常に実践するから
お客様に「このコーチは評価判断を下さない」と
だんだんわかってもらえます。

わかってもらえてくると
コーチの信頼が増していきます。

もう、おわかりですね。
信頼できるとお客様は安心します。

コーチングセッションの場が安全で
安心ができると自分を守ることに
注ぐエネルギー量が減ります。

他に向けられたエネルギーにより
他の場ではできないようなことが出来、
他の場では起きないようなことが起きる。

本当に望むもの、も
とてもクリアに見えてくる。

安心して話せるって、本当に大切です。
それを支えるのが
「評価判断を下さない」という
話の聞き方です。



お読みいただきありがとうございます。
大切な今日を、大切にすごしていきたいですね!

プロコーチ7年目、常楽でした。


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