おはようございます。
プロコーチ7年目、常楽です。

今回はコーチングの基本
4つ目「中断スキルの使用」です。



話をしているときに
割って入られるのって
気持ち良いものではないと思います。

ただコーチングにおいては
お客様のプロセスが進むことが
とても大切です。

話の中に出てくる大切なものを
流れてゆくままにするのは

プロセスを進めるチャンスを
逃してしまうことになって
もったいないです。

そんなときに
割って入っていくスキルが
「中断スキル」です。


「この間、料理をしていたら
急に悲しくなったので、
もう料理はいいやと思い
料理やめて○○さんにメールでも
送ろうと思ってリビングに言ったら
電話が鳴ったんです。それで...」


このまま
うん、うん、と聴き続けることでも
お客様のプロセスは進むでしょう。

でも「急に悲しくなった」は
とても気になりますよね。

この話の前に
それに紐づく説明があれば
そのまま聴き続けますが
初登場であれば、確認は必須ですよね。

話が続く中、ひと段落するまで
待っていたら
「急に悲しくなった」の
鮮度がどんどん落ちてしまいます。

そこで、中断スキルを使います。

なぜスキルかと言えば
お客様にかかる負担を最小限にしたいために、
コーチは訓練しているからです。

「急に悲しくなった」と聞いたら
次の話題に移る前に
その言葉に反応を示すことから始めます。

「急に悲しくなったんですね」と
コーチがオウム返しすると
そこに瞬間「間」ができます。
お客様がやんわりと
ブレーキ踏んでくれる感じです。
コーチの興味のある個所も示せます。

その「間」ができたら
何があったのかを訊いてみます。

「悲しいって、何があったのですか?」
「急に悲しくなったの、
もう少し話してもらっても良いですか?」

文字にすると伝わりにくいところですが
コーチが知りたいから質問する
のではなくて
大切なところだと思うから
もう少し詳しく話して欲しい、
という気持ちです。


気になることが出てきたら
間髪入れずに中断スキルを使うのは
負担が大きいため
話の流れを大切にしながら
適度に入れていく。

そうすることで
お客様の「話したい」という欲求からできる
話す予定を大きく崩さずに
お客様のペースも崩すことなく
大切な話題を掘り下げて

コーチングで扱うべきテーマと出会えます。

そのテーマと出会うために使うのが
「中断スキル」です。


お読みいただき、ありがとうございます。
今日がその日。
あなたの大切なことが進みますよう
お祈りしてます。

プロコーチ7年目、常楽でした。


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