相手の話は
「相手の話」として
聞く方が、
共同体感覚を高めるのに
役立ちます。



相手の話を
「自分が話したいことのきっかけ」
にしてしまうと
共同体感覚は高まりにくいです。

共同体感覚が高まった方が
感じるしあわせ増えますから、
話を聞くなら
相手の話は「相手の話」として
聞きたいですね。



先日こう訊かれました。

「最近どう?」

最近は朝早く起きてるから
昼食後に少し昼寝してるよ、と
返しました。

そして
この続きを話そうとすると
私にかぶせるように
その人は話してきました。

「○○に住んでる○○さんは
自然を相手に仕事してるから
朝早く起きてて、
昼寝もせずに働いてるってさ」

あ、私の話を
聞きたいのではなかったのね。

自分の話を
この人はしたかったのか。

それなら、最初から
自分の話をしてくれたらいいのにな。

なんだか踏み台にされた気分。



また、違うときに
同じように訊かれました。

「最近、どう?」

私は、
先日お花屋さんで
お花を買ったら、
買ったお花を
乱暴に渡されて悲しかった、
と返しました。

すると相手は
「私は買った商品を
乱暴に渡すことはしない。
なぜなら...」と
自分のことを話してくれました。

その「なぜなら」は
すぐ終わると思って
聞いてたのですが
ぜんぜん終らず、
相手の話を私が聞いている状況が
続きました。

最初に私に訊いたのは
何だったのだろう?

私の話を聞きたいから
訊いてくれたんじゃなかったんだね。

それなら
最初から自分の話を
してくれたらよかったのにな。

また、踏み台の気分。



相手の話を聞くのなら
せめてオウム返しでもいいから
「○○だったんだね」と
返してあげたい。

あなたの話を
私は今、理解しましたよ、と
示してあげたい。

自分の話を聞いてほしいなら
「ちょっと話していい?」とか
聞いて欲しい旨を伝えてから
話せると、
相手に優しいやりとりになります。

自分だけ、ではなくて
自分も相手もうれしいやりとりに
していくなら

相手の話を
「相手の話」として
聞きたいですね。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。



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