この人、イイヒトなんだけど
言ってる通りに行動しないヒト。

本人、
言っているときは
本気でそう思ってるから

言ってることが
ただの思いつきや
希望的観測や
憶測や妄言であっても
それが本気に聞こえる。

本気を話されると
こちらも本気で
応じたくなる。

応じてみたら
あれ?忘れてる?
あれれ?違うの?

本気出して
損した気分。

って、それ
やりすぎですよ。
手抜き不足ですよ。




誠実な方は
言った通りに行動するので
安心ですね。


でも、
自分に甘えたい人は
行動する前提で
言うのではなくて

言いたいことを
言うだけ。

その通りに行動するかは
その時点ではわからない。




聞いてもらえることが
うれしくて

言って満足して
忘れてしまってることも
ありますね。


そういう相手の話は、
「課題の分離」を
認識しながら聞きたい。

それは、
相手の言う中に
具体的なリクエストがない限り
聞くこと以外は
何もしない、ということ。




甘えたい人は
具体的なリクエストでなく
自分の状況を説明して

面倒をみてもらうことを
期待したりします。


「さむい」
「おなかすいた」
「のどかわいた」
「つまんない」
「〇〇があったらいいな」
「さびしい」
「どこかいきたい」


ただ自身の状況を
言ってるだけですね。


本当に困っている人なら
助けてあげたいところですが

甘えたい
イコール
自分でできることを
してもらいたがってるだけ
なので、

それは相手自身の課題として
扱ってあげる。

聞くだけ、で
何もしない、です。




例えば、


「おなかすいた」=何か作って

(何か用意してあげたら喜ぶかな?
でも具体的なリクエストないから
聞くだけにしておこう)

「そっか、おなかすいたんだね」


「おなかすいた」=何か食べさせてくれ

「うん、わかったよ」
(おなかすいたことを、理解したよ)


「おなかすいた」=察して行動起こしてよ

「うん、おなかすいたんだね」


「なんでわかってくれないの?」

「何が?」


「おなかすいたの」

「あなたがおなかすいたの、わかったよ?」


「じゃ、なんで何もしないの?」

「何して欲しいの?」


「別に何もして欲しくないよ」

「そっか、わかった。」


「だから、おなかすいたって
言ってるでしょ」

「だから、わかったよ」


「もういいよ」

「はい、ありがと」




以前、友人に
「海に行きたい」と
言われました。


自分のコーチ癖で
「どんな海に行ってみたい?」
なんて訊きたくなりましたが

行きたい本人が
プランするのが
自然な流れと思ったし、

旅行にいくかどうか、は
行きたい本人の課題だし、

自分はそんなに
海に行きたいと
感じなかったので

そのときは
聞くだけで終わりました。




その後その友人とは
何度も会いましたが
その件について
何も言ってきませんでした。


何があったか
わかりませんが、
その件は
終わったようです。


オチのない話みたいに
なってしまいましたが

相手の課題を
相手のものとして扱うことは
大切です。


ついつい
自分の力を感じたくて
やってあげたくなったり

やってあげないと
気持ちを察しないお前は悪だと
責められそうだからと
やってしまいそうになったり

します。


そこは
自制心をはたらかせて
「課題の分離」をすることで

対等なコミュニケーションと
なっていって、

お互いの関係も
整っていきますね。




誠実には
誠実で

妄言には
適切な手抜きで

ちゃんと応えて
いきたいですね。





お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ7年目、常楽でした。



《関連記事》
独り言は「独り言」として扱ってあげる
自力でできることを頼んでくるのは、甘えたいから。
「困った」と言われて身体が反応してしまうこと
時間を共有したがる人には「結論を訊く」が効く
話を聞いてほしい、と言いたい理由
見捨てるのか、と言われたら