◇再アップ記事です
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こんにちは!
のんたんです。
今日はブルグミュラーの「アラベスク」を
分析してみたいと思います。
曲の分析をするときは
①曲の構成を考える
②曲全体でいちばん大きいところ小さいところを見つける
③構成の下に強弱を書き込んでみる
【応用編】
④和音を分析してみる
このステップで考えてみましょう
① 曲の構成を考える
こちらの記事にも書きましたが…
曲の構成を知るための
まず最初のポイントはこの2つ!
① 同じところをみつける。
② イントロ(前奏)やコーダ(後奏)はあるか?
です。
こちらの記事で書いたので詳しくは割愛しますね!
こんなかんじで
イントローABA'ーCoda
という構成だ
ということが分かりました。
そうするとハンバーガーのようにBの部分が包まれていて
トッピングに上と下になにかついていることが分かりますね☺️
②曲全体でいちばん大きいところ小さいところを見つける
次は
いちばん大きいところと
小さいところを見つけてみましょう。
まず強弱が書いてあるところに丸をつけてみます。
強弱とは
p(ピアノ)→小さく
f(フォルテ)→大きく
cresc.(クレッシェンド)→だんだん大きく
など音の大きさを表す記号のことです
1 ) いちばん大きいところ
いちばん大きいところを見つけるためのポイントは
(1)フォルテを探す
(2)音がだんだん上に上っているところを探す
この2つです。
そこはもりあがる場所であることが
多いのですね〜。
黄色のところがf(フォルテ=強い)
ピンクのところが音が高いところです。
こちらの記事でも書きましたが…
最後のf(フォルテ)のところは
この曲の中で1番音が高く
フォルテも最後2つ続いているので
最後がいちばんもりあがるところかな?
と考えられます。
2 ) いちばん小さいところ
小さいところを見つけるためのポイントは
(1) p(ピアノ=小さく)の仲間たちを探す
(2)音が少ないところを探す
でした。
pを見つけてみましょう
4箇所ありますね〜。
こちらの記事でも書きましたが…
p(ピアノ=小さく)と音が少ないところが重なっている
1番最初がいちばん小さいところかな〜?
と考えられます。
③構成の下に強弱を書き込んでみる
①曲の構成を考える
で見つけた構成がありましたね?
イントローABA'ーCoda
この構成の下に強弱を書き込んでみます。
そうすると
こんなかんじで…
BのところとCodaのところがもりあがっていることが分かります。
こうすると見た目的にも
④和音を分析してみる
この曲はイ短調です。
イ短調のカデンツで使う和音を書き込んでみます。
だいたい
ラドミ、ラレファ、ソ#レミ
を使います。
(イ短調のカデンツで使う和音)
ラドミ→○
ラレファ→□
ソ#レミ→△
で書いてみました!
分からないところは書かなくて良いです。
書けなかったところはいつもと違う、特別な和音だったということになります。
基本的に
ラドミ→
ラレファ→
ソ#レミ→
とすると
は安定リラックス
は不安、はやくに戻りたい気持ち、すごく緊張感がある
はすこし不安定、ちょっと盛り上がる感じ
かんじです。
なので
よりもやの時に
ちょっと盛り上がる感じに弾くといいかんじになります。
さて、
がつけられなかった
イ短調でない和音のところがありました。
黄色で塗りつぶしたところはハ長調のカデンツ!
イ短調の曲ですがハ長調から和音を「借りてきた」のですね〜。
もうひとつ「借りてきた和音」があります。
Bの部分はニ短調から借りてきた
♯ドソラ、レファラの和音でした。
「借りてきた和音」は
イ短調の和音よりも
特別です。
ちょっと意識して弾いてみてください。
どんなかんじがしますか?
違う雰囲気がしますか?
何も変わらない気がしますか?
ト音記号の隣ではなくて
音符の隣に直接#がでてきているのは
「借りてきている」証拠です
#がでてくるとちょっと弾きづらいですよね。
弾きづらいのも
いつもとちがう和音を「借りてきている」から。
そういうところはちょっと特別なのです
まとめ
どうでしたか!?
少しわかってきたでしょうか?
こんなかんじのことを
いつもレッスンで説明していますが
言葉で書くとなんだかややこしいですね(><)
つまり言いたかったことは…
①盛り上がる部分に向かって
だんだん大きく弾いてみましょう☺️
② やの和音のところで
少しふくらませて弾いてみましょう
ということでした。
この曲はBの部分が難しくて
Aよりも遅くなってしまうので
全体的にメトロノームに合わせて練習すると
上手になります☺️
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