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荒川祐二&Teamスサノオです☆

 

 

 

 

 

 

今日は、


『スサノオと死後の世界を巡る旅』

【これまでのお話はこちら☆】

第1話:生まれ変わりの仕組み

第2話:死者が向かう山

第4話:死後の履歴書

第6話:自殺した魂はどこにいく?

第7話:閻魔大王が現れた

第8話:六道輪廻の世界

第11話:理不尽な死の意味







亡き大切な人とは、

 

死後に必ず再び、

 

 

出会うことが出来るという、

 

深い安心感を得て、

 

 






いよいよ僕らは、

 

次なる、

 

 

転生の未来へと、

 

進んでいく。

 

 

 

 

 

 

あ「次、とは…?」

 

 

 

 

 



 

ス「次は、


『泰山王』。

 

そして、

 

7度目の審理。

 

7度目、ということで、

 

『49日』やな」

 

 



 

 

あ「そうか。

 

そうなるんですね」

 

 

 



 

ス「泰山王は、

 

これまでの審理の結果と、

 

それを受けての、

 

次の転生先の決定を経て、

 

 

その転生先へと向かう、

 

六道それぞれの

 

6つの鳥居を司る王

あ「いよいよ、

 

というわけですね…」

 

 

 

 

ス「そうやな」

 

 

 



 

そう言って、

 

歩みを進める僕たちの前に、

 



ある小さな関所?


のようなものが、

 

現れた。

あ「これは…?」

 

 

 

 



ス「これは、

 

『闇鐵所(あんてつしょ)』。

 

泰山王の前に、


向かう時には、

 


まずこの鉄で出来た、

 

1500㎞の道を、

 

通らなければならない」

 

 

 



 

あ「すごく、


狭そうですけど…」

 

 

 



 

ス「生まれ変わりで細い道、

 

と言えば、

 

何か思い浮かばんか?」

 

 



 

 

あ「生まれ変わりで細い道…。

 

…あっ!!

 

産道!!

 

 



 

 

ス「そう。

 

この細くて暗いこの道を、

 

たった1人で、


潜り抜けることで、

 

新たなる自分へと生まれ変わる。

 

 

その道中で、

 

前世の記憶と、

 

自分自身がこれから歩む未来の予定も、

 

すべて忘れ去ってな」

 

 



 

 

あ「それ、

 

疑問だったんですけど、

 

どうして記憶を消し去る必要が、

 

あるんですか?」

 

 

 

 

 

 

ス「お前も、


ゲームとかやってたやろ?

 


先がすべてわかっていて、

 

攻略法もすべてわかっているゲームが、

 

楽しいものか?」

 



 

 

 

あ「た、確かに…」

 

 



 

 

ス「もっと言うならば、

 

結論の分かっている未来に、

 

成長なんてない、

 

ということや。

 

 

知らないから故に、

 

一生懸命生きることが出来るし、

 

知らないから故に、

 

真剣にもなれる」

 

 

 

 

 

 

あ「なるほど…。

 

納得しました…」

 

 

 

 

 

 

ス「ってことで、

 

行ってこい。

 


ただお前の場合は、

 

まだ本当に死んでないから、

 

記憶消えたら困るから、

 

そこら辺はそうならんように、

 

調整しとくわ」

 



 

 

 

あ「そんなの出来るんですか?」

 

 



 

 

ス「最近、

 

生まれる前の記憶を持つ子どもとか、

 

聞くやろ?

 

 

あの子たちはあの子たちで、

 

それを現世に、


伝える意味があって、

 

天がそうさせているわけや」

 

 

 



 

あ「なるほど、

 

色々腑に落ちます。

 

 

では、

 

行ってきます

…そうして続く、

 

細く、暗い道は、

 


時に身体を折り曲げ、

 

捻じり、

 

回転させたりしながら、

 

 

それこそ本当に、

 

子どもが、

 

お母さんの産道を通る時のように、

 

 

様々な工夫をしながら、

 

あの手この手を使って、

 

通る道。

しかしそれも、

 

最初は心細かったものの、

 


進んでいくうちに、

 

安心感が増し、

 

 

同時に記憶と心が、

 

まっさらになっていく感覚に、

 

包まれた。

 

 

 

 

 

 

しかしその感覚は、

 

安心感に溢れたものであり、

 

 

同時に、

 

これからの未来への期待を、

 

抱かせてくれるものだった。

 

 

 

 

 

…そうして、

 

進んだその先に、

 

一筋の光が見え、







その光を目指して、

 

必死に進んでいくと、

 

 

突如として、

 

視界がバッと開け、

そこには、


6つの鳥居が、


姿を並べていた。


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