7月7日 愛知で開催する、
『スサノオと瀬織津姫を巡る旅』出版記念イベント☆荒川祐二講演会と八百万の神喜劇。
ぜひ来てね☆
会場:東建ホール
(名古屋市中区丸の内2-1-33)
開場:11:00 終演:15:00(予定)
料金:6000円(3歳以下無料)
(※6月30日まで前売り5000円)
スペシャルゲスト:江島直子
※『八百万の神喜劇』のPVが出来ました☆
そして、
今日のお話。
スサノオさんは、
怒っていた。
それは先日起きた、
目黒区での、
5歳児虐待死事件を、
テレビで見ていた時のこと。
豪快にガハハハと笑い続けているが、
こういった『命』を、
蔑ろにする話に直面すると、
いつも見たことないほどの、
怖い形相になる。
神さまにとっても、
それほど『命』というものは、
尊く、
未来に繋いでいくべき、
大切なものなのであろう。
あ「……あの……」
ス「何や?」
あ「こういう事件に直面する度に、
思うのですが、
僕らに出来ることって、
ないのでしょうか…?
このブログ読者さんたちからも、
こういった質問を、
多く頂いていて…」
あ「何でもいいんです…。
出来ることがあれば…」
ス「忘れへんことや」
あ「…え?」
ス「何度も言わすな、
忘れへんことや」
あ「…っと言われましても…。
具体的にどうしたらいいのか…」
ス「正直な気持ちで答えてほしいんやけど。
君らこのままこの事件が、
何の続報も無く、
10日経ったらどうなる?」
あ「…確かに…、
風化して、忘れて、
普段の日常生活に戻ってしまうかもしれません…」
ス「それじゃあかんねんって。
それじゃ…あかんねん…」
・・・スサノオさんは、
泣いていた。
…どうしようもない悔しさを、
どこかにぶつけるように…、
泣いていた…。
ス「それやったら…、
『無関心』と何も変われへんねんって…。
今回の事件を受けて、
例えどれだけ小さくても、
一人一人の心が少しでも、
変わるきっかけにならないと、
亡くなった魂が、
浮かばれへんねんって…」
あ「…一人一人の心が少しでも、
変わるきっかけ…」
ス「そもそも、
これ見たら分かるやろ?
データだけでは、
一概には言われへんけど、
虐待の認知件数自体は、
年々増え続けてるわけや…」
ス「これが何を意味しているか、わかるか?
もうこれは『今』に、
始まったことじゃないねんって…。
例えば今回の事件を起こしてしまった、
親で言うなら、
その親が産まれ育った2~30年前、
もっと言うなら、
その親を産んだ、
そのまた親の代から、
今回の事件の種は、
存在していたわけやねんから…」
あ「………」
ス「こういう事件の話になったら、
必ず出る言葉でな、
『どうして止められなかったのか?』とか、
『行政や周囲は何をしていたんだ?』ってな。
そんな問題じゃない。
そんな所を見ていても、
問題の本質は、
いつまで経っても解決をしない。
虐待を止めるための制度なんか、
いくらでもあるし、
これまでだって、
手は打ってきてんねん。
そもそも、
虐待の発生源である、
『人の心』を、
何とかしないと、
どれだけ制度を作った所で、
虐待の数ばっかりが増えていくだけで、
一緒やねんって」
あ「…確かに…そうかもしれません…」
ス「それで結局、
『制度を変えるなんて、自分の力だけでは無理』ってなって。
そうして時間が経って、
事件が風化し、
無かったことのようになってしまう。
それを今まで、
何回繰り返してきたのかって話よ…」
あ「………」
ス「ここに至るまでの、
この国というものが、
何十年という時間をかけて、
ここまで来てしまったのなら…。
この痛ましい事件を、
せめて自分だけは忘れたくない…、
二度と起こしたくない…と、
思う心があるのなら…、
その上で、
『今』自分に出来ることを、
やってほしい…」
あ「『その上で、今自分に出来ること』…?」
ス「…自分の大切な人を、
せめて自分だけは大切にして、
生きていってほしい。
署名活動をしろ、とか、
政治家に陳情しろ、とか、
そんな大げさなことは言わん。
みんな制度が変われば、
人が変わると思ってしまうけど、
でも実は先に人の心が変わって初めて、
その空気が伝播していくことで、
現象として、
適切な制度が作られていくねん。
そのためにまずは、
自分が自分の、
大切な人を大切に。
まず一人一人が、
それをすることが出来たなら、
本来こんな痛ましい事件は、
起きることがないんやから…」
あ「…本当に…そうですね…」
ス「そうしてやがて、
何年、何十年…、
もしかしたら何百年…、
かかるかもせーへんけど…、
時代を経て、
そうして大切に育てられてきた世代が、
次の世代や周囲をまた大切にし、
その連鎖が繰り返されていく中で、
少しずつ、少しずつ、
固まったものが、
削ぎ落とされていくように、
街の空気が変わり、
人の気持ちが変わり、
やがてその結果として、
政治や行政の仕組みも変わっていく。
これが本来の形ではあるんやけど。
正直今の人の心の状態では、
そこまで至ることは、
難しいやろう…。
どれだけ新しい制度を作った所で、
それを運用する『人の心』が、
変わらない限り、
いたちごっこやから…」
あ「…確かに…、
そうかもしれません…」
ス「でもな、
信じて一人一人が、
積み重ねていくのなら…、
いつか時代が変わる時が来る」
あ「…はい…」
ス「最後に俺からお願いしたいのはな、
少しだけ厳しいことを言うのかもしれんけど、
やっぱり、
『行動』やねん。
関心を持って悲しむだけでは、
それは正直、
行動にはならない。
でもな、
例え小さくても、
一見今回の事件とは、
関係の無いように見える、
自分の子どもや家族、
近所の人、
そういった一人一人を大切にする、
自分自身の『行動』の輪が、
自分、そして自分の周り、
そのまた周り…と。
一人、また一人…と、
やがて世界に、
広がっていくことこそがな、
本当の意味で、
悲しい現実を、
変えていってくれる。
そういう意味で、
一人の力というのは、
決して無力ではないし、
人はみんな見えない糸で、
繋がっているから。
悲しむだけでなく、
今の自分に出来ることを…。
嘆くだけでなく、
自分の大切な人を、
大切に…。
やがて、
それが未来を変えていく」
…。
……。
………。
…………。
…今この現代に生きていると、
今回の事件のように、
どうしようもない悲しみに、
やるせない思いに、
心を蝕まれることがある。
それでも僕らは、
僕らに出来ることを、
積み重ねて生きていく。
『大切な人を、大切に』。
やがてその一歩一歩、
一人一人の積み重ねが、
未来を変えていくことを、
信じて。
【リブログ、シェアのお願い】
僕も一人の子を持つ、
親として、
この世の中から、
虐待を本当に無くしたい。
その上での、
『今自分に出来ること』として、
今日のブログを書かせて頂きました。
どうぞもし少しでもご共感頂けましたら、
皆さまにとっても、
『今自分に出来ること』の一つとして、
今日のブログをリブログやシェアなど頂き、
皆様の大切な人に、
お届け頂けましたら幸いです。
いつの日か、
未来が変わる日を、
夢見て。
『今、出来ることを』。
2018年6月8日 荒川祐二