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荒川祐二&Teamスサノオです☆

 

 

 

 



 

 

今日は、


『スサノオと死後の世界を巡る旅』☆

第1話:生まれ変わりの仕組み

第2話:死者が向かう山

第4話:死後の履歴書







死出の山を越えて、

 

再び、

 

 

僕らが戻ってきたのは、

 

『三途の川』だった。

あ「さて、

これをどう、

 

渡ればいいのでしょう、か…」

 

 

 

 

 

 

僕がそう言うと、

 

先ほど、

 

死出の山で出会った、

 

 

鬼子母神こと、

 

きしもっちゃんが再び、

 

姿を現して言う。

鬼子母神「六文銭

 

 

 



 

そう言って、

 

僕の前に手を差し出す。

 

 

 



 

あ「えっと…。

 

六文銭…?」

 

 

 

 

 

 

鬼子母神「何だい。

 

持ってないのかい…。



なら…

 

 

 

 

 

 

そうして、

 

きしもっちゃんが急に、



ドスの利いた声を出すと、

 

突如として、

 


2人の老夫婦が、


姿を現した。

鬼子母神「やっちまいな」


 

 



 

老夫婦「御意」

 

 

 

 

 

 

その言葉と同時に、

 

老婆の方が、

 


僕の衣服を、


はぎ取ろうとした。

 

 

 



 

あ「なっ、なんだ!?なんだ!?

 

やめてくれぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

 



 

鬼子母神「こ奴らは、

 

懸衣翁(けんえおう)と、


奪衣婆(だつえば)。

 

 

六文銭を持たない死者が、

 

三途の川を渡ろうとすると、

 


六文の賃料の代わりに、

 

死者の衣服を、


剥ぎ取っておるのだ。

 

 

剥ぎ取った衣服を次に、

 

懸衣翁が、


衣領樹(えりょうじゅ)という、

 


三途の川のほとりに生えている、


木の枝にかけ、

 


この時の、


枝の垂れ下がり具合によって、

 

死者の生前の罪を計る。

 

 

ひぇっ、ひぇっ、ひぇっ

 

 

 

 



 

あ「やめろぉぉぉぉぉ!!

 

やめてくれぇぇぇぇ!!

ス「おい、やめたってくれや」

 

 

 



 

懸衣翁&奪衣婆「ひゃっ!?

 

ス、スサノオ様!?」

 

 

 


 

 

ス「俺の知り合いやから。


勘弁したってくれや」

 

 

 

 

 

懸衣翁&奪衣婆「ひゃっ!ひゃいぃぃぃぃっ!?」

 

 


 

 

そうして、

 

懸衣翁&奪衣婆は、

 


すぐに、


僕から離れた。

 

 



 

 

あ「た、助かった…。

 

スサノオさん、

 

ありがとうございます…」

 

 



 

 

ス「こんな風にな、

 

昔から、


語り継がれてる言い伝えってのには、

 

ちゃんと意味があってな。

 

 

言われたことは、

 

出来る限りきちんと、

 

やらなあかん。

 

 

例えばこの、

 

三途の川の渡し賃ってのもな、

 

 

遺された人が、

 

死者の棺にちゃんと入れたらなあかん。

 

 

それをしてあげると、

 

きちんと船で、

 

三途の川を渡れるんやから」

 

 

 

 

 

あ「ち、ちなみに、

 

『六文銭』っていうのは、

 

今で言うと、


いくらなんでしょうか…?

 

 

こんなひどい目に遭うのなら、

 

よっぽど高額なんじゃ…」

 

 

 

 

 

 

 

ス「今の貨幣価値で言ったら、

 

『300円』ぐらいかな」

 

 

 

 

 

 

…。

……。

………。

…………。

 

 

 

 

 

 

あ「やっす(ボソッ)」

 

 

 

 

 

 

ス「何か言うたか?(ギロリ)」

 

 

 

 

 

 

あ「イエ、ナニモイウテマセヌ」

 

 

 

 



 

ス「それぐらいが、

 

昔の貧しい庶民にとっては、

 

救いであったという、


死後の世界に対する考え方も出来るから、

 

失礼なことを言うな。

 

 

まぁとにもかくにも、

 

やれることは、

 

ちゃんとやらなあかん。

 

 

もし船で渡れない場合は、

 

罪のない善人や、


賢者の場合、

 

金銀七宝で作られた橋を渡って、

 

楽々と、


三途の川を渡ることができる

あ「ほうほう」

 

 

 

 


 

ス「次に、


生前の罪が軽い場合。

 

この場合は自力で、

 

三途の川を渡らなあかん。

 

 

ただこの時渡るのは、

 

山水瀬(さんすいせ)と呼ばれる、

 

三途の川の浅瀬やから、

 

それほど大したことはない

あ「ほむほむ…」

 

 

 

 

 

ス「次に重罪人の場合、

 

これはもう悲惨やで。

 

 

三途の川の下流、

 

強深瀬(ごうしんせ)と呼ばれる、


難所を渡らねばならず、

 

流れは矢の如く速く、

 

波も山のように高く、

 

 

上流からは巨岩が流れてきて、

 

罪人を砕く。

 

 

罪人は砕かれて死んでも、

 

何度も生き返り、

 

それでまた大岩に砕かれる。

 


罪人が水底に沈んでしまうと、

 

そこには大蛇が待ち受けていて、

 

罪人が浮き上がると、


 

今度は鬼が待ち受けていて、

 

金棒で叩き、

 

矢で罪人を射抜く

あ「あ、あの~…。

 

ちょっと、

 

ハードモードすぎるような気が…」

 

 

 

 

 

ス「まぁ生前の行いやからなぁ…。

 

こればっかりは、

 

仕方ないわなぁ」

 

 

 

 


 

あ「ゴ、ゴクリ…」

 

 

 



 

結局僕は、

 

橋を渡らせてもらうことが出来たものの、

 

 

それでもふと、

 

その時に覗き見た、

 

 

川の下流の姿は、

 

悲惨なものだった。

…ちなみに、

 

橋を渡っている最中に、

 

スサノオさんから聞いた話だけど、

 

 



この三途の川の伝説は、

 

日本だけに限らず、

 

ギリシャ神話にも、


記載されており、

 

 

三途の川(ギリシャ語ではスティクスという)の、

 

渡し船の番人である、



懸衣翁&奪衣婆とよく似た、

 

カローンという渡し守がいて、

 


カローンもまた老人で、

 

小舟で死者の霊を彼岸へ運んでいき、

 


この船の料金は、

 

1オボロスである、


とされているらしい。
 

 



このため古代のギリシアでは、

 

死んだ人の口の中に、

 

 

渡し賃の1オボロス銅貨


(※現代の貨幣価値に、


換算は出来ないものの、


約3000円ほどと考えられている)を入れ、

 


弔いをする習慣がある、


とのこと。

 

 

 

 

 

 



見方は違えど、

 

死後の世界の考え方は、

 


確かに、


世界で繋がっている。


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