よそうかい - トレーダーの独り言 2 -13ページ目

砂糖を買う理由

今日は砂糖が87ポイント、7%以上急騰した。
この2日間で1セント以上、13%もの値上がりになる。

前日のコラム では天然ガスがメインだったので、
ちらっとさわり程度にしか書かなかったが、
長らく低迷していた砂糖相場も
ついに底を脱した可能性が強いと見ている。

理由は、やはりエタノール需要に尽きる。

何度も書いているが、堅調な需要が主導する相場では
激しく値崩れを起こす危険性が低く、
安心して買いを入れることが出来る。

シカゴの穀物でも、豪州の供給不安が主導する小麦より、
エタノール需要という支えがあるコーンのほうが魅力的だ。

ここまで砂糖が軟調に推移した要因としては、
需給バランスが今後生産過剰になるとの見方が第一に挙げられる。
インドの生産が大幅に回復、ブラジルでも前年に続き
豊作が見込まれているのが大きい。

ガソリンに対するMTBE添加が禁止され、
代替添加物としてエタノール需要が急増した米国でも、
収穫期を迎えたコーンをベースとしたエタノール生産が
増加するに連れ、ブラジル産エタノールへの
需要が鈍るとの見方も上値を重くしていた。

だが、ここへきてブラジル国内のエタノール需給に
対する見通しが強気になりつつある。

来年春の収穫期まで、どうやら逼迫状態が続きそうな気配だ。

米国向けの輸出も、それほど大きく落ち込まないのではとの意見もある。

エタノール需要が堅調で価格が上昇するなら、
ブラジル国内の精製所は砂糖生産の割合を下げ、
エタノール生産を増やすはずだ。

砂糖とエタノール、利益が多い方に流れるのは当然ののこと。

こうした動きははっきりとした数字に表れにくいので
気が付いたときには砂糖の供給が不足しているとの事態にもなりかねない。

そしてダメ押しに、ファンド資金の流入だ。

OPECの必死の努力にもかかわらず、
原油市場はなかなか復活の兆しを見せない。
商品から流れ出した資金で押し上げられた株式市場も、
そろそろ限界に来ているのではないか。
債券市場は、一足先に調整局面に入った。

コーン、小麦には資金が向かったが、
上記の要因に目をつけたマネージャーが
砂糖にも再び資金を割り当てる可能性は高いと見る。

昨年の上昇局面でおいしい思いをした連中は、
2匹目のどじょうを狙って来るはず。

来年3月限が納会を迎えるまでに、少なくとも
15セントあたりには値を伸ばしているだろう。


マネーの向う先

今日は天然ガスが14%近い急騰。

今月末にかけて米中西部や東部で
気温が低下するとの予報を受け、
オープンから積極的に買い進まれた。

私のアパートでも先週からヒーターが入るようになった。
気温低下予報に天然ガス価格が大きく動くようになれば、
冬がすぐ近くまで来ている証拠だ。

しかしながら、一日の間に平気で10%以上値が動いてしまうこの相場。
危険極まりないことは間違いないのだが、一度おいしい目を味わうと、
抜け出すのにかなり苦労する。

ブルームバーグには、ヘッジファンドのシタデルが
アマランスのポジションを引き受けて
この市場に参入したとのニュースが載っていた。

市場から退出するものあれば、新たな参入者もいるのが世の常だ。

天然ガスのようなそれほど規模の大きくないローカル市場に、
大手のヘッジファンドはなぜ参入してくるのか?

値動きの激しさという魅力があるいにはあるが、
何十、何百億ドルという単位のファンドは敢えてリスクを冒す必要もないし、
第一トップの人間がそれほど市場に精通しているとも思えない。

急速に膨れ上がった資金の使い道に困った商品初心者の
ファンドマネージャーが、よく分からないままにトレーダーを雇って
市場に参入した結果が、アマランスの破綻ではなかろうか。

商品相場からあわてて逃げ出したファンドの資金は、
債券や株式市場に殺到、ダウ平均を史上最高値に押し上げた。

債券相場は一足先に調整局面を迎えたが、
株の方は今のところ勢いが衰える気配がない。

しかしながら、コーンや小麦、今回の天然ガスなど、
商品市場に新たに資金を投入しようとする動きは確実に出始めている。

ゴールドも600ドル台を回復した。

個人的には砂糖に次のターゲットを定めている。
その理由はまたこの次に・・・

 

4ドルコーン?

OPECはどうやら19日にカタールで緊急総会を開くようだ。
日程が延期されるとの発言も一部にあるようだが、
会合自体がキャンセルされることはないだろう。

次の問題は、そこで日量100万バレルの減産が
加盟各国の割当量を含めてきっちりと合意できるかどうか。
これで足並みが揃わないようなら元の木阿弥だ。

その次に、非OPEC産油国の協力をどこまで
取り付けられるかというのもあるだろう。

実際、アメリカに一番多く輸出しているカナダなどは
担当閣僚がOPECの減産に追随しないとの発言をしている。

最近は非OPEC産油国の生産余力も大したことないから、
OPECが減産した分、輸出を増やすということはないとは思うのだが・・・

以上の条件を満たせば、確かに需給はある程度引き締まる。
今月末あたりには本格的に反転し始めるのではないだろうか?
政治が絡む問題だけに、あせって飛びつくと痛い目に遭う。
じっくりと推移を見守ることにしよう。

それよりも、やっぱりコーンが面白い。

13日発表の輸出成約も、100万トンを大きく超える好調さ。
何度も書くが、需要が引っ張っている相場は、崩れにくい。

取組高が急速に減少しているのを見ても
ここまでの上昇が大量のショートカバーによって
もたらされたのは明らかで、それらが一巡する頃には
ある程度の価格調整が見られるだろう。

だが、米国内の在庫率が10%を割り込むという
強気のファンダメンタルズが維持されるようなら、
そこから来春にかけて更なる上昇が始まるはずだ。

95-96年の5ドル超えはちょっと厳しいが
4ドル前後までは値を伸ばす可能性があると見ている。

気になるのは、投機筋のポジション構成。

CFTC建玉報告によると、ファンドがオプションを
あわせて20万枚以上のネットロングに対し、
小口投機家が10万枚以上のネットショート。

このところずーっとこういう状態なのだが、
あまりにもいびつ過ぎはしないか?
強気筋に都合よく考えれば、大量のショートを抱える小口の投機家が、
このところの急激な動きにたまらず踏み上げるとのシナリオもあるが・・・

こうしたいびつさは、どこかで解消されるのは確かなのだが、
まあ、こちらはあまり期待しないでおこう。

まだまだ下がる?

今日は原油が久しぶりに大きく反発。

OPECの緊急総会が20日にも開かれるとの見方や、
ノルウェーの油田が生産を一時停止するとのニュースが手がかりとなった。

だが、冷静に考えると、どちらの材料とも
買いを持続させるだけのインパクトはなさそうだ。

OPEC総会は、すったもんだの挙句になんとか
開催までこぎつけられる見通しが立ったとの印象。
総会で必ず減産が正式に合意される保証もない。

ノルウェーの油田は、海上油田に設置が義務付けられている
救命ボートが基準を満たされていないと
当局から待ったが掛かったもの。

これから厳しい冬を迎えるにあたり、
しっかりと準備しておくようにということなのだろう。

もっとも、停止量は日量28万バレルに過ぎない。
OPECが100万バレル減らすかといっている時に
この程度の量が材料になること自体、不思議と言えば不思議。

ファンダメンタルズは依然として弱いままだ。

以前から指摘していることだが、60ドルを大きく割り込んで、
市場には買い戻しのチャンスを待っている向きが相当いる。
今日の値動きを見てもそれは明らかだろう。

ちなみに、CFTC建玉報告によると、原油市場における
ファンドのポジションは、先物のみで301枚のネットロング。
今年3月以来のネットショートが目の前に迫っている。

市場に売られ過ぎ感が高まっているのは確かで、
一旦ネットショートになればメディアが取り上げ
一時的な買戻しが起こる可能性は高いだろう。

しかし去年も9月あたりからネットショート状態が続き
多いときで5万枚以上に膨らんでいるという事実もある。

ファンダメンタルズでしっかりとした材料が出てくるまでは
上昇に転じることもないだろう。

OPECがしっかりと減産で合意し、
そのきっかけになるかどうかが注目される。




シカゴに注目

今日の注目は、なんといってもコーン。

USDAの需給報告で06/07年度の作付面積、
イールドがともに予想外の下方修正となったことを受け、
いきなり20セントのストップ高で取引開始。

すでに小麦の急騰に連れてかなり割高になっていたにもかかわらず、
最後まで利食い売りに押されることもなく高値圏でがんばった。

収穫期に当たる10月に生産推定が下方修正されることは珍しく、
1990年以降では90年、93年、95年、2000年、06年の5回のみ。
そのうち、90年を除く全ての年で年末にかけてかなり上昇している。

これは結構なサプライズだっただけに、今後も期待できそうだ。

気がかりは需要面で、エタノール需要が輸出が据え置きとなった。
特にエタノールは伸びが期待されている割に、春から据え置きが続いている。
もっとも、これらも今後上方修正されれば更なる買いを呼び込むことは確実。

将来の上昇余地を残していると考えれば強気見通しにもますます力が入る。

一方、ここまでストップ高を演じてきた小麦は反落。

需給報告では予想通り豪州の生産が大きく下方修正されたが、
これもさすげに既に織り込み済み。
他に特に目を見張るような数字がなかったこともあり
買い材料出尽くし感が広がった。

この相場もまだまだ伸びておかしくないが、
少々加熱しすぎなのは否めない。

次に相場が動くのは、実際に豪州の減産の影響を受け
米産への需要が本格的に高まってきた時。
豪州の減産の他、ブラジルでも生産が芳しくなく
米国産を輸入する必要があるのではとの見方もある。

今回のレポートでは輸出見通しが上方修正されたが
来月以降も引き上げが続けば、まだまだ期待できそうだ。

そうなると、残るは大豆か、
レポートでも唯一弱気な内容となっていたが
他の穀物に引っ張られる可能性も強い。

こちらの鍵は、ブラジルの生産動向次第というところか。

エネルギー、メタルに代わり
来年に掛けてはシカゴが面白くなりそうだ。


高層ビル

マンハッタンの高層アパートに小型機が衝突。

久しぶりの雨に気分も滅入っていた午後、
いきなりこんなショッキングなニュースが舞い込んできた。

飛行機に乗っていたのはヤンキースのピッチャーで
どうやらテロでもないらしい。
一時株式市場では大きく売りが膨らんだが、
テロ懸念がなくなったのを受け急速に回復している。

しかしながら、何もNYでこうした事故が起こらなくても・・・

私は911テロ以降、なるべくビルの高層階には行かないようにしている。
現在の家も、26階建てのアパートの3階だ。
何かあった時に階段を上り下りしなくて良いように低い階を選んだのだが、
数年前のNY大停電のときは改めてその選択が正しかったことを確信した。

今回飛行機が突っ込んだのは、40階付近。
それまでは漠然とした不安感だけだったが、
改めて考えるまでもなく、高層階の方がこうしたリスクも高い。

高いビルは眺めも良く、非常に快適なのだが、
これで更に足が遠ざかりそうだ。


話は変わって、今日は9月に開かれたFOMCの議事録発表があった

理事の間ではエネルギー価格の下落や米景気の減速に伴い
インフレ懸念は後退するとの見方が支配的で、
金利据え置きの決定には、”ぎりぎりの決断”(Close Call)とした
8月のFOMCの時よりも抵抗感は少なかったという。

一方で労働コストの上昇がこれまで物価上昇の
大きな要因だったとの指摘もあった。
これについては、ベビーブーマーがどんどん引退していくに連れ
労働コストのっ上昇圧力も弱まるとの見方も紹介している。

こうした表現を見ている限り、現在の株高はなかなか理解しにくい。

よく分からないときは、相場に手を出さないのが鉄則。
だが、こういう時は相場に歪みが生じているのも確かで、
利益を取るチャンスでもあるのだ。

株式市場が間違っているのか、
実体経済が株価に追随していくのか。

理解できないとばかりもいっていられない。
勉強あるのみか。



OPECの本気

今日の原油は大きく売りが先行。

先週OPECが日量100万バレルの減産を発表、
今週早々にも正式な声明が出されると見られていたのが
いつまでたっても発表されないことが嫌気された。

おまけにOPECの盟主サウジが11月のアジア、欧州向けの
原油出荷量を10月から据え置くと発表したからたまらない。

先週減産の報道を受け60ドルの大台を回復した際、
彼らの足並みが本当に揃うのか懐疑的な見方をしていたが
果たしてその通りの展開となった。

OPEC加盟国が少し減産を口にするだけで
相場が1ドルも2ドルも上昇しているうちは
彼らも本気で生産を減らす気はないだろう。

中長期的には米景気の回復(今の株高はかなり怪しいが)に伴うものや
季節的な暖房需要の伸びなど、相場を下支えする可能性のある材料は結構多い。
ナイジェリアの治安悪化も本当はもっと材料視されても良い。

何かきっかけさえあれば、いつ反発してもおかしくないはずだ。

今のところ、市場の注目度からして、
やはりOPECの減産ということになるのだろう。

100万バレル以上本当に供給を減らすのならともかく
いい加減な減産では需給バランスを変えるまでには至らない。

だが、OPECが本気になったというメッセージが
しっかりと市場に伝われば、相場は下げ止まるはずだ。

ただし、何度も書いているように、
彼らがすぐに一致団結するとは思えない。

50ドル台前半まで下がらないと、
尻に火が付くこともないような気がする


チャンスはまだまだ

今日は小麦が30セントのストップ高。

豪州の生産が干ばつで当初の見通しより
6割以上落ち込む可能性があるとのレポートを受け、
パニック的に買いが殺到した。

先週のコメント で、需給は確かにタイトになってきたが、
需要が実際に伸びてくるのはまだ少し先と
ある程度の価格調整を予想したばかり。

見事に当てが外れた・・・
まさに 「押し目買いに押し目なし」 だ。

それにしても、6割も減るというのは尋常ではない。
豪州は輸出契約を履行するため、米国などから輸入する必要に
迫られる可能性があるとの見方も出ている。

こんなニュースが出てくれば、急騰も仕方がない。

とにかく、これで相場はますます面白くなってきたが
同時に難しくなってきたのも事実。
ボラティリティーが高まっているので
トレードには細心の注意を払いたい。

まちがっても勢いだけで高値をつかんではならない。

そろそろ買い時かと狙っていて
タイミングを逃した人は一番危ない。

人間、大きな損が出た時はもちろん冷静さを失うものなのだが、
上手くやれば大きな利益を手にすることが出来たのに、
それを些細なことで逃した時は更に頭に血が上るもの。

自分は今そういった状態にあることを何度も言い聞かせ、
軽率な行動を取らないようにしよう。

小麦はなんだかんだいっても農産物の代表選手。
これが上がれば、コーンや大豆、他の商品にも
影響を受けるものが少なからず出てくるはず。

よく考えれば、まだまだチャンスは残っているはずだ。


ブラジル砂糖とエタノール

昨年までは加熱する商品相場の代表格だった砂糖。
しかし今年に入ってからは売りが常に先行、
先月には期近10月限が納会前に10セントの大台を割り込んだ。

1月末には19.73の高値をつけていたから
それからの8ヶ月で半値近くまで下がったことになる。

一番の要因は需給バランスの変化。
03/04年度、04/05年度と供給不足が続いていた世界市場だが、
05/06年度は需給均衡、06/07年度は200万トン以上の供給過剰になるという。

だが、ファンダメンタルズは弱気一色というわけでもない。

オーストラリアでは一時黒穂病の拡散懸念が浮上したし、
世界最大の砂糖きび生産国、ブラジルでも乾燥による被害がかなり深刻という。
更にはエタノール需要の伸び次第で需給バランスが大きく変わる可能性も残っている。

エタノールといえば、先週にブラジルの砂糖業顧問会社、
データグロから気になる見通しが出ている。

一つは、乾燥気候による砂糖きびの収穫減少により、
ブラジル国内のエタノール需給がかなり逼迫するというもの。

ブラジルでは今年に入って需給を緩和させるため、
ガソリンへのエタノール混合比率を20%に引き下げたが、
それを25%に戻すことは当面不可能だろうとしている。

これはやや強気の内容。

もう一つは、エタノールの輸出に関してはやや弱気の見通しもある。
米国でコーンベースのエタノール生産が増えることから
来年以降輸出量は減少するのではないかというもの。

こっちはやはり弱気に取りたい。

ブラジルでは収穫した砂糖きびから砂糖を作るか、
エタノールを作るかは精製所の意向次第。
その生産比率がエタノールに少し傾くだけで
砂糖の需給バランスは大きく変わってしまう。

上記のガソリンへの混合比率引き下げは
結果的に砂糖相場急落のきっかけの一つとなった。

今後もブラジルのエタノール需要が
砂糖相場に大きな影響を与えるのは間違いないが、
いったいどの程度需要は伸びるのだろう。

上の二つの見通しのどちらを取るかといえば、やはり強気の方。

ブラジルのエタノール輸出は仮に米国の生産が増えても
それほど落ち込むことはないだろう。

生産コストが1ガロン1ドル以下のブラジルに対し
米国では高いところで1.40ドルほど掛かる。
米政府はブラジルからの輸入にはガロン54セントの
追加関税を掛けているが、カリブ海諸国経由で
免税で輸入することも出来る。
またベネズエラやナイジェリア、インドに日本と、
エタノールを買ってくれそうな国も結構多い。

エタノール輸出は増えこそすれ、減ることはないだろう。

国内エタノール需給の逼迫見通しというのは
かなり真実味のある見通しといえる。

となれば、10セントの大台割れが意識される今の水準、
かなり割安といえそうだ。



OPEC減産-その3

このところの原油市場は、
OPECを巡るニュースに翻弄される
毎日が続いている。

このブログでも、気がつけばOPECの話題ばかり。

本日は100万バレルの減産合意の報道に
大きく買い戻しが集まった。

今回の減産は総会で決定したのではなく
恐らくは議長が各加盟国の担当相と直接協議して
話をまとめたのだろう。

前日に57ドル台まで値を崩し、
いよいよ底が見えなくなってきたのに慌てたのか、
イラクとインドネシア以外が減産する事で案外素直にまとまったようだ。
他にも今月18日に緊急総会が開かれるとの噂が流れるなど、
OPEC周辺はかなり混乱しているのが見て取れる。

現在の供給過剰は00万バレル以下の見方が有力、
発表通り100万バレル生産を減らすのなら
需給はかなり引き締まるはずだ。

ここで浮上してくるのが、
彼らは実際に減産を行うのか、という
古くて新しい疑問。

かつてのOPECはせっかく減産を決定しても
協定破りの闇増産が横行、相場を下支えする事は出来なかった。

98年から99年にかけて価格が10ドルを割り込む水準まで下落した時には
さすがに本腰を入れて供給を絞り相場を反転させたが、
なんだかんだいっても今の水準は50ドル台後半と十分に高い。
この状況で、彼らが当時のような協調体制を取る事が出来るのだろうか?

また、原油在庫が過去5年の平均を10%上回っている現在の状況で
減産が本当に効果的なのか、という問題もある。

もし減産がしっかりと実施されれば、
影響は在庫の取り崩しという形で表れるはずで、
そうなれば相場も本格的に上向くだろう。

だが、それを確かめるには最低でも一ヶ月は待たなければならない。

私は、OPEC加盟国の減産遵守にも、
在庫が積み上がっている状況での
減産の効果にも懐疑的だ。

それよりも、ナイジェリアの治安が更に悪化したりする方が
現実味を帯びた問題だけに影響も大きいだろう。
また、米国や世界の景気が上向くような材料が出てくれば
更に期待が高まるというもの。

ダウ平均の史上最高値更新より
GDPや鉱工業生産など石油需要に
関係する経済指標の回復が重要。
ジョーカー的な存在としては、FEDによる利下げ。
結構近い将来に起こるかもしれない。

昨日今日の反応を見る限り安値で買い戻したい
向きがうようよといるのは明らかだが、
60ドルの大台を維持できずに今週の取引を終了するようなら
失望感からまたまた大きく売られることになるだろう。

結局、今は大きくポジションを持つ時期ではないとしか
言う事は出来ないのだが・・・