OPEC減産-その3 | よそうかい - トレーダーの独り言 2

OPEC減産-その3

このところの原油市場は、
OPECを巡るニュースに翻弄される
毎日が続いている。

このブログでも、気がつけばOPECの話題ばかり。

本日は100万バレルの減産合意の報道に
大きく買い戻しが集まった。

今回の減産は総会で決定したのではなく
恐らくは議長が各加盟国の担当相と直接協議して
話をまとめたのだろう。

前日に57ドル台まで値を崩し、
いよいよ底が見えなくなってきたのに慌てたのか、
イラクとインドネシア以外が減産する事で案外素直にまとまったようだ。
他にも今月18日に緊急総会が開かれるとの噂が流れるなど、
OPEC周辺はかなり混乱しているのが見て取れる。

現在の供給過剰は00万バレル以下の見方が有力、
発表通り100万バレル生産を減らすのなら
需給はかなり引き締まるはずだ。

ここで浮上してくるのが、
彼らは実際に減産を行うのか、という
古くて新しい疑問。

かつてのOPECはせっかく減産を決定しても
協定破りの闇増産が横行、相場を下支えする事は出来なかった。

98年から99年にかけて価格が10ドルを割り込む水準まで下落した時には
さすがに本腰を入れて供給を絞り相場を反転させたが、
なんだかんだいっても今の水準は50ドル台後半と十分に高い。
この状況で、彼らが当時のような協調体制を取る事が出来るのだろうか?

また、原油在庫が過去5年の平均を10%上回っている現在の状況で
減産が本当に効果的なのか、という問題もある。

もし減産がしっかりと実施されれば、
影響は在庫の取り崩しという形で表れるはずで、
そうなれば相場も本格的に上向くだろう。

だが、それを確かめるには最低でも一ヶ月は待たなければならない。

私は、OPEC加盟国の減産遵守にも、
在庫が積み上がっている状況での
減産の効果にも懐疑的だ。

それよりも、ナイジェリアの治安が更に悪化したりする方が
現実味を帯びた問題だけに影響も大きいだろう。
また、米国や世界の景気が上向くような材料が出てくれば
更に期待が高まるというもの。

ダウ平均の史上最高値更新より
GDPや鉱工業生産など石油需要に
関係する経済指標の回復が重要。
ジョーカー的な存在としては、FEDによる利下げ。
結構近い将来に起こるかもしれない。

昨日今日の反応を見る限り安値で買い戻したい
向きがうようよといるのは明らかだが、
60ドルの大台を維持できずに今週の取引を終了するようなら
失望感からまたまた大きく売られることになるだろう。

結局、今は大きくポジションを持つ時期ではないとしか
言う事は出来ないのだが・・・