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金大幅安

NY金は大幅反落。対ユーロでドルが上昇、原油が下落と金にとって
弱気の材料が相次いだのが嫌気され、終始軟調に推移した。

今週末はメモリアルデーの3連休、更には6月限オプションが納会を
迎えることも重なり、寄付きから大きくポジション整理の売りが膨らむ展
開となった。ここまでの下げでかなりポジションは整理されているのではと
期待する部分もあったのだが、手仕舞い売りの圧力はまだまだ強いようだ。
明日もこうした流れが継続、開始早々に650ドルの節目を割り込む展開となるだろう。

問題はその後だ。現時点でFEDの利下げ観測はかなり後退、債券は
売られドル買い圧力も強いが、年後半には1度や2度の利下げを行う
可能性は依然として高い。中長期的にはまだまだ上昇基調が続いており、
どこかで相場も転換点を迎えるはずだ。特に具体的な根拠があるわけ
ではないが、今のところ640ドル台半ばあたりで下げ止まると見ている。

朝に発表された新築住宅販売では販売数こそ急増したものの、価格は
前月から大きく下落。住宅業者があまりの販売不振で遂にバーゲンセールを
始めたことが窺える。住宅市場の調整も、最後にこうした大幅な価格下落に
よって底をつけることになるのだろう。住宅価格の下落は所謂「富裕効果」と
呼ばれている景気の底上げ要因を消し去ってしまうだけにやっかいだ。
住宅価格の次に株価が下落を始めれば、さすがのFEDも利下げに
踏み切らざるを得なくなると予想する。1度利下げに方針を転換すれば、
その動きは予想以上に速いものとなるはずだ。


原油大幅高

NY原油は大幅反発。
製油所のトラブルが相次いで報じられたことを受け前日に
続きガソリンが急伸したのに加え、ナイジェリアの供給不安も後押しとなった。

前日のバレロエナジー、コノコフィリップスの製油所トラブルに加え、
本日は新たにマーフィーオイルのルイジアナ州メロー、BPのテキサスシティー、
CHSのモンタナ州ローレルの各製油所でもトラブル発生が報じられた。
更にはコノコのテキサス州ボージャー製油所が定期点検の計画発表、
タダでさえ稼働率が低迷しているところへこれだけのトラブルが出てくれば、
2ドル以上価格が上昇するのも当然といえる。

もちろんナイジェリアでも依然として生産停止が続いている上、28日には
先に行われた大統領選挙の不正に抗議する2日間のゼネストが実施されるという。
ブレント原油やガソリンの上昇に比べWTIの伸び悩みが目立っていたが、
ここへきて一気に価格を回復する格好となった。

もっとも、先を行くブレントは7月限が1ヶ月ぶりに70ドル台を回復、
ガソリンも大きく値を伸ばしており価格差はまったく縮まっていない。
追いかけても追いかけても手が届かないという感じだが、このままの勢いで
WTIが70ドルを試す展開になることも十分に考えられよう。

結局のところ、決め手は製油所の稼動状況とガソリン需給なのだ。


ブラジルの気温低下でコーヒー続伸

NYコーヒーは続伸。ブラジルで月後半に気温が低下するとの予報を受け、
ファンドを中心に買い戻しが膨らんだ。

ブラジルのパラナ、サンパウロ、ミナスジェライス南部では今月末にかけて
気温が低下、場合によっては霜が降りる恐れもあるとの予報を受け買いが先行した。
こういうのは季節的なもので5月も後半になると毎年必ず出てくるのだが、分かって
いてもやはり買いが膨らむもの。特に霜シーズン初期には、実際に被害があるなしに
関わらず予報が出るだけで市場は敏感に反応する。

前日遅くに発表された4月末時点での全米コーヒー生豆在庫は前月から
4万1,820袋と予想よりかなり控えめな積み増しにとどまった。堅調な需要が
積み増しペースを鈍らせているのだとしたら、この先ブラジルなど生産国の
輸出ペースが鈍ったとき、簡単に需給が逼迫してしまうことにもなりかねない。

ICOは世界市場を600-800万袋の供給不足と推定。ブラジルの生産量は
当然ながら公式推定であるCONABの 3,207万袋を使っているわけだが、
弱気の見通しを出している地理統計局の推定が正しかったとしても。
150-350万袋は供給が不足する計算だ。少なくとも今の水準に
いつまでも低迷している理由はないだろう。


WTI原油はガソリン輸入に注目

NY原油は続伸。寄付きではやや売りに押されたものの、その後は
ナイジェリアで新たな生産停止が明らかになったのを手掛かりに
買いが膨らみ、7日ぶりに63ドル台を回復した。

ナイジェリアでは5日から続く地元勢力による供給施設占拠で、
日量17万バレルの生産が新たに停止したことが判明。これで同国の
生産停止は90万バレルに上ると見られ、上値の重いWTI原油も
さすがに騰勢が強まってきた。

もっとも、ナイジェリアと地理的に近いロンドンのブレントはこの
ニュースにも大きく反応、再び68ドル台まで値を伸ばしており、
WTIとの価格差は5ドル近くまで広がった。RBOBガソリンはさすがに
買われ過ぎ感が強く手仕舞い売りに押されたが、それでも最後は
きっちりプラス圏で取引を終了している。WTIだけが割安な状況は
一向に解消されていない。

明日の在庫統計では原油、ガソリン共に積み増しが予想されている。
先週は原油の大幅積み増しでかなりの売りが広がったが、中長期的な
流れを見る上ではやはりガソリン在庫の推移に注目するべきだろう。
特に鍵を握るのが欧州などからのガソリン輸入だ。夏場の米国の
ガソリン需給逼迫を回避するには、目先ガソリン輸入が増えることが
絶対条件だが、輸入ペースは日量 100万バレルを超えたあたりで
低迷している。最低でも昨年並みの140-150万バレルあたりまで増えないと、
ガソリン価格は更に高値を更新することになる。

米国のガソリン価格が急騰していることから、この先価格差を狙って
欧州からのガソリン輸入が増加するとの見方は多いが、その欧州では
ブレント価格が高騰しており、わざわざ米国への輸出を増やすほど
欧米の価格差が広がらない可能性もある。

米国のガソリン輸入の伸び悩み→在庫が低迷→ガソリン価格上昇という
パターンになれば、そのあとにWTI70ドル突破というシナリオも十分に
考えられる。とにかく、ガソリンの輸入量には注目しておいたほうが良い。

コーン需給報告は文句なしに強気

コーンは大幅反発。需給報告が予想以上に強気だったことを受け、
寄付きから買い一色の展開となった。

コーンの需給推定は文句なしに「強気」だ。以前から指摘しているように
今回の07/08年度推定では3月の作付意向調査の数字がそのまま
使用されたため、生産は前年比18.35増とかなり弱い数字となっている。
にもかかわらず需要の増加で期末在庫は前年から1,000万ブッシェルしか増えず、
在庫率が 7.6%に下がるという。悪天候による作業の遅れで、意向調査の
数字から作付が減るのは必至、更にイールドが低下するリスクも指摘されている
状況で、現時点での在庫率が7.6%うのはかなり危機的だ。この先在庫率が
何処まで下がるのか、見当も付かない。価格上昇で飼料需要や輸出は
更に落ち込むのだろうが、それでも供給が追いつくことはないだろう。


金大幅続落

NY金は大幅続落。

本日の急落は主にファンドなどのポジション整理によるものと思われる。
前日までの下げは通常の価格調整の範囲内だったが、本日は一気に
直近の安値を下抜け、あまりのんびり構えているわけにもいかなくなった。

そこで売りの背景をあれこれ考えてみると、確かにいくつか浮かび上がってくる。
まずは前日のFOMCを受けたドル高。声明に目先の利下げを示唆する表現が
盛り込まれなかったことによるものだが、これは前日も指摘したとおり、あまり
大きな材料とはならないだろう。本日のドルの上昇も、非常に限定的なものにとどまっている。

次に、欧州中銀の保有金売却。ECBによると、ユーロシステムの金準備高は
加盟国中銀の売却によりこの2週間で3億8,100万ユーロ減少している。量にして
70万オンス台の半ばというところだろうか。データが出たときには特に気にすることも
なかったが、その後こうして下げ足が速まると、気になってくるところだ。しばらくこうした
傾向が続くようなら、引き続き相場の重石になる可能性はある。

最後に、指数系をはじめとしたファンドの限月乗り換えに伴う売り。6月限納会を
来月末に控え、そろそろ限月乗換えの動きが始まる頃だ。このところの値動きを
見て乗り換えの際にポジションをやや縮小する動きがないとも言い切れない。
もっとも、これはパッシブ系ファンドのポリシーには反するものだし、
あまり大きな影響があるとは思えないのだが、一応気にしておこう。

上述の売り要因はいずれも一時的なもので、中長期的な強気見通しを
変えるには及ばない。ただ、ファンドの売りが膨らんでいるのは事実なので、
それに逆らってもろくなことはないだろう。今の売りの流れが収まるまで、
ポジションを縮小しておとなしくしておいた方が賢明だ。


原油反落

NY原油は反落。弱気の在庫統計を受け売りが膨らんだ。

原油在庫が500万バレル以上の大幅積み増しとなったのは、
確かに大きなサプライズ。発表直後から売りが加速したのも
当然といえるだろう。ただ、予想外に在庫が増えたのは、
これまた予想ほど製油所稼働率が回復せず、製油所での
原油消費が伸びなかったのが一因となっているのは間違いない。

製油所稼働率の低迷を原油の弱気材料と取るのなら話は別だが、
需給逼迫懸念を受けたガソリン価格の上昇が一番の注目材料と
なっている状況で、稼働率が低迷しているから売りを仕掛けると
いうのは少し無理がありすぎる。ガソリンは在庫が小幅ながら
13週ぶりに積み増しに転じたことを嫌気し一旦は売りに押されたが、
引けにかけて急速に値を伸ばし結局はプラス転換している。
今まで同様、ガソリンが上昇する限り原油も強気姿勢で臨みたい。



今週に入ってから石油施設への攻撃が相次いでいるナイジェリア
情勢も不気味な存在だ。本日も米国人職員4名が誘拐される事件が
発生した。施設への物理的な被害がある、ないに関わらず、攻撃が
活発になれば従業員の不安や警備上の問題から生産停止に
追い込まれるところも出てくるかもしれない。ここ数日ほとんど市場が
無視していたのが、在庫統計の結果に注目が圧まっていたため
だったのだとしたら、今後改めて反応する可能性もあるだろう。

FOMCは内容に関わらず金に強気

NY金は反落。

独鉱工業生産が予想を下回ったことからユーロ安が進行、
金もそれに連れ値を下げたものの、明日の引け後に発表される
FOMCを前に大きく値が動くこともなかった。明日は重要な
指標発表もなく、基本的に大きく値が動くことはないだろう。

今更言うまでもなく、市場の注目はFOMCの声明文の内容に
集まっている訳だが、最近の指標が強弱まちまちだったこともあり、
予想は非常に難しい。景気見通しについては弱気のニュアンスが
強まると思われるが、問題はインフレ見通しに関する部分だ。
最近のFED高官の発言を見ている限り、インフレに対する警戒感を
弱めているという感はない。

ただ、あまり金利を高いままで放置しておけば、本当に景気の腰を
折ってしまうことにもなりかねない。物価動向を気にしながらも、
今後は利下げに転じることになるだろう。今回の声明に利下げを
示唆する内容を含めるのか、それともこれまでと同様にインフレ警戒を
前面に出すのか、バーナンキ議長は結局後者を選ぶことになるだろう。

金利が下がればもちろん金にとって買い材料だし、インフレ警戒感が
強まれば、インフレヘッジとしての金の需要が高まる。結局、金にとっては
どちらも都合よく強気に取ることができるのだ。


原油大幅続落

NY原油は大幅続落。取引前半は前日終値近辺の水準での
もみ合いを続けていたが、昼前あたりから急速に売りが膨らんだ。

本日午後の下げは特に大きな売り材料が出たわけではなく、
週末を控えてのポジション整理かテクニカルな理由によるものだろう。
ただ、週末を前に何か供給不安を伴う事件、事故の発生に備えた
ショートカバーではなく手仕舞い売りが膨らんだこと、
まだ上昇トレンドを崩すには至っていないものの、ガソリンにも
結構売りが広がったことの2点は、弱気のサインとして受け取って
おくべきだろう。今月に入ってからの下げは主にファンドの売りに
よるものだろうが、どことなく年初の大幅下落を彷彿とさせて気持ちが悪い。

ベルギーでは日量74.5万バレルの処理能力を持つ大規模製油所で
計画されていたストが中止となった。欧州の製油所のトラブルが直接
大きなインパクトを与えるわけではないが、米国内のガソリン在庫が
歴史的な低水準にある中、目先ガソリン需給の逼迫を回避するには
欧州などからのガソリン輸入を増やすしか手は残されていない現状では、
案外影響力の強い材料といっても良いのかもしれない。

一方、ナイジェリアでは前日起きた石油作業船襲撃に伴い日量6.5万バレルの
生産が停止するなど供給不安が高まっているが、不思議なほどに市場は
反応していない。こういう時はよほど目先の見通しが弱気なのか、後で問題が
深刻になった時にまとめて買い進まれるかのどちらかだ。6.5万バレルの停止
というのは、まったく無視して良いような数字ではない。いつこれが手掛かりに
なったとしても慌てることのないよう、心の準備をしておきたい。


ドル小幅高、雇用統計前に動きは鈍い

為替はドル小幅高。強気の米経済指標を受けドルを買う動きが
強まったものの、明日の雇用統計発表を前に慎重な向きも多く、
大きな動きにつながることはなかった。

このところADP雇用レポートを除いて強気の指標発表が続いた
こともあり、ドルが予想以上に健闘しているが、雇用統計という
イベントを控えているだけに大きく値が動くには至らない。最近の
指標でADPレポートだけが弱気というのも気になるところ。前日
発表された企業の解雇予定数も、半年振りに前年比で増加している。
雇用統計の数字は当てようとして当たるものではないので深読みは
避けておくが、弱気の数字が出ても不思議ではない状況なのは確かだろう。

雇用統計発表後は9日のFOMC、10日のECB理事会と金融政策に注目が
移ることになる。インフレに関して強めの数字も多く、FEDが大きく金利
引下げの方向に舵を切るとは考えにくいが、少なくとも今の状況で利上げを
示唆するようなことはないだろう。6月の利上げがほぼ確実と見られる
ECBとの違いは歴然、対ユーロを中心にドル売り圧力が強まるのは必至と思われる。


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