聴くほどに
Stanislav Bunin plays Rachmaninov 2nd piano concertoS. Rachmaninov : Piano concerto Nr. 2 c-minorModeratoAdagio sostenuto - 11:40Allegro scherzando - 23:20NHK Symphony OrchestraYuzo ToyamaStanislav Bunin, pian...youtu.beこの13歳の頃には頭角を現していたのだろう。特にピアニストの神童と謳われる方々はその才能を隠しきれず世界に出る時は既に概ね完成されているような気がする。昨今、コンクールを席巻し度肝を抜くようなピアニストも随分若年齢化しているのでは…と思っている。それでも…なのだ。経験値や解釈の深さも大切だけどこの動画を見るとやっぱり染み込んだ風土や文化に勝るものは無いような気がする。しっかり立たなくては!と思う時好んで聴く。聴くほどに荒れた大地や戦わなければならない深い嘆きが溢れてくるようで私の目の前の壁はもしかしたらただの小石ではないかと思えてくる。血管が妙に引き締まり血がザワザワと音を立てている感じ。聴き終えた時やはりこの曲は大国に生まれ育った方が大国の教育を受けて作られるべくして作られたと思える。思えば思うほど元帥やばっは翁に比べてぶうにゃんの演奏機会が少ないような気がしてならない。気のせいなのか私がぶうにゃんについて余りに無知なせいか。これは1990年の演奏だ。ぶうにゃん24歳。移住して2年。生活は安定していたのだろうか。若いからこそのこの演奏も凄いなあと思うけど病気がなければ30代 40代 50代と聴く人の人生に寄り添うような演奏を聴かせてくれたのではないかとそう思うと神様、なんちゅうことしてくれたねん!と言いたくもなる。でもだからこその今の温かい演奏だと思えば今更にぶうにゃんのばっは翁が楽しみになる。ぶうにゃんは決して裏切らず私を夢の彼方に連れて行ってくれる。どんな道を歩こうとぶうにゃんの音楽への愛情とピアノの才能は誰かを照らす。私の周りもちゃんと照らしてくれている。