この幼いぶうにゃん。
あの
移住を心に決めた時
取るものも取り敢えず
手荷物程度の
疑われないものしか
持ち出せなかったらしい。
ぶうにゃんは
その時
お気に入りの
古伊万里かなんかの
ぐい呑みを
荷物に忍ばせたと
著書に書いてあったような…
後で読み直してみよう。
著書を書いたのは
移住後のことだ。
あの著書の最初の何ページかは
写真で飾られている。
その中に
この幼いぶうにゃんがいる。
当時は
デジカメも無い時代だ。
USBで簡単に持ち出せる
ってわけじゃないから
何枚かの写真を
どうにか忍ばせて
持ち出したのだろうか?
それとも
可愛がってくださった
おばさまが持っていらしたか。
可愛らしい少年だったから
お写真は
かなりの数があったろう。
お母様としては
傍に置きたい
お気に入りの
お写真も多数あったろう。
今、当時お住まいだった
騒音問題に苦労した
あの集合住宅は
どうなっているのだろう。
大国のような主義の国は
先ずは軍用に使えるような
広い道路が作られ
招集や監視に都合の良い
集合住宅が出来ていくのでは
…と思っている。
だから
要監視人物?は
未だにお手元に集めておけるよう
旧態依然とした
古びた集合住宅に
押し込まれているのか
とも思うけど
余りに狭すぎて
時代にそぐわないから
建て替えられたかなと
思ったり。
主が姿を消した部屋の行く末は
金目の物以外は
纏めて処分されたのかな?
と思うと
この、
幼いぶうにゃんのお写真は
貴重だなと思う。
本当は
もっと心残りで
持ち出したかった物が
あったろうに。
でも
その後、宝物が増えたなら
ちょっと
安心する。
