天下無敵の
美形ピアニストが
譜面と対峙している。
お洋服は
2004年に発売された
さすらい人幻想曲の
CDジャケットに
似ている。
背後に
魔法の箱と呼ぶ
ピアノが見える。
右手薬指には
石の無い
平打ちリング
御年は
もうすぐ不惑といった処
髪は豊かで
未だ白いものは見えない。
ソファというより
ベンチのような椅子に…
足はどうなってんた?
左足は
椅子の左側に下ろして
右足を
左足の膝に乗せているのかな?
ピアニストが弾く楽譜なんて
畏れ多い上
そんな偶然も無くて
見たことがないから
こんなに分厚い本一冊なのかと
今更ながらに驚く
ブラスバンド部の友人が
よく写譜していた譜面は
何枚位だったんだろう。
原本とて
一冊ではなかったような
あやふやな記憶がある。
ぶうにゃんは
指を動かすことなく
あの
形の良い頭の中で
演奏しているのだろうか。
甚だ失礼とは思いつつ
つい素養がある
算盤の暗算と比べる。
上段者ともなれば
じっと
数字だけを見て
脳内スーパーコンピュータを
作動するのだろうけど
こちとら
算盤があるかのように
鉛筆を握りしめた右手で
弾いていた。
やはり
ぶうにゃんは
ピアノの最上段者であったか。
この、楽譜の曲は
時間にして
如何程の演奏時間為りや。
よく
ピアニストの脇に
将軍様の御小姓宜しく
控えておいでの
楽譜捲り係の方は
然程、
のべつ幕無しに
ページは捲らない。
ピアニストには
謎が多すぎる。
故に、
片思いを続けていける。
無知無能は
より良い片思いができるという
結論をみた。
ぶうにゃんが
リハビリを始めた頃
イメージトレーニングのように
頭の中で
楽々弾けた曲を
奏でたのだろうか。
簡単ではないと
思いつつ
自然にできていた事だから
必ず戻ると
自分を信じていたのかな。
去年は
回復の折り返し点だと
控え目にお話してくださった。
今年は
その心境に
変化はあっただろうか。
改めて
心から
申し上げまする。
ツアーを開いてくださって
本当にありがとうございます。
ぶうにゃん
大好き❤
